ジョーカーはマンガの世界で世界一平和な国だった日本が燃え始めている事を嘲笑っている
さて、山上容疑者による安倍晋三元首相殺人テロ事件から二か月が過ぎようとしている。
そんな中、例の山上容疑者を題材にした映画が公開されようとしているそうだ。
個人的にはこういった実在の犯罪者を題材にした映画はある種、製作者側が突き放した観方をしたほうがいいのだが、どうやら山上容疑者の映画の製作者は山上容疑者を「テロではない」と言って擁護しているようだ。
僕はこの姿勢はよくないと思う。
恐らく映画の出来もぶっちゃけつまんないと思います…。
さて、そんな山上容疑者だがホアキン・フェニックスのジョーカーに影響されている節があるらしい。
上記の記事ではこのようなツイートをしていたそうだ。
しかしアーサーを「インセル」(INCEL、非自発的禁欲、「非モテ」とも言う)の象徴とする通説的理解に対して山上は、「『インセルか否か』を過剰に重視する姿勢は正にアーサーを狂気に追いやった社会のエゴそのもの」「ジョーカーという真摯な絶望を汚す奴は許さない」(同年10月20日)とツイッターに書き込む。
ジョーカーという真摯な絶望…確かにそうかもしれない。
だが、ジョーカーというのは基本的に「ジョーク」をいうからジョーカーだ。このジョークという言葉の中にはウソという言葉も含まれている。
恐らく山上容疑者は原作のジョーカーについてもっと調べるべきだったのではないかと思う。
正直、ボク自身はあのホアキン・フェニックスのジョーカーは原作コミックのジョーカーが考えた「今日の僕ちゃんの可哀想なお話」の一つにしか考えられないのだ。
ジョーカーは自身に同情をしてもらうために多くのウソをつき、そして洗脳して駒にする。
ハーレイ・クインはまさにそういうキャラだったではないか。
山上容疑者は統一教会に迷惑をかけられたことは凄く同情している。
だが、それでは世の中をさらに無秩序に導いてるだけでしかない。
ジョーカーは秩序を混沌で埋めることを心から楽しんでいる、世界が燃え尽きる様をみて心の奥底から喜んでいるのだ。
恐らくこうなった以上、ジョーカーはやはり我々の世界とは別の世界で実在しているのではないかとすら思えてくるようになってきた。
もう、ジョーカーを笑えることも彼の破壊を楽しむこともできなくなってきたのだ。
ジョーカーは恐らくコミックの世界の中で現実世界が燃え尽きていくのを笑ってみているはずだ。
コミックの中には、バットマンがいる。だが現実にはいない。
ジョーカーは自分に感化され洗脳された人間が、安倍晋三を殺して笑っているはずだ。
「おお、観ろバットマン…俺のジョークを笑えなかった奴が現実世界をかき乱している。連中は世界で一番平和な国だったはずなのに…俺の言葉一つで震えているぞ。」
このように…。
ジョーカーは同情すべき存在であるのか、定かではない。
少なくともコミックの世界には3人もジョーカーがいる。
なんだったら古代世界からこの世界に存在する邪神ではないかという説まである。
個人的に言えばポール・ディ二とブライアン・アザレロが提唱した「ジョーカーの本性はいじめっ子である」という説を推していきたい。
ジョーカーのウソやジョークに現実世界の人間がいいように利用されたらお笑いだ。
これはアメコミ関係者でも知っている人は一部だが、ジョーカーは第四の壁を破ることができる。
ジョーカーは読者の存在に気がついている。
自分はマンガの世界の住人であるとわかって行動をしているのだ。
ヤツは日本で首相を殺した人物が自分に影響を受け、そして神格化され始めていることを知ればとても喜ぶだろう。
それでいいのか日本よ?
P.S.
山上容疑者の映画は観る気がしませんのでレビューはしません、以上。
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