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インフルエンザワクチン

ママがパパにインフルエンザワクチンの接種、いつにしようかと話をしていた時のことです。○○ちゃん、「予防接種するの?」って切ない声で聞き返します。

「インフルエンザにかかって遊べなくなちゃうと、困るものねぇ」とママ。

すると、小声で「いやだなぁー」って○○ちゃん。その目には、すでに涙が浮かんでいます。そして、「○○ちゃん、クマさん病院じゃなくて、カモさん病院がいい」って言います。

ここで、「カモさん病院がいい」と言った○○ちゃんの心の中を探ってみることにします。

クマさん病院はママの実家(わが家)近くにある小児科。○○ちゃんは、去年、クマさん病院で予防接種を受けています。○○ちゃんにとって、クマさん病院に行くってことは、注射の決定を意味します。

一方、○○ちゃんのおうち近くのカモさん病院で、過去に何度か予防接種をしているのですが、小さかった○○ちゃんは覚えていません。つまり、自分の中では、カモさん病院はチックンされる確率が少ない場所。そう、「カモさん病院がいい」と主張する裏には、認知的不協和の解消があったんです。

それから数日が経ちました。「ママはいつ? 11月?」「○○ちゃんは、10月と11月?」。ようやく心の整理がついた○○ちゃん、インフルエンザの予定を確かめます。でも、何度聞いても、答えは一緒。ママが1回なのに対して、○○ちゃんは2回、チックンされるのは変わりません。

さらに数日後、クマのチャーリーとおママゴト。○○ちゃんが先生で、チャーリーは患者さん。注射を怖がるチャーリーに向かって、先生が言います。「5歳になったら、あんまり痛くないから、大丈夫」って。さらに、「5歳になったら、すぐ終わるからね」と付け加えることも忘れません。

ある日、ママの膝の上で絵本を読んでもらっていると「12月になると・・・」という一文が。すかさず、○○ちゃん、振り返って「12月は、予防接種終わってるもね、ママ」。

すると、ママが頭をなでなでしながら言いました。「5歳になったら、あんまり痛くないから、大丈夫よ」って。

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