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SUMMER SONIC TOKYO DAY1

今年の夏はSUMMER SONICに行ってきました。
この日の記録も含めてライブレポを綴ります。

前日まで台風により、サマソニ東京が開催されるかも危ぶまれました。
東海道新幹線は計画運休となり、飛行機も欠航が相次ぐ事態となりました。
しかし、当日は台風一過の快晴。ぎりぎりまで運営側も判断しかねただろうと思います。他のライブイベントはことごとく中止をするなかで唯一?残ったイベントであったので、どうなることかと思いました。

会場入り

予定ではお昼ごろに現地に到着のはずでしたが、同行者に紙チケットを手渡す関係で朝9時には千葉・幕張にインすることになりました。
当日の気温は36度くらい。都市型フェスで地面がコンクリートやアスファルトに覆われていたので、気温はそれ以上に上がっていたのでしょう。

会場は幕張メッセ、ZOZOマリンスタジアム、その先にあるビーチエリア一帯を使った大規模な会場。JR海浜幕張駅から徒歩で向かいますが、まず見えるのは人、人、人。なんと大きい規模のフェスなんだろうと思い知らされたものです。

エリアについて

マップを見た通り、ステージは6か所。非常に広い、歩くだけでも大変です。また、マップと実際の立地において幕張メッセとZOZOマリンスタジアムの距離の感じ方に差がありました。
マップでは2つが本当に近いように書かれていますが、実際は迷いながら徒歩で15分ほどはかかりました。シャトルバスも運行しているのですが、プラチナチケットを持たない場合は30分程度の待ち時間が発生する様子でした。
真夏の炎天下で30分もじーっと待つのに耐えかねたワタシは徒歩で移動することを優先しました。
また、熱中症対策のための休憩エリアや給水所が多く設置されていました。
ドリンク販売の店舗もたくさんあり、水分補給は怠ることなかれと言われているようでした。(ドリンク1本300円だから高いけどね)


各アーティストレポ

ここからはワタシが見たアーティストのレポです。
良かったらご覧ください。

ผ้าอ้อม99999

お友達2人に連れられて彼らを見に来ました。
タイ語でパーオームと読み、日本語で「おむつ」という意味らしいです。
そのため、このバンドのXのユーザ名は「omutsu9999」となっています。
それを友達から教えられたときは本番前に飲んでいたドリンクを吹き出しそうになりました。いや、吹き出していただろうか。
初見、かつ予習もないままに彼らの演奏を観ましたが、圧巻です。
色んなことが一瞬で終わる感覚。「!?」しか出てこなかった。
ドラムが非常に安定している印象を持ちました。曲と曲の間がわからずに戸惑いながらもノッていけましたね。
そして、サンプラーがとても強い。耳が痛くなる感じのカオス感はなくてスピード感を感じました。

衝撃だったのは本番中にベースとサンプラーが交代したこと。
後でこのバンドのサイトを確認すると、そういうことなのですか!
Ba./Samplerが2人いるという構成。初めての構成で驚きでした。

https://linktr.ee/omutsu99999

QOOPIE

涼しい幕張メッセのステージから一変。
夏の炎天下、BEACH STAGEでの出演。
彼らの出演は「Cafe Habana Beach Tokyo」というカフェ内のステージです。
そのため、公式のタイムテーブルではなくてこちらのほうに掲載されていました。

灼熱のビーチにてワタシの好きな「O.D.D」を聴くなんて。
そもそも、名古屋でワンマンを観たのちにサマソニで彼らの演奏を観るなんて。なんて嬉しい偶然でしょうね。出演おめでとうございます。

Xで誰かが言っていた。「顔で弾くツインギター」だと。
本当にその通りです。この日はツインギターが勢いに乗っていましたね。
途中でBa.辻さんはメガネを外されたのもかっこよかったんです。
本当にメンバー全員がサマソニ東京でフルパワーの演奏をされていたと感じました。
途中の「TOKIMEKI」では寺本颯輝さん(通称:さっちゃん)が登場。
とりあえず、今日も何頭身なんだい?というくらいにスタイリッシュ。
いつものマラカスを手に取り、「TOKIMEKI」を歌い上げていきました。
TOKIMEKI途中で渡辺さんのギターが暑さによって調子が悪くなり、間奏部分を長めに調整するように早急な対応を行っていましたね。楽器も調子悪くなるよな、この暑さ。でも、さっちゃん含めてメンバーが渡辺さんの指示に対応したことで難を逃れました。よかった~!

セットリスト最後の「VAN」は沁みましたね。序盤の勢いに乗った感じからメロウで締める。夏の終わりの海を見ながらジーンとなりました。
さっちゃんも舞台袖からQOOPIEを見守っているのを見て、なんか良いなぁと感じた次第です。

演奏終了後、メンバーが参加した物販。サマソニ限定で全国流通盤「MODERN TIMES」をタワレコで予約するとメンバー全員のサイン入り色紙を貰えるとのことで。はい、購入しましたよね。応援していますよ。

今年の9月度のタワレコメンに選出も決定。がんばれ~!!

