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それぞれの世界の見え方

アリの目線で空をみるとどうなるのかなと、散歩の途中で思いつき、カメラを地上においてみた。
いつもとは違った角度でものを見るのが好きなタイプだけど、やっぱり面白い。

アリは小さいのだろうか、カメは遅いのだろうか、自分を基準にした見方は時と場合により傲慢になる。なるべく、そういう決めつけ、思い込みをリセットしないと、エゴが強くなりそうで怖くなる。そういう人間をたくさん見て嫌気がさして、自動的に忌避しているのかもしれない。
いや、そうじゃない、子供の頃からアリやカマキリやトンボやカニと遊ぶのが好きだったからだと思いなおした。頭の中で黄色や青い日差しとともに思い出される、懐かしい日々。

ついこの前まで、鳥が近くに遊びに来てくれた、お別れの時には挨拶にきてくれた。でも、鳥の気持ちがわからなくなったのか、見えなくなってしまった。自分が自然の世界と繋がれなくなったからだと思う。怖い人間のひとりになってしまったからだろうか。

朝、調子がよければ昼も、近くの田と川のほとりを散歩する。鬱の療養のために、無理しない程度に。

午前中、療養のサイトを探し回る、最近は論文が中心になってきた、根拠のない記事は説得力がなくて無駄になることが多いように思う。
今日の論文は、鬱を改善するのに自発的な低強度のトレッドミル走がいいということがわかった。


運動強度は20m/minと書いてある、時速に換算してみて驚いた、時速1.2km。今まで、有酸素運動がいいのだろうと思って少し息があがる程度の速度だったが、”5-HT神経活動は低強度のみ増加した”と論文に書いてある。昼から早速、散歩にでかけた。


遅く歩くと、目線はやや上になり、細かいところまで目が届く。明日から12月が始まるというのに、タンポポやホトケノザが咲いている。蟻の目線になればみえるものが増える、気が付かなかったものが。

今まで、何を急いでいたんだろう、深呼吸してのんびり歩いていけばいいと思った。

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