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ノールビンドニングのブーティを作る その3

かくしてロシアン・ジョインなどを使ひつつ、二つ目のブーティは快調にできあがりつつあつた。
のだが。
なんと。
いつのまにか最初に作つたブーティより小さくなつてゐるではないか。

ぬかつた。

最初のブーティを作つたときにある程度はメモを残してゐた。
目数・段数や増やし目・減らし目の数とタイミング程度のものだ。
それにしたがつて作つてゐたのだが、少なくとも作つてゐたつもりだつたのだが。
をかしい。
なぜか小さいのである。

理由として考へられることといつたら、手が慣れてきてきつくなつたこと、だらうか。
実はこのあと指なし手袋(『はじめてのノールビンドニング』ではミテーヌと呼んでゐる。おそらくmittenのことぢやあるまいか)を作つたときもさうだつた。
最初に作つた手袋がちよつと小さかつたので、二つ目は少し余裕を持つて作りはじめたはずだつのたのだが、気がついたら最初の手袋より小さくなつてゐた。

もしかすると、途中で目をとばしてゐたりするのかなあ。
増減がなくなるとほとんど目数を数へなくなるから、それはあるかもしれない。

なので教訓としては、「ノールビンドニングのときは作りながらできうるかぎり仕上がりの寸法に合はせながら作ること」、かな。
ミトンなら手、くつ下なら足、帽子なら頭に、作つてゐる間も時々合はせながら作る。
それが重要なのかもしれない。
或はもつと熟練すればちやんと一対揃つたものが作れるやうになるのかなあ。
これは今後つづけてみないとわからないな。
もちろん、あみものほどではないしスティッチの種類にもよるけれどそこそこ伸縮性はあるんだけどね。

さうかうするうちにできあがつたのが写真のブーティである。
これがね、あたたかいんですよ。
声を大にして云ひたい。
クラースブリタヒールのブーティは実にあたたかい。
作つてゐる間、雪沓作りつてこんな感じかなと思ひながら作つてゐたこともある。
それになにより、底がふかふかしてゐるし、おそらく普通のあみものに比べて地も厚くてしつかりしてゐるのぢやあるまいか。
なにしろ自立するからね。

この冬はこのブーティとともに過ごしてゐる。
クラースブリタヒールはまたやつてみたい。
今度はくつ下かな。

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