消化酵素よ、すべてを流して

「あと1時間で閉店ですがよろしいですか？」

カフェの店内に入るや否や、そう声をかけられる。
えっと…すいません…と思いつつも、すぐ出るので大丈夫ですと言ってオーダーをする。きっと早く閉店作業したいだろうに、嫌がられてるんだろうなぁ。学生時代は飲食店のアルバイトをしていたから、気持ちはわからなくもない。でもなんとなくモヤッとする。ちょっと苦手な言葉。
1時間もあれば食事も済ませられるし、ちゃんと閉店20分前くらいには退店するからどうか許してほしい。

夜、外食先の焼肉店で、
「食事に果物入ってるの私けっこう好きだけどなー、ほら酢豚にパイナップルとかさ」という女性に対して、「それたぶん1%くらいの人しかいないよ、俺は無理」と同席していた男性から即座に否定されていたのを、ついチラ見してしまった。

ねぇお姉さん、私はその1%側の人間だよ…！ここで出会ったの奇跡だね！？握手しよう！！

とは言えなかった。けど、女性がなんとも言えない表情だったのがやけに印象に残った。

ちなみに肉と果物（特にパイナップル）は酵素の働きで肉が柔らかくなり、消化の手助けもするとのことで理にかなった組み合わせと言われている。
昔シェーキーズというチェーンのピザ屋で、ハワイアンというハムとパイナップルがのっかったシンプルなピザが大好きだったのをふと思い出した。残念なことに地元ではすでに潰れてしまっているらしかったが、意外と大手の宅配ピザチェーン店でも同じようなピザが食べられることを最近になって知った。

なんというか、伝え方って難しい。
昨日の日記の、言葉はナイフにも通じると思うけど。
少なくとも目の前にいる人の表情を曇らせるようなことは言いたくないなぁ、気をつけよう。
と、自戒するなどした1日。