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ゴジラ・ファイナルウォーズのドン・フライを見て思い出すこと・・・・。

俺は10代のころとんでもない大阪でも不良がいっぱいあつまる「ヤクザ要請所」のような高校に通ってた。

そこはマジで教師がボコボコにされるような事件があったり、行方不明になる生徒や関係者が結構あったようなところだった。

当然俺は狩られる側になったり、狩る側になったりした。

そんな高校で最も恐れられる人がいた。

そのおっさんは外国人講師で、日本とアメリカの二重国籍を持っていた。見た目はあのドン・フライの筋肉髭ズラ丸出しで、体はかなりマッチョで聞いた話では重量挙げの選手であったらしくかなり腕筋がすごかった。

身長もかなりでかく、189㎝ある体育教師やラグビー部の生徒が彼と比べればかなり小さくみえた。190㎝以上はあっただろう(おそらく本物のドン・フライよりでかい。)

一度構内の文化祭で腕相撲大会があったが、そのドン・フライ似のおっさんが優勝したらしい。

顔もそうだが、声も太く響くような声でかなり多くの生徒が彼を恐れていた。

実際授業中にしゃべるヤンキーを怒鳴りつけて黙らせていたところは何回かみていた。

不良というのはおかしなもので、実は自分より強い存在のことは避けたがる傾向がある。

俺はよく関わりがなかったけど、みんなで裏で「ドン・フライ」「ドン先生」と呼んでいた。

そんな中、ゴジラファイナルウォーズが公開された。そこにはゴジラのライバル兼主人公を助ける頼れるタフガイとしてドン・フライが映画に出てきて映画とリアルの差が崩れていくのを感じていった。

したがってのちに今後ゴジラ映画でかっこいいキャラがでてもあのドン・フライは越えられないな・・・と思うようになっていった。

高校を卒業してから彼のことをみることはなくなったが、数年前高校の同級生に話を聞いてみたところ衝撃的な彼の顛末を聞いてしまった。

彼はなんと同性愛者だった。

そして、エイズにかかり死んでしまったらしい。


そんな彼が日本にきた理由もたった一つだった。

「同性愛差別が薄い日本に逃げるため」これだけだったのだ。

彼の育ったアメリカでは建前上では同性愛者への差別はダメだということになっているが、今でも風当りは強かった。

彼が育ったアメリカの南部では当然その傾向が強く、周囲から差別されて日本にきたという話だった。

考えてみれば、日本は比較的同性愛については寛容的な部分が欧米よりもはるかに強い国だ。

日本よりも南のタイにいけばさらに同性愛天国になるだろう。

あくまでこれは友人の話であって、信ぴょう性はないがもしも本当であれば・・・・これほど悲しい話はないなあ・・・・。

そんなことを思いながら、「ボヘミアン・ラプソディ」をみてみた。

あの映画のフレディ・マーキュリーも同性愛のことで悩み苦しんでいた。

だが、あの映画のフレディはどうみても同性愛者というよりもノンケよりのバイセクシャルのようにみえてしまった。だって別れた奥さんのことをあそこまで思い続けているのはどう考えてもノンケによってるとしか思えない。

映画自体は面白かったけど、同性愛の苦悩という部分については結構おざなりだったようにみえた。

さて、そんな中もしもドン先生が生きていてこの映画を観たらどんな風におもうだろうか・・・。そんなことをおもってみた。


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