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不妊治療 痛いランキング

3年半の不妊治療・流産・不育症を通じて、数多くの痛い治療や検査を受けてきた。受ける前は毎回ドキドキして、どれだけ痛いのか心の準備が必要だったので、ググってはみなさんの体験談にお世話になった。「この検査はこれくらいの痛みか、そこまで痛くないのか」とイメージした上で臨んだことで、少なからず心理的負担は減ったように思う。

そこで、私自身の治療経験の痛みもランキング化してまとめておくことにした。私の痛みが誰かの役に立つかもしれないと考えると、報われるもんだ。

なお、以下のランキングはあくまでも私個人の感覚で、痛みの感じ方は人それぞれ且つ医師の技量等の外的要因にもよると思うので、ご了承いただきたい。あと、痛い、辛い、と書いてばかりいるけど、医療従事者には感謝してもしきれない。こんな大変な医療行為を提供してくれる皆さんに敬意を表したい。


1. 痛い辛いランキング

①採卵手術・流産手術

不妊治療で最も辛く体に負担がかかる処置は、ダントツで手術だと思う。静脈麻酔で眠っている間に行うから痛みは無いとはいえ、子宮や卵巣に何度も針を刺す手術で体への負担は一番なので、1位にした。

②採卵後の卵巣の痛み

過去3回の採卵いずれも手術後は歩くこともままならず、タクシーで帰宅した。(3つ目の病院は自宅から遠いので近くのホテルに宿泊した)もともと人間の体の構造上、子宮は大きくなるようにできているけど、卵巣は違うもん。そりゃ負担が大きいよね。

③採卵前の日研hMG注射

採卵数日前に排卵促進として腹に打たれた注射。痛すぎて悶絶した。普通の注射とレベチの痛さで言葉を失った。

④通水検査/卵管造影検査 

痛いというより、THE 婦人科系臓器特有の気持ち悪さ。生理痛の超重いバージョンのような。気持ち悪くなって吐き気を催し、実施後に病院で1時間寝させてもらった。

⑤ERA検査、子宮内膜炎検査、子宮内フローラ検査

いずれも子宮内膜を削る検査で、激痛が走る。でも、数秒の痛みを耐え抜けば・・・大丈夫!

⑥子宮鏡検査

子宮にカメラを入れられるときと抜くとき痛い。

⑦流産手術前の消毒

入口をぐりぐりされて想像より痛かった・・・


2. 副作用しんどかった賞

①移植時の薬による全身薬疹

とある薬が私の体質に合わなかったようで、全身に薬疹が出て移植中止・・・体中ぼつぼつで気持ち悪かったし、移植直前に中止になったので、ショックだった。

②子宮内膜炎を治療するための抗生物質による1週間の不眠

1週間 不眠が続いて本当にしんどかった・・・

③流産後の子宮収縮剤による下腹と太ももの痛み

お腹に亡くなった赤ちゃんがいてただでさえ心が辛いのに、痛みで歩くのもつらかった・・・


3. 恐怖賞

①手術や検査前の同意書

手術や麻酔の合併症リスク、検査時に子宮にカテーテルを入れる際の感染リスクなど、不妊治療はリスクが耐えない。それを書き連ねてある同意書にサインするときの気分の重さと言ったら。

②自己注射。特にシリンジ型の注射。

授かるかも分からんけど子どものために必死で自分の腹に注射を打つ毎日・・・修行とはまさにこのことよ・・・

③手術前に静脈麻酔の点滴が始まって喉にスーッとくるとき

体にやばいもんが入ってきたと震えるよね。


4. 不快賞

①採卵周期 生理2日目の出血量が多いときの経腟超音波(経腟エコー)

採卵周期のスタートは生理2日目の大量出血してるとき膣に超音波器具を突っ込まれるのよ。不快極まりない!

②採卵や流産手術後のガーゼを子宮から取り出すとき

ガーゼは想像以上に長く、万国旗が子宮から出てくる感覚で、ちょっとウケると思いながらも、気持ち悪い。


5. 地味につらい賞

①採血

不妊治療で最も多い処置が採血。通院の度に行うから、もう100回以上は採血してる。今でも怖い。最高記録は転院時一気に7本の採血。次いで不育症検査で6本。

②移植時の尿溜め

移植の際に、経"膣"エコーではなく、経"腹"エコーの場合は膀胱を水でいっぱいにしなければ移植する場所を特定できない。尿溜めしたあとに腹の上から経腹エコーで腹を押されると、本気で漏れそうになる。そのあとも30分安静の時間はトイレに行けず、ひたすら尿意との闘い。

③採卵前に卵子の個数を確認するための経腟超音波(経腟エコー)

正確に数えるためにいつもより横やら横までまで入れられて地味に痛いのよこれが。


6. 思わぬトラブル賞

①病気・疾患

意外な盲点が病気。不妊治療ができる前提で考えていたけど、健康診断でとある疾患が発覚し、出産に耐えうる体かどうか危ぶまれたときがあった。そのときは絶望で「妊娠は年齢のリミットがある上に、そもそも病気になったら出産できない可能性があるんだ」と身につまされた。精密検査したところ、私は幸い、疾患があっても出産は問題なさそうだったので、続けることができた。不妊治療にチャレンジできているだけでも幸せなことだと実感。

②胚盤胞の輸送

移植時のとある薬が私の体質に合わなかったようで、全身に薬疹が出て移植中止・・・その薬は体外受精で必須の薬だが、代替の薬は日本国内で品薄。ようやく在庫のある病院を見つけて転院し、胚盤胞もやむを得ず輸送した。輸送費は10万円。我が家の引っ越し代より高い(笑)


★参考note

採卵手術

自己注射

不育症 採血

手術の同意書

ほか


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