八里半

先日、奥さんがスイートの名を冠したサツマイモを買ってきました。確かに、焼き芋の甘さは栗に迫るほど。

昔は蒸し芋で食されていたサツマイモも、いつの頃からか、焼いて食べられるようになります。

初めて焼き芋屋がお目見えしたのは、江戸時代の京都。そして、その店の看板には八里半の３文字が。焼くと栗の味に似ているが「栗（九里）にはやや及ばない」ってんで、八里半。

時代がくだって、焼き芋は江戸に伝わります。小石川の焼き芋屋の看板には十三里の文字も。サツマイモの産地川越が、江戸から十三里のところだからってんじゃ、焼き芋の名がすたる。

「栗（九里）より（四里）うまい十三里」こそ、江戸っ子にウケるってもんだぁ！

十三里よりうまいってことで、十三里半ってのもあるようですが、オイラは断然八里半推し。

まぁ、議論はどこまで行ってもへぇ行線で、スイート結論なんか出ませんよね（笑）。