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今日の献立 何にしよう?

毎日料理を作る全ての人の、日々の悩みは、

今日の献立何にしよう?

だと思う。料理人でも、家庭でも一緒だろう。その時に、レシピストック、レパートリーが多くて困るなんてことはない。

私は今日何作ろうって迷う方の力になれるようなレシピやサイトが作れるようになりたいと思う。冷蔵庫の在庫を入力するだけで提案してくれるとか、時短とか、気分とか、シチュエーションとか、旬の食材でヒットするとか。

たぶんもうある、けど、無い食材をどうアレンジするかとかが意外と難しく、見ながら作ったはずなのにイマイチだったとかも聞く。

シンプル調理なのに豪華に見えるもの、逆におもてなしに張り切って作りたいもの、お酒片手にちゃっとできる、気の利いたつまみ…。

便利で、料理が苦痛じゃなくなって、作る人も食べる人も嬉しい料理や献立が提案できれば、と思う。出来ればアプリなんかで。理想は尽きないし、いつ形に出来るかわからないけど。

食卓を笑顔で囲む喜び、食べる人のほころんだ顔、自分の作ったものがおいしく出来た時は作り手にとって一番報われる瞬間だから、料理って楽しくて嬉しいっていうのを感じてもらえたら良いな、と思っている。

私は、調理師学校を出てから料理人になったわけではなく、一つの料理の道を極めることも出来なかった、何しろ、味に飽きてしまうから。

イタリアンから和食に移って、一から学び直しとなった。イタリアンの知識や技術が新人には時に邪魔だった。新しい事を覚えるのはとても楽しかったけど、フワフワしている自分が不安で、選んだ道なのに。ただでさえ大学出てからのスタートで、しかもジャンルを変えてしまった、他の同世代の料理人の背中は遠く、果てしなくて、どこまでいけば一人前ってなれるんだろう、このままでいいのか、随分遅れをとっている、と焦っていた。

でも、そんな時、先輩は引き出しを増やせばいいと教えてくれた。そして、それは、今では私の強みだと思っている。いろんな料理を勉強してきたことが、レパートリーにつながっている。


今日何作ろうって迷う事は多々あるけど、まずは、あれこれやらずに美味しそうなレシピが載っているレシピ本を一冊、参考書で勉強するように、反復しながら作ってみたら良いんじゃないかな、と思う。そしたら、その本は自分のストックになる。そして、土台が出来たら、あとは気になった料理、美味しかった料理、面白そうなレシピを真似してみる。そうするうちにレパートリーが増えていく。

焼くだけ、煮るだけ、切るだけ、あえるだけ、の〇〇だけでも充分美味しいシンプル料理もある。くたびれたら、色々ややこしく考えないことだ。

旬のものを焼いただけの、自然の恵みありがとう!なある日のおかず。

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おまけレシピ

今日、食べて美味しかったので。簡単に安く出来て、一緒に盛っただけでなんだか豪華な料理。 うちの店ではやらないけど、おうちで出たら嬉しいかな、と。

ハンバーグオムライス

①【シチューハンバーグ】玉ねぎ、人参、じゃがいもを一口大に切って煮て、ビーフシチューのルーを溶かし、ソースを作る。ハンバーグのタネを作り、外に焼き色をつけたら、シチューにいれて煮込む。

※ハンバーグのたねは、精肉コーナーでもう出来ているものを買ってきたり、安いレトルトのものでも良いと思う。シチューの具はカレー用のパックで下ゆでされているものもあるし。合わせて煮込んで、ルーを溶かす。カレーの残りにハンバーグを入れてもいいかも。

②ご飯に細かく刻んだベーコン、玉ねぎをのせ、レンジで3分くらいチンしたら、バター、塩コショウを混ぜてバターライスをつくる。

③お皿に茶碗などでドーム型に形作ったバターライスをのせる。玉子2個、コーヒーフレッシュ1個分、塩コショウを混ぜて中火のフライパンに流し入れ、素早くかき混ぜたら弱火にして半熟にかため、バターライスの上に滑らせてのせる。①のシチューハンバーグを周りにかける。

※ハンバーグ:3個分 合挽き肉500g 玉子1個分 玉ねぎみじん切り1/2個(炒めるか、レンジで3〜5分チン) パン粉50g 塩小さじ1.コショウ少々

※アレンジ例

・ビーフシチューを、クリームシチューやカレーでやってみる。

・ビーフシチューハンバーグをつくねのきのこあんかけにする。

・トマトソースのハンバーグにして、チーズをかける

・バターライスをチャーハンにして、シチューを甘酢あんかけにする。


ほら、ちょっと外でご飯食べただけのはずなのに、夕ご飯の料理例がたくさん出てきたじゃない!?

ハンバーグ→つくねや肉団子と置き換える

シチュー→あんかけやソースと置き換える

バターライスのオムライス→チャーハンやピラフと置き換える

等々。

発想の転換とレシピストックで、一個のヒントからできる料理は無限にある。



おいでくださりありがとうございます。 不器用な料理人、たぬき女将が季節の食材、料理、方言にまつわるよもやま話を綴っています。おまけレシピもありますよ。