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Gastronomy Tourisim ‐築地場外 Tsukiji-

築地の朝は、訪日旅行者で溢れかえっており、パンデミック前の賑わいを取り戻している。聞こえてくるのは、英語だけではなく、スペイン語、台湾語、フランス語などなど様々だ。各国からの旅行者が世界に誇る魚市場を楽しんでいる姿は朝とは思えない熱気だ。

マグロの包丁裁きをじっと見つめ感心している家族、海苔やワカメについてガイドに質問攻めの人、蒲焼の串を買うかどうかずっと悩んでいる二人、早朝から寿司を食し、雲丹丼の行列に再び並ぶカップル、などなど。皆、朝の築地を楽しんでいる。

築地に来た旅行者には、是非、波除神社を訪れてもらいたい。波除神社は築地6丁目にあり、江戸時代から築地の発展と築地で働く人々を見守り続けている。

「災難を除き、波を乗り切る」波除神社

波除神社に祀られている、すし塚、海老塚、玉子塚、活魚塚。波除神社が築地で働いてきた人々にとってどれだけ大切な神社であるかが分かる。波除神社の歴史を聞くと海岸線の築地で、自然の偉大さや、災害を乗り越え、魚を提供し続ける大変さも伝わってくる。

豊洲に場内が移転した今でも、波除神社に参拝にくる人は多い(私もそうだ)。築地で働き、守り続けてきた人々の思いが受け継がれている場所、築地。1935年から日本を代表する魚河岸、野菜の市場として豊洲移転まで83年。世界の築地“Tsujiji” の歴史と文化。日本の魚河岸文化と面白さを多くの旅行客にも知ってもらいたい。

波除神社の玉子塚

今年は、4年ぶりに夏越大祭「つきじ獅子祭」が盛大に開催された。波除神社の「千貫宮神輿」を担いで築地や晴海通りを7時間かけて渡る巡業。神輿を高らかに掲げ、拳を掲げる人々の熱気と祭を開催できた喜びを感じた。パンデミックから日常が戻ってきた嬉しさとともに改めて築地を守り続けている方々へ感謝を感じる祭でした。

つきじ獅子祭 晴海通りを巡る神輿
つきじ獅子祭 宮入

Gastronomy Tourism Institute
ガストロノミーツーリズム研究所
杉山尚美

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