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【ネタバレ注意】なかなか良作 『ドラゴンズドグマ:ダークアリズン』

GWも終わりましたが、皆さんお元気はいかがだろうか?

今回はなかなか良作だったゲームについてのレビューをしていきたい。

実は本作、3年前に買ったのだがそれっきりやらなかったゲームであった。

というのも1回やったはいいが、サイクロプス(最初のボス)を倒すところでうんざりしてそのまんま自宅のタンスの中でずっと眠っていたのが本作だったのだ。

そんな感じで3年ぶりに本作の蓋を開けてプレイしてみたら・・・・これがめちゃんこ面白かったんだな・・・・。

まずアクションシステムだが、基本的には3つのクラスから選ぶことになる。

接近戦の「ファイター」、回復・遠距離攻撃の魔法職「メイジ」、双方使える優れもの「ストライダー」とあるがプレイしていくうちに混合職を使えるようになっていく。

これらをジョブをそれぞれ持ったキャラをいかにパーティー編成するかで流れが変わってしまう。

つまり、いくらレベルが上位であってもパーティー編成をミスってしまうと雑魚的になぶられてしまったり手負いになってしまうことがよくあるのだ・・・。

また、本作ではNPC人間は基本的に「役に立たず」で、その代わりに「ポーン」と呼ばれる「人に姿がそっくりで中身も人間そのものだが、別の生命体」の種族を仲間にすることができる。

このポーンの中でもかなり成長させると、下手をすれば主人公より強くなってしまうことがしばしばある。

こういった絶妙な難しくもなく、簡単すぎない絶妙な塩梅が本作を間違いなく面白い傑作ゲームへと高めてくれる。

ゲームのBGMについても、和ゲーらしく戦闘・勝利BGMから何から何までケレン味があふれておりサントラがあれば即購入間違いなしの名曲揃いである・・・。

ストーリーについても、基本的にバッドエンドかほろ苦いビターエンドしかなくプレイし終わった後久々にしんみりした気分になった。

このしんみりした気分こそがある種カタルシスではあるんだよ。

やはり単純にハッピーエンドだけでは世界はやっていけないのだ。

まず主人公は終始周囲の人物や自身の運命に振り回され、そして最終的には死ぬか死ぬよりひどい末路しか待っていないのである。

このストーリー展開にイラつくやつもいるが、別に振り回されて萎んでいくだけの主人公も悪くはないとおもってるのでこれはこれでアリだと思う。

登場人物も後半、世界が終わりつつあるのに「まあ、それはそれで置いておいて何か買うか?」みたいなノリだったり展開や映像が暗いのにやたらと活発でこっちが元気になってくるのであった。

また、ドラゴンやヒドラのように世界を終焉に導く怪獣がわんさか集まっても国際社会は連帯せずにお互いの足を引っ張りあおうとする展開もリアリティがあって中々乙なものであった。

主人公の宿敵になるドラゴンも最初は邪悪だったが、次第にだんだん憎めないキャラになってきて、死ぬ直前に主人公である覚者(ドラゴンに選ばれた勇者)に対して「生きるって理不尽だよな・・・」と本音をいうときになぜかドラゴンを憎めなくなってしまうのだった。

破壊の権化であるが、と同時に愛嬌や悲しさを帯びている存在・・・・ぶっちゃけレジェンダリーのゴジラよりゴジラらしいだ。

しかもドラゴンを演じるのは͡今は亡き小川真司さんで威厳も迫力もばっちりある。

あの低いナイスなお声でドラゴンを演じてるのだから、90年代00年代を日曜洋画劇場で育った俺としては無視できないキャスティングなのだ。


さらに最終的に彼らの正体を知ってしまうと心の奥底から「もうしわけない」という気持ちでいっぱいいっぱいになってくる。

とここまでは手放しで称賛しまくっていたが・・・・

やっぱダメな部分あるんだねこれが・・・。


まず表ラスボスのドラゴンを倒して終わりではなく、真のラスボスである「界王」との闘いにシフトするが・・・この「界王」が恐ろしく弱いのである。

ネタバレをすると、ドラゴンを倒

した覚者はドラゴンの主である「界王」と戦うことになり、界王に負けた覚者はドラゴンにされてしまい、勝った覚者は新しい「界王」として君臨せねばならないのである・・・。

だが、どう考えても界王よりもドラゴンのが強いしなんだったらそこらへんの雑魚モンスターでもこいつ倒せそうじゃね!?となってしまい一気に萎えてしまうのだった。

やっぱりラスボスは一番強いやつか、せめて今まで戦ってきたやつとは格上であるといういでたちでいてほしい俺としてはこの弱いラスボスには少し幻滅であった。

さらに書くと途中で「救済」と呼ばれる主人公の邪魔をする狂信的テロリストグループがいるが、彼らとの決着はなくあっさりとドラゴンに殺されてしまう。

これにはがっかりであった。

救済の黒幕であるエリュシオンとの戦闘を楽しみにしていたのに・・・あっさりやられるなよという感じだ。

ほかには主人公と敵対してる「ゴブリン」という魔物の一族の立ち位置もよくわからなくて、ゴブリンはドラゴンに操られてるのか?といったところがあいまいだったのも減点だ。

また主人公の好感度システムについても、少しいくらなんでも「君ら惚れるの簡単すぎるやろ・・・・」となってしまうほどチョロく誰もが気が付けば主人公にメロメロになってるのはどうしたらいいのか理解不能であった。

ちなみにこのゲームではドラゴンとの決戦の前に主人公が恋愛対象のNPCかドラゴンか選べという展開があるのだが、なぜか俺の場合は道具屋のおばちゃんがきたのであった・・・・。

総合的に言えばこのゲームは基本的には「良作」では間違いなくあるだろう。

買って損はない。

ちょうどニンテンドースイッチでもあるらしいが、買って損はない。

PCであれスイッチであれ、PS4であり崇高なバッドエンドの愉しみを味わってみてはどうだろうか?











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