ラストワンマイルを担う心地よさ
製造から小売りまで様々な業界がある中で、消費者の元まで最後のお届けをするのをラストワンマイルと言ったりします。
Uberや宅急便などが例にあがります。
私は生協で働いています。
採用時から7年の間は共同購入事業部(現 宅配事業部)に所属して1.5㌧トラックに乗って配送支所からご家庭まで商品を届けていました。
この生協の宅配もラストワンマイルです。
今回の気づきは、私の活動 子ども食堂や福祉施設に農家の方が取り切れなかった農産物などをお届けしている活動についてです。
気づきのきっかけ
よく私の活動を知った方からは、
「大変だね」とか「えらいね」とか
そんな言葉をかけていただくことがあるのですが、そもそもの活動のきっかけはフードロスを出す原因になっている食品小売店で働いている事なのですから、好きでやっているわけです。
気づきをくれた声かけが
「子ども食堂や福祉事業所でスタッフとして関わっていると、直接支援が出来てやりがいを感じると思うが、直接支援ではなく、子ども食堂の代表や、福祉事業所のスタッフに預ける支援では感謝されている実感が得られないから続かないのでは?」
と言われたことです。
なるほど、確かに・・。
何度か子ども食堂のボランティアスタッフに入って配膳や、お弁当作り、お弁当配りなどをさせてもらいましたが、直接お届けできるのはやりがいを感じられました。
それでも継続出来ていて、やりがいを感じられるのは何かポイントがあるんだろうと思います。
3つのポイント
何となく思うところを3つあげてみます。
フードロスを減らしたい×農業を応援したい
本業でお客様へ直接商品を届けている
繋がるコミュニティが心地よい
フードロスを減らしたい×農業を応援したい
そもそも、始めたきっかけがコレです。
「貧困をなくそう」だとか「孤食から共食へ」などの想いはあくまでも付いてきた副産物なのです。
農業で発生するフードロス(圃場廃棄物)を減らすという目的の為に子ども食堂を活用している・・というところが本音です。
継続しているうちに、傷や変形があっても食べられることを知ってもらったり、子どもたちが収穫をしたりして食育にも繋がっています。これも袱紗物なんです。
本業でお客様へ直接商品を届けている
私の本業は食品小売り(スーパーマーケット)なので、直接、消費者に食品を販売しています。
その際、「ありがとう」の言葉が飛び交います。
お買い物に来られている方々とのコミュニケーションは楽しいものです。
食品製造メーカーでは味わいづらい感覚を味わわせてもらえているからこそ、プライベートの活動が活きてくるのだと思います。
繋がるコミュニティが心地よい
お届けしている福祉事業所の方や、子ども食堂スタッフの方とのコミュニティは利他的な考えの方が多く、繋がっている皆さんとの関係がとても心地よいのです。
人を喜ばせよう! とか、 どうすれば○○さんが生きやすいか・・ など常に相手の立場に立って物事を考えている方がなんと多いこと!
学校のPTA活動などでも同じような感覚を覚えることがありますが、特にこの活動をしていて繋がる方はその想像を超えてきます。
ラストワンマイル
直接お届けできていなくても、必要な方が集まる場所にお届けしているので、ラストワンマイルを担えている・・と想像しています。
大量にいただくことも多いので、その際は配達先が増えます。
収穫や仕分けにも時間がかかりますが、配達は市内だけでも半日程度回っています。市外も含めると翌日も・・なんてこともあります。
それでもたくさんの方に協力していただきながら、継続している事に喜びを感じています。