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私的おすすめ名作映画(1)

今年はいつもより早く梅雨入りしたり、その前からも天気がコロコロ変わったりと、なかなか体調管理が難しいですね。noteの企画に乗っかって、そんな状況を乗り切れる(かもしれない)作品を、私的独断に基づき一挙発表!
ご紹介する作品数(!)の関係で、何回かに分けて書きますので、良ければお付き合い下さい。

では早速、第一弾。

ただでさえ雨続きでパッとしない日々、ジメジメしてる上に暗くなりがちなので、スカッとしたい!という方。
南国はブラジル・リオデジャネイロの太陽の下、手に汗握るアクション満載の冒険譚『リオの男』(1964年、フィリップ・ド・ブロカ監督)はどうでしょう!?

主演はフランスの名優、ジャン=ポール・ベルモンド(昨年惜しくも逝去…合掌!)とフランソワーズ・ドルレアック(カトリーヌ・ドヌーヴの姉、若くして事故死したのがホントに惜しい方…)。
軍の休暇で恋人・アニエスに会いにパリへ来たアドリアンが、突如眼の前で誘拐されたアニエスの後を追っかけ、飛行機に飛び乗ると何とリオデジャネイロへ!
パリの博物館で盗まれた古代文明の秘宝が、彼女の亡き父と、その友人であった考古学者と富豪が関わってた事から、アニエスとアドリアンも巻き込まれ、道中狙われたり、(主にアドリアンが)危険なアクションを繰り広げたりする中、後半で意外な黒幕が発覚したり、最後にどんでん返しが待ってたりと、終わりまでハラハラドキドキ、そしてもう一度見たくなる事間違いなしの作品です。
(スティーブン・スピルバーグはこの作品の大ファンで、公開当時繰り返し見に行ったとか。オマージュを捧げて出来たのが『インディ・ジョーンズ』シリーズだというのは確かに頷ける。)

若きベルモンドが、惚れた弱みで恋人に振り回されながらも、軍の休暇が終わるまでに恋人と一緒にパリへ戻ろうと必死こき、時に身体張るイイ奴を好演。ホテルの外壁にへばりついて動いたり、海を泳ぎながら追跡の船を躱したり、飛行機からパラシュートで降りる、なんて見てるだけで冷や汗かいてしまうアクションを次々と繰り出していく様はさすが。
対するドルレアックは、自分の意思を貫こうと、時に恋人もブンブン振り回しながら進んでいくチャーミングな女性を演じている。アクアブルーのドレスを身に纏い、青いアイシャドウをひいた彼女はとても美しく、ダンスまで上手い(アドリアン放ったらかして現地の人たちと踊る彼女の見事なステップ!)と来たら、抗える男なんていないだろう!思わせる存在感を発揮してます。
明るい冒険ものが好きな方、まだ見た事のない世界を求めている方は、ぜひご覧下さい!

ハラハラ!ドキドキ!するようなアクション物をもっと見たい方にはこちらもオススメです。

同じくベルモンド主演作で2品。
『大頭脳』(1967年)と『エースの中のエース』(1982年)はともにジェラール・ウーリー監督作(『エースの〜』はベルモンドが制作も務めた)
前者ではNATOの本部移転に伴い動かされる大金を狙う泥棒を、後者では第一次大戦で活躍した元パイロットで、ベルリン・オリンピックのフランスのボクシングコーチを演じたベルモンドは、持ち前の三枚目キャラと派手なアクションをぶちかましてて大変面白いです。
(個人的に『エースの中のエース』の浮遊感と自由溢れる音楽がとても好きです。ベルモンドがスタントなしで飛行機からパラシュート降下する場面には、度肝抜かれましたが…)

皆さんご存知!大好きな方も多いハズ、香港の大スター、ジャッキー・チェンの代表作の一つ『ポリス・ストーリー』(1985年)!
ジャッキーが監督・脚本・主演の三役(&主題歌も歌ってます)を務め、世界中で大ヒットした作品で、いつも通り(?)危険なアクションいっぱい、ジャッキーのコミカルな演技満載の映画です。
裁判での証言や、交番前でのムーンウォーク、鉛筆を箸代わりにして麺食べてたら消しゴム食べちゃった→一人で電話4回線取る羽目になったところ等、爆笑必死の場面から、汚名返上のため単独で犯罪組織を追い、最後の商業施設での肉弾戦(ガラス割り&照明付ポールを滑って降りる!)に至る激しいアクションの数々に、きっとあなたもハマる事間違いなし。

アメリカのアクションスターの一人、スティーブ・マックイーンの代表作『大脱走』(1963年、ジョン・スタージェス監督)は、第二次大戦中にドイツの収容所で実際に起きた捕虜集団脱走を映画化したもの。
本国の命令でドイツ軍を撹乱する目的で脱走する者、自国へ戻りたい一心で逃げる者、そして自由を求める者(スティーブ・マックイーン扮する捕虜はこのタイプ)と、脱走した目的は様々だが、無事逃げ果せた者はほんの一握り。ほとんどは捕まってまた収容所に戻され、中には命を落とす者も出る。
スティーブ・マックイーン扮する捕虜も、収容所に戻された一人で、彼がドイツ軍に追われながらスイスとの国境をバイクで越えようとする場面は、あまりにも有名!(鉄条網で引っ掛かって傷だらけになるとこが痛そう…そしてあと少しのところで捕まり残念)
それでも、この3時間近い作品が冗長にも退屈にも感じず、しかも結末でどこか希望すら抱けるのは、作中に流れるマーチ(絶対聞いた事ある方多いはず!)とスティーブ・マックイーンが体現する不屈の精神のおかげか。
最後、彼が収容所の独房でボールを壁に向かって投げ、まだ諦めてない事を感じさせる所は必見!

どの作品も、出来れば映画館のスクリーンで見てほしいですが、そうもいかない場合が多いと思うので、DVDやBlu-ray、配信サービス等で、お腹抱えて笑って、時に真剣に考えたり、色々感じながら見て楽しんでほしいです。

次回はシリアスな物を中心にご紹介予定。乞うご期待(?)

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