【書評】二度と読みくない地獄の書籍「消された一家 北九州・連続監禁殺人事件」
世に悪は尽きないという、だが本作はおそらく最悪の犯罪の一つを描いた最悪の書籍の一つだろう。
これを読んだらもうスティーブン・キングすらも読めなくなってしまう。
この本は実際にいたといわれているサイコパスの松永太がおこしたあまりにも残虐な北九州監禁殺人事件を淡々と描いた一級の書籍だ。
これは読んでおいたほうがいい。本当のモンスターは笑顔とともにやってくるのだ。
事件の詳細を書くと、北九州にいた田舎の名士一家がたった一人の男によって一家の財産を吸収しつくされ監禁しお互いに殺しあうように仕向けて殺されていったびっくりするほどのホラーな事件だ。
父権的で有能なおじさんや良妻賢母な奥さんも、フェミニストなお姉ちゃんもタフな警官もまとめて洗脳されて監禁されるのだ。
人が信じる正義や理想、家族すらもあっさりと破綻してしまう可能性が多いにあるのだ。
気が弱い人プライドがない人が洗脳されると思いがちだが、逆の人のほうが洗脳される可能性が高い。むろん逆もしかりだ。
主犯であった松永太だが、俺はこいつ本人はしょうもないただのチンピラでしかないと思っている。
こういう風にさわやかで勢いのいい好青年ぶって周囲の情報を収集するなんてのはホストでもよくやっていることだ。逆を言えばこいつ自体は日本の裏側ではよくいる人種なのだ。
こいつを元ネタにしたウシジマくんの「洗脳くん」編を読んだ人ならわかるけど、ぶっちゃけ神堂よりも鼓舞羅や鰐戸三兄弟のほうが何倍も怖いだろう。
結局松永太という男は、しょせん裏社会でもカーストは下位もいいところでその上自分ひとりでは何もできないからこそこんな犯罪をおかしたわけではある。
なので松永太を日本最悪のサイコパスとして持ち上げる人間がいるが、もっとすさまじい悪は世の中腐るほどいてその多くが刑務所や精神病院に行ったりしながらものうのうと生きているだけでしかないのだ。
恐らく、こいつ自身ももっと恐ろしい悪か何かに狙われていたのではないか?と俺は思っている。
金がある人間だけではなく、シングルファーザーの不動産屋の男までこいつに騙されているのだ。そいつの場合は架空の投資の話をふっかけられて財産をとられ命まで奪われたのだ。
こいつに騙されないようにするには「めったなことでお金を動かさないこと」これに尽きるだろう。大金をポンポンと用意するようなやつは絶対に騙されるのだ。
そして、いざとなっても「後ろ指をさされることを怖がらないこと」だ。
あと何よりも、これはnoteに腐るほどいるが・・・・「楽して儲かる」ということにはよくない裏があることをわかっておいたほうがいい!!
結局、楽して儲かるなんてものはなく自分の頭なり体なりをある程度しぼらなくてはいけないのだよ。インガスンガスン←なぜかわからないが思い浮かんだ
そういえば、この事件以降やたらとこの事件をネタにしたような作品が増えている。
だが、そのどれもがつまらない全くどうしようもない代物であることをここに記しておきたい。
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