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#21 『京セラフィロソフィ』 稲盛和夫 / サンマーク出版 2014

創業するやいなや、さまざまな問題に直面しました。また、従業員が次々に私に決裁を求めてきます。その判断を間違えば、できたばかりの会社を傾け、従業員を路頭に迷わせることにもなりかねません。経営の経験や知識もない私は「どうしたら、正しい判断をし、会社を発展させることができるのだろう」と、頭を抱えることになりました。悩んだ末に私が思いついたのが、「人間として何が正しいのか」と自らに問い、正しいことを正しいままに貫いていくことでした。

『京セラフィロソフィ』稲盛和夫 まえがきより


こんにちは!
会社のモヤモヤを読書で解きほぐしたい
40代ワーママのKです。

主に仕事用に読んだビジネス本の記録を
投稿しています。

稲盛和夫さんが逝去されて、そろそろ二年。

京セラ、第二電電を創業され
経営破綻した日本航空を再建された
その経営手法や生き方考え方は
多くの経営者やビジネスパーソンに
影響を与えました。

この本にまとめられた稲森氏の経営哲学は
創立35周年に京セラフィロソフィ手帳として
京セラ社員に配布されたそうです。

もともとは稲盛氏の経営塾「盛和塾」の
講和記録を京セラの社内教材としていたところ
盛和塾生からの強い要望で塾生向けに刊行し
門外不出とされていたもの。

社員でも塾生でもない私もいまは
この本を通じてそれに触れることができます。

【読書メモ】

  • 人生、仕事の結果=考え方×熱意×能力

  • 最も大切なのは考え方。会社はトップの器量、人格に合ったものにしかならない。人間性を高め、人格を磨いていく以外にない。

  • 他人の喜びを自分の喜びとする「愛」、世のため人のためになる「誠」、自分とまわりの皆が常に幸せに生きることを願う「調和」。これらを尊ぶ思いが人を成功に導く。

  • 伸びる人は、素直な心をもって人の意見をよく聞き、常に反省し、自分自身を見つめることのできる人。耳の痛い言葉こそ、本当は自分を伸ばしてくれるものと受けとめる謙虚な姿勢が必要。

  • 謙虚に、感謝の気持ちを持って、明るく。

  • 事務系の人間は、間違いは消しゴムで消して書き直せば済むと思っている。製造であれば製品は全部駄目になってしまう。日々緊張して仕事をしなければはならない。

  • 何かを成し遂げるには、自ら燃える情熱をもつこと。自分のしていることを好きになると同時に明確な目標をもつこと。真面目でおとなしそうな人には、責任感を与えて使命感によって自ら燃えてもらう。

  • 問題があるとだれがが話し合おう、検討しようと言い出す。問題意識を提示すれば、自然に人がそこに集まり、周りに渦をつくっていく。目的意識を持って言い出したものは、もうリーダーである。そんな渦があちこちで動いているのが活気ある会社。

  • 直感的に判断するときは、たいてい本能の部分で利己的に物事を考えている。利他の心で判断すると、視野が広くなり、正しい判断ができる。まわりが協力してくれる。すべてのものが一緒に生きていけるようにするのが利他。結論を出す前にワンクッション置くこと。

  • 人の話を聞くときは、すべての意識を集中させなければならない。何かのついでにちょっと話を聞いて判断を下すと往々にして後で問題を引き起こす。有意注意(目的をもって真剣に意識を集中させること)を習慣づけること。

  • 楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する。動機善なりや私心なかりしか。

  • 良い心とは、常に前向きで、建設的であること。協調性、明るく、肯定的であること。善意に満ちていること。思いやりがあって優しいこと。真面目で正直で謙虚で努力家。足るを知っていること、感謝の心。

以上
第1章 すばらしい人生をおくるために
より、私のメモしておきたい内容です。

第2章 経営のこころ
第3章 京セラでは一人一人が経営者
第4章 日々の仕事を進めるにあたって
にも、実務に役立つ内容が盛りだくさんで
定期的に読み直したい一冊です。


ではまた。

最後までお読みいただき
ありがとうございました!

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