衰退するコメディ映画

一つの文化の終焉がきてしまった。

あんなに笑いたがりのアメリカ人がもはやコメディ映画に対して関心をよせていないのだ。

今思い返せば00年代はコメディ映画がウケる時代だった。「シュレック」「最終絶叫計画」シリーズ、アダム・サンドラーのコメディ映画など・・・劇場にはどこもかしこもコメディ映画が流れ下手なSFよりもコメディのほうが売れる時代が間違いなくあった。

これと同時期に日本でも「お笑いブーム」がきていたしネタ番組が多くあった。「オンエアバトル」とかでヒットした芸人がM1に来てスターになるなど頻繁にあった。

今はほぼ衰退しトーク専門の芸人の番組しか残っていないが、これは悲しいことだ。

だが劇場に行ってまで笑いがメインの映画など今の観客はほとんどみたがらないだろう。笑いたいのであればyoutubeをみればそこにコメディ動画であふれている・・・つまりコメディなど世の中に腐るほどあるのだ。

というか今の時代、ポリコレ絶対正義の時代ではコメディは作りにくいんじゃないだろうかと思っている。人種ジョークをいえば「差別的表現」と叩かれひどい場合は業界を追放処分にされてしまう。不謹慎系ジョークなど言語道断だろう。映画がこうなってる以上テレビやネットもこうなっていくだろう。

思い返せばサウスパークも年々キレがなくなっていった。シンプソンズも視聴率が落ちてきている・・・・。もはやコメディはTVの世界ですら生きることができなくなってきた。

そしてアメリカから「自由」が失われ、バカな日本人たちはそれを真似していくのだ・・・・。

笑いというジャンルは基本的に「残酷なもの」という前提を以前は誰もがわかっていた上で笑いを楽しんでいた。他人が傷つく姿をみてバカにして笑うのが笑いというものの根源だった。

だが、そういったものにふたをして身内にしか通じないものをゲラゲラと共有しあうジョーク以外はもはや許されないだろう。

きっとあと数年はアメリカでは寒いトランプ批判ネタや日本では身内のオナニーネタをして盛り上がる状況は続いていくだろう。

そしてブラックジョークはネットのMeme文化以外ではほぼみかけなくなっていくのではないだろうか・・・。

これについてはとんねるずの番組が受けなくなってきているのと同じものがあるのかもしれない、バカなものを笑うというのはマニアックで知的なものになっていくのではないだろうか・・・。


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