【夢で逢えたら 】吉川トリコ 読書記録（短文１分少々）

≪平成終わりと令和はじめの芸能ネタやゴシップをうまく纏めたモキュメンタリー風小説。≫

【 内容 】女芸人×女子アナ、痛快シスターフッド小説！ 
テレビ業界のお約束も、社会の理不尽も、笑ってぶっ壊せ!! 
女芸人コンビ「Hi!カロリー」の真亜子は、容姿いじりに疲れた相方の引退で、ピン芸人となる。
 だれかれ構わず手当たり次第にかみつく芸風でブレイクし、 フリーアナの佑里香とともに、新番組のメインに大抜擢される。
 だが、「女子アナ」の型に違和感を持っていた佑里香が生放送で、ある”事件”をやらかして——!?

広告文より

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主人公その一【女芸人、真亜子】
『その女、芸人につき』
「笑っていいとも」に出演する夢を求めて芸人の道へ。
地元の旧友美姫とコンビを組み、少しずつ評価もされてきたのだが、ブス弄りに嫌気がさしたからとかで？まさかの相方が引退。

周りの雰囲気を読みながらの、辛口コメント(ツッコミ)がウケてピン芸人としてブレイク。
女侍として奮闘するも、相方がいつか戻ってきてくれるのを実は待っている。

主人公そのニ【女子アナ 佑里香 】
『命短し目覚めよ女性アナ』
子供の頃、「将来の夢はお嫁さんになること」少女が大人に成長し、ヤマトテレビで売れっ子新人アナウンサーになるも……。

女子アナとお嫁さんにしたい理想は似ていると言われているが、実際はかけ離れた存在であった。

世間の勝手なイメージやセクハラ等もたくさん登場。
現実の若手女子アナの期限短い切なさとかが凄くリアルに描かれている。

【感想】平成の終わりと令和のはじめのテレビ芸能ネタやゴシップをピックアップし、うまくまとめたモキュメンタリー風小説。

この作家さん、テレビ好きなんだなあって、テレビネタてんこ盛り。 芸人を題材にした小説は『火花』以来。

真亜子の男性に負けないぞと思う気持ちはそれはそれは強くて、男と同じ土俵を意識し過ぎていて、もっと自分を大切にして欲しいと思ってしまいました。

侑里香の揺れ動く感情、ユラユラ穏便に上手くやってきたはずが、許せない直面に察した時の爆発力はすごい。
最終的に自分に正直に生きる様は別人かと思うぐらい成長され、むしろ清々しかったです。

結構、読むの時間かかりました。何故なら、男女差別って何なのかじっくり考えたからだと思います。

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