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蝉の声

蝉の声で 目が覚める
またそんな季節が来たのだな

なんとなく そんなことを思いながら
ぼんやりと明るむ窓の向こうに

公園で誰かが キャッチボールしてる
乾いた音が 心地よく

耳を打つ 誰かの寝息
まだひんやりと冷たい床に

汗のにじんだシャツと
脱ぎ捨てたスリッパが

去年の台風に置き忘れた
破れた雨戸は草むらの影

まだ明けない梅雨空の向こうは
早くも蝉の声 夏の空


 〇  〇  〇  〇  〇


真面目なふりして つまらないことで
悩んだふりする たまにゃおもしろい
なんだかんだ 気分次第
自由になら一秒でなれる

(↑The High Lows↓『夏の朝にキャッチボールを』 詞・曲 真島昌利)