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特攻隊を題材にしたザ・感動ポルノ「あの花が咲く丘で君とまた出会えたら」についてレビュー

なんとまあ、去年に公開されたケータイ小説(まだあった!)の映画化作品である「あの花が咲く丘で君とまた出会えたら」であるが、この際台風で仕事がなくなったので暇だから観てみた。

まあ、速い話が…この映画はゴミでございます。

なのでこのレビューも徹底的に、こき下ろす記事になっております。

まあ本作のあらすじだが、わかりやすく言えば令和育ちのZ世代の女子高生が何やらなんかわからんが防空壕跡地に入り込んでタイムスリップして戦中世代の特攻隊の青年と恋に落ちるという映画である。

びっくりするだろ!?このシナリオが21世紀の現代にあるんだぜ!?

思わず俺はこんな顔になってしまったけどな!


もっと真剣に作ってくれ

雑とかそういうレベルじゃない、むしろ放棄している…。

こんなゴミみたいなシナリオを映画化しようと思った製作者の脳味噌がどういうデキになっているのかみてみたいところだが、まあゆるそうじゃないか…。

そんで転生した女子高生は熱中症で倒れそうになっている中、特攻隊の青年に助けられなんかよくわからんが食堂みたいなところで女中として働くこととなる。

まあ、そこにはわかりやすいテンプレ的な「おかみさん」がいて、現代人にもわかりやすい以下にもな若者が特攻隊としていて、「おかみさんご飯ちょうだい!!」とか言い出しに来るのだ。

いかにもわかりやすい映画である。

…ああ、心配になってきた。

まあ、そんな感じで映画が進んでいくのだが、まあこの映画テンポがクッソスローで見ているうちに段々と眠気とだるさが襲い掛かってくる。

この映画、日常→イチャイチャ→申し訳の戦時エピソード→日常→イチャイチャが繰り返し繰り返しおこるのだが、これが正直かなりクソかったるい。

まあ、この程度のクソ要素であるなら、別にいいんですよ。ただのクソ映画ってだけなんで…。

でもね、この映画やらかしちゃうんですね…。

そうなんです。

現代ッコのヒロインが、作中中盤や終盤に、真剣にその日を精一杯生きている特攻隊の人たちに「こんな戦争意味ないから!」「お国のために戦うとか何?愛する人のところにいったほうがいいよ!」とか失礼なことをほざき散らかすのである…。

いわゆる現代人がタイムスリップして、過去の人間を批判するというクソ展開をこの映画はやらかしてしまうのだ。

というのもこのヒロインはかなり空気の読めないクソみたいな性格をしており、現代社会でもかなり学校で浮いていたり、わざわざスーパーのバイト上がりで教師との面談にきてくれた母親に「魚臭い」とかかなり失礼なことを平気で言う、一言で言えばザ・クソ女なのだ。

そして、あまつさえこういうのだ。

「戦争には負けるけど、未来は幸せで平和だから、みんな平和な世界で生きよっ☆」


↑こんな感じで言います。


あのさあ、製作者は本当に頭大丈夫か????

この世界史において、完全に平和な時代はいつあった!?そんなものはなかったのだ。

戦争に負けて幸せな世界が来た!!!などとは戦後初期の動乱期をみれば言えないはずだ。

それに、現に2020年代の今現在平和な社会どころか、ウクライナとロシア、さらにはイスラエルとパレスチナですわ世界大戦間近という状況なのに、こんな能天気で頭ハッピーセットな映画を作る神経を疑いますね…。

まあ平和な世界などこの主人公の頭の中にしかないんですが…、それでもいいんでしょうね。このヒロイン様とやらは。

当然だが、我々の祖母祖父(下手したらひい爺ちゃん・ひいばあちゃんという人もいるかもしれない)は戦後の土砂から日本を再建したのだ。

その努力を侮辱している、吐き気のする言葉だという自覚はないのだろうか。

ないんだろうな、ペッ!

それに当然ながらあの戦争を美化する気はないが、当時の人は凄く一生懸命になって生きていた、それなのに未来社会の人間がいちいち「あなたたちの努力無駄だから」なんて天から目線で言う資格あるのか!?

この映画はクソ不快である。


↑何度かマジで言いそうになりました↑


俺はこの映画の製作者の倫理観と歴史への軽視に真剣に不快に思っている。

吐き気がする。

まあ、そんな感じです。

ああ、点数!?

0点です。

映画のオチ!?気になる…!?

まあ、わかりやすく言うなんやかんやありましたけど、特攻隊の彼氏君は死んで主人公は現代に帰り、平和な令和の世界を満喫する…☆(ゝω・)vキャピ!!!というオチです。

ないしは不愉快な映画ですね。

こんな映画を劇場で見なかったことを心の奥底から感謝します。








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