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"めんどくさい"の先に待つ美味しさがある〜たけのこ料理レシピ〜

あちこちで桜が満開で、わざわざ花見をしに行かなくても、目に映る桜のピンク色が心を和ませてくれますね。

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↑店の近所の千鳥ヶ淵もにぎわっていました。

季節の変わり目は体調崩しやすいですし、まだまだ気温も安定しませんよね。何かと忙しい新年度始まりを、元気に過ごすためにも食は大事だなぁ、と改めて実感しています。

春野菜の苦味はデトックス効果があり、冬の間に溜めた毒素を排出してくれるそう。また、春野菜の鮮やかな色には、豊富な栄養素が隠れています。春が旬の食材を取り入れて、食卓で季節を感じたり、健やかに過ごせますように。

春の食材を使った料理レシピシリーズはじめます。

まずは、たけのこから。下茹でが億劫ですが、生から茹でたたけのこはまさに春限定の味!

雪が溶け、寒さがゆるみはじめると、南の方から順々にたけのこが頭を出し始めます。鹿児島や熊本の孟宗筍や京都の京たけのこから東北の根曲がり竹まで、3月から5月くらいまでたのしめます。たけのこの掘り立てをすぐいただける環境ならともかく、たいていはアク抜きをしないとエグみがあってとても食べられません。早く食べたいし、待ってるのもダルいし。でも上手くアク抜きできると、旬のたけのこならではの甘みと芳しい香りは、この季節にしか味わえない美味しさですよねぇ。

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たけのこの下茹で

たけのこの下茹で、アク抜きの仕方をご紹介します。

①まず、表面の泥を洗います。尖った先の方を3〜5センチくらい、斜めに切り落とし、厚みの半分くらいまで切り込みを入れます。←先を切り落とす時は、牛刀のような大きな包丁でてこの原理を使って刃先を支点にして、ザクッと。意外と切るのに力がいるところ。

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②根元の固いところも1センチくらい、厚めに切り落とし、十字に切り込みをいれます。

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↑手を切らないように、まな板に置いてやってくださいね。

③たっぷりの水を張った鍋にたけのこをいれ、表面を覆うくらいのぬか、唐辛子1本(ぬか臭を抑えるためだとか)を入れ、火をつけます。そのまま中火で40分から1時間茹でます。竹串などを刺してみて、スーッと通ったら茹で上がり。そのまま冷まし、さらに茹で汁ごとつけておき、冷蔵庫などで半日から一晩アク抜きをしむす。

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④アク抜きしたたけのこの表面を洗い、先の切り込みから指を入れて、厚い皮をむきます。

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⑤先の茶色い固い皮を切り落とし、根元の回りに残った皮を削り取ります。

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⑥あとはお好みで食べやすくカットして、調理しましょう。保存は水に漬ける(1日1回水を換える)、もしくは八方だしで炊いて、そのまま漬けておきます。

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※2リットルのお湯に対して小さじ2の重曹を入れて茹でて、アク抜きする方法もあります。(わらびのアク抜きのように。)でも、なんだか香りが抜けすぎる気がするし、色も毒々しくなるのです。早くアク抜きしたい時は、重宝しますが。

シンプル焼きたけのこ

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下茹でしたたけのこに醤油を塗って、グリルします。2.3回ハケで塗りながら、こんがりと。仕上げに山椒の木の芽を散らします。

たけのこのふき味噌焼き

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食べやすくカットしたたけのこをグリルなどで素焼きして、ふき味噌をかけ、さらに味噌が少し焦げるまで焼く。

若竹煮

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たけのこを鰹出汁10:薄口醤油1:みりん1を合わせた出汁で炊いておく。生わかめを合わせてさっと煮る。

豚肉とたけのこ煮

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水8:酒2:醤油1.7:砂糖1.4を合わせた地で豚肉を柔らかく煮ておく。(炊飯器だと楽チン) 食べる時にたけのこを入れ、5分くらい煮含ませる。

たけのこのジェノベーゼ

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ニンニクとオリーブオイルをフライパンで熱し、香りが出たら、汁を切ったサバ缶とたけのこを炒める。茹で上げたパスタをいれ、バジルソースを大さじ2くらい入れて、絡める。

たけのこご飯

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15分吸水させた米2合分、鰹出汁300cc、酒大さじ2、薄口醤油大さじ2を合わせて炊飯器に入れ、食べやすくカットしたたけのこ(鰹出汁10:薄口醤油1:みりん1で煮含めたものだと下味ついててさらに美味しい)を入れて、普通に炊くだけ!

まだまだ書ききれませんが、たけのこは和洋中どんな味付けでも美味しくて、食感が素敵な食材ですよね!!

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春の訪れと共にまんえん防止重点的措置の要請が開け、おかげ様で、休業や時短営業のころが嘘のように毎日お客さんで店内が賑わっております。一人で営業しているので、なまりになまった身体は重いけども、お客さんにじゃんじゃんお料理をお出し出来ることはやはりとても嬉しいです。(ただ、感染者数はいっこうに減らないようですので対策は万全に。気は抜けません!)

身体はクタクタですが、しっかり食べて、お風呂に入って寝て起きたら、意外と元気!大丈夫、私には働き者の農民の血が流れてる、と自分を鼓舞しております。

郷酒のメニューも、だいぶ春めいてきました。普段の何気ない食から季節が感じられたり、野菜をふんだんに食べて栄養が取り入れられるといいなと思っています。美味しくしっかり食べて、忙しい季節を乗り切ってくださいね!!

春といえば、たけのこ、春野菜、そして山菜!!

山菜の思い出レシピ

春の山菜について、おばあちゃんの思い出と共に書いた過去記事があります。↓



おいでくださりありがとうございます。 不器用な料理人、たぬき女将が季節の食材、料理、方言にまつわるよもやま話を綴っています。おまけレシピもありますよ。