町山さんのおっしゃる警察解体論の問題点

昼頃に我らが敬愛する平和主義の尊師であるウェイン町山さんがこのようなツイートを投稿なさっておりました。

さて、彼はニュージャージー州カムデン市のお話をしておりましたが・・・・検索してみたところ別の記事でこのように書いておりました。

こうした成功は2013年に、人員を250人から400人に増員したことに理由が求められる。これにより、きめ細かな対応を可能にする一方、警官の評定の基準を「どれだけ多くの反則切符を切り、どれだけ多くの犯罪者を逮捕したか」から、「どれだけ地域に溶け込んでいるか」に切り替えた。また、警官によって銃で撃たれた者を路上に放置して死に至らせることを禁じた。
ここで興味深いのは、カムデンの例に見られるように、「警察の縮小」ではなく、増員による「警察の拡大」を行った場合に、改革が成功するとされていることだ。アリゾナ州立大学で犯罪学の教鞭を執る元警察本部長のマイケル・スコット教授によれば、「人員が足りない状況では、言葉での解決より暴力による制圧を選ぶ警官が増える」という。そのため増員を行い、予算目的を「コミュニティ問題の解決」に切り替えることがより効果的だとの主張だ。

この記事内でも引用されていた記事でもこのように書いていた。

And then the city set about rebuilding the police force with an entirely new one under county control, using the opportunity to increase the number of cops on the streets and push through a number of now-heralded progressive police reforms. And with time, the changes started to stick in a department that just years earlier seemed unfixable.


以下の文章は自分なりにかいつまんで翻訳してみた文章である。


市は群の管理下における警察組織の解体に着手、全く新しい警察にした。その機会を利用して街角に配置される警官の増員を行い、現在発表されている警察改革を推し進勧めていた。数年後には段階を経て修正不可能であった部門が修正することに成功を収めた。


結局、マンパワーで改革に成功をしたというお話であった。

つまり、増員なくして改革なしというお話なのだ。

町山さんはアナキスト根性が蘇っているのかどうかはご存知ではないが、こういった増員があってからこそ改革に成功したという事例は一切紹介しないだろう。

ただ、警察解体をすればいいだけではない。

その上で改革が必要なのである。

安易にみながみな、警察解体や予算削減を訴えるが…解体して改革を行うためには増員をしなくてはいけないというお話であるのだ。

ここでタイトルの問題点に差し掛かるのだが・・・・

不必要に警察の予算を削減しろというのは非常に問題がある危険な暴論であるといえるだろう。

というか曲がりなりにも映画ライターとはいえそれなりに知名度も雑誌の看板も背負っている評論家であろう町山さんが無責任にも組織解体だけを切り取り、「増員を行ったうえで改革した」という部分をそぎ落とすのはいかがなものだろうか。

というかBBCも上げているが、増員を行って改革に成功したというお話はしていない・・・。

BBCもそうだが、これは一種の反権力(それこそアンティファ)のプロパガンダじゃないかとすら思えてきた。

非常に気持ちが悪い話である。

みなさんはこんな暴論に惑わされないようにしよう。

こう考えると日本の交番システムというのは世界的に評価すべき素晴らしい制度であるのかもしれないなあ・・・。

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