SUPER BEAVER

「レペゼン・ジャパニーズ・ポップ・ミュージック、フロム・トーキョー」
おなじみの自己紹介から始まるSUPER BEAVER。
真夏の青空の下、彼らのアツい音楽に観客は魅了されました。
ワタシもその一人です。メトロック大阪以来のライブパフォーマンス。
このバンドは胸を打つ、ガツンとした音楽。ZOZOマリンスタジアムの会場全体で彼らを観ようとファンが集まり、タオルを掲げていました。
彼らの音楽は東京の地で始まり、日本全国に伝わっていっているんだなと感じずにはいられないですね。今、本当に勢いのあるバンドだと思いました。

1曲目が終わると、ぶーやんは束ねていた髪をほどく。
灼熱の中で、メイクも汗で落ちるなか花道を歩き、観客のもとに行く。
やっぱり渋谷龍太のカリスマ性ったら。。。
ZOZOマリンスタジアムに響き渡る「愛してるー!!」の声。「アイラヴユー」で会場一体が愛に包まれました。
「小さな革命」では歌詞が縦書きになり、モニターに映し出されたのが印象的。

01.名前を呼ぶよ
02.ひたむき
03.アイラヴユー
04.切望
05.青い春
06.儚くない
07.小さな革命

OneRepublic

初めての海外アーティスト。MÅNESKINの前に彼らをチェック。
どんな感じなのかワクワクしたのですが、想像以上の良さ!
なんというか、このヴィジュアルのおしゃれさですよね。
お昼過ぎたあたりの良い時間に現れた彼らのさわやかさは極まりなし。
もう少し、予習をしておけばよかったです。
後々セットリストをみると、海外アーティストのカバーを何曲もしていたことに気づきました。(洋楽に疎い自分を恨みました)
ピアノでの弾き語りになりましたが、マイクが思うように留まらずくるくると回ってしまうハプニングもありながら、ライアンは歌い上げてくれました。
サングラスをかけ。勇ましい姿のバンドメンバー、かっこいい。
このバンドの特徴としては、各メンバーがマルチに楽器を演奏すること。
また、個人的に注目したのはストリングスの2人の配置でした。
ヴィオラ&チェロの2人はその他のメンバーより数段あがった状態の配置。
撮影禁止だからきっちり守っていたのですが、海外アーティストはそういうのもゆるかった?ようですので…その場で撮影すればよかったのですね。

印象的な曲は「Apologize」ですね。イントロの弦楽器の音色に引き込まれてしまいました。歌詞をゆっくり見ると、とても好きな歌詞、ちょっと鬱っぽい感じ。

そして「Counting Stars」。この作品は2013年(11年前)に発表された楽曲。しかし、今でも歌われている曲であるということは代表曲であるといえるだろう。
イントロ部分は少し切ないような音数も少なくメロウな感じがするけども、小節が変わり一気にテンポアップし、一気に壮大さを感じさせる。音楽の奥行きのような?
バスドラムが一定で拍を打つ感じから広がる音楽の中にもある種の地を這う息遣いのようなものを感じました。自然と手拍子とかしちゃいますね。

そんな彼らは、日本でニュー・アルバムを引っ提げたツアーをするみたいですね。ちょっとチケットをとろうか迷うところ。。。

01.I Ain't Worried
02.Sink or Swim
03.Nobody
04.Stop and Stare
05.Good Life
06.Secrets
07.Halo / Bleeding Love / Maps / greedy
08.Apologize
09.Sunshine
10.I Lived
11.Counting Stars
12.If I Lose Myself

星野源

バンドのサウンドチェックから入り、ご本人登場。
「星野源でーーーーーーす!」
なんとキラキラした笑顔。いつも以上の笑顔で会場は湧きました。
サングラスに青のシャツ、白のパンツという夏の爽やか衣装で登場。
「異世界混合大舞踏会」はライブで初披露。お化けダンスで会場が一体となりました。

太陽が傾き、夕方のこの時間。暮れていく中で「Pop Virus」「喜劇」「Ain’t nobody know」を披露。メロウな音楽が会場に鳴り響き、観客それぞれの楽しみ方で音楽に浸る。ワタシとしてはTom Mischとコラボした楽曲「Ain’t nobody know」を野外フェスで聴くことができたのは非常に貴重な時間でした。

この日、Baの三浦淳悟さんは北海道から駆け付けたのですが、新千歳空港でハサミ紛失による保安検査などの遅れにより空港全体で運行遅延・欠航が生じた影響により本番ギリギリに幕張に到着されたとの話がありました。
プロはすごい。会場入りして、すぐに音合わせして本番。それで対応できるんですからね。無事に辿り着いてくれてありがとう、三浦さん。

最後の最後は「ほんと悲しいことばっかりですよね。だけどさ!またいつか会えたら、僕らは笑顔で会いましょう!!」と観客に呼びかけ、「Hello Song」を披露。本当に笑顔でまた彼と会いたいですね、手をブンブン振って彼が去っていくのを見届けました。

01. 地獄でなぜ悪い
02. SUN
03. 異世界混合大舞踏会
04. Pop Virus
05. 喜劇
06. Ain’t nobody know
07. ドラえもん
08. 恋
09. Week End
10. Hello Song

MÅNESKIN

ヘッドライナーの彼らが登場。
ワタシがこの瞬間を待ちわびていました。

2月21日の正午、サマソニの第1弾アーティストが発表されたときにMÅNESKINの名前がコールされたことで今年の夏フェスはサマソニに決めたほどです。
1塁側スタンドの端で彼