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バッドボーイズフォーライフよ、どうしてこうなった!?

注意:本レビューにはネタバレを含みます。未鑑賞の方はご承知の上でレビューを読んでください。

かつて90年代に黄金期を築いたジェリー・ブラッカイマー製作「バッドボーイ」シリーズ最新作である本作。

一言でいうと、つまらない上にキャラクターに愛情がないというシリーズでも随一のダメ映画になってしまっていた。

何がダメだったのか、箇条書きで書いていこうと思う


・ギャグが寒い

バッドボーイズシリーズといえば軽いノリが魅力的で、軽妙なやり取りが作品に明るさを生んでいるが今回は非常にくどい。

マーティン・ローレンスに「銃の腕が鈍るから眼鏡をかけろ」云々を言って笑いをとるが正直笑えないレベルに寒い。

ただ1回ならいいが、これを3回連続で繰り出してくるのはさすがにどうなのかと神経を疑った。

こんなにつまらないギャグも1回ならいいが連発されると作中のキャラに殺意を覚えてくる。


・キャラクターが無能

上記で上げたようにシリーズでウィル・スミスの相棒だったマーティン・ローレンスは眼鏡をかけないと銃の腕が鈍るほど無能になってくる。

そんなポンコツになった彼の代わりに相棒として若い世代のハイテク刑事集団が出てくるが、役に立つのはハッカーの巨漢だけであとはどうしようもなくクラブで潜入捜査をするシーンがあるが、そこで失敗を犯してギャングに逃げられるという1シーンがある。

下の階でDJをしていたはずの若い捜査官はなんとまんまとギャングを逃げ出してしまう。

若い世代ならではの能力を発揮するシーンのはずが、これをまんまと放棄してしまったのだ。

別のシーンではマーティン・ローレンスが敵の情報を知っている情報屋に助けを乞われるが、そこでマーティン・ローレンスがやることといえばなんと孫の子守りであった。

一応現職の警官?(なのか?)であるはずなのだからまず行うべきことは上司やほかの警官への報告・連絡・相談だったのではないだろうか。


・盛り上げるシーンが皆無

怪作であった前の「バッドボーイズ2バッド」ではマーティン・ローレンスの妹が南米の麻薬マフィアに誘拐され、一同そろって相手のアジトに踏み込んでいったり序盤で敵役だったロシアンマフィアが意外な活躍をみせるなど盛り上がるシーンがふんだんにあったが、今回は皆無である。

テンションが上がることなくダウナーなまま、話が進んでいきそのまま終わってしまうのだ。

肝心のアクションシーンにも目を張るものがなく、時間を無駄にしたことを後悔する嫌な思いしか残らないのであった。


・キャラクターへの愛のなさ

なんと本作ではシリーズ皆勤賞であった警部が途中で殺されてしまうのだ。

このいきなりの唐突さ、そしてそれまで嫌悪していたはずのウィル・スミスと和解するシーンがあっただけに涙する客も多かったが、なんと彼の死が顧みられる展開がほとんどない。

いくらなんでもあんまりだろう、この扱いのひどさは。

普通の映画だったら警部の思い出話をしたり、振り返って最終決戦をする!という流れになるがここが映画のクライマックスというわけではなくだらだらと捜査ミスを起こして解散の危機になってしまうのだった。

アホすぎるにもほどがある。

映画が終わってしまった後も彼は死んだままで、彼のことなど忘れてパーティーに勤しむバッドボーイズで映画が終わるのであった。アホか?

何の意味もなく死に、顧みられることはない。

あまりにも愛がなさすぎる。


・無用なポリコレ要素

お役御免になった警部に代わって昇進するのはウィル・スミスのかつての愛人だった女警部補だ、おまけに最終的にラスボスにとどめを刺すのはその女警部補であったりするのだ。

しかもおまけに誰に似ているのかというと若いころのヒラリー・クリントンであるのだ!

これが何を意味するかというと、その通り!

クソッタレのポリコレちゃんである!


別に警部補が昇進するのは構わないが、以前まで活躍していたキャラを殺してまでさせる必要はないだろう。

ハリウッドの無能関係者に言いたいが、ヒラリーが大統領になることは永遠にない。クリントン財団に金を積まれてるのはわかるがもうあきらめろ!


まとめ

総合的に言うと本作は駄作である。

シナリオはかったるく、展開は暗い、話の内容もしみったれており何も得られるものはないだろう。

この映画を見るぐらいならFOXでやっている「コップス」でもみていたほうが100倍バッドボーイらしい。

点数でいえば・・・・

10/100点






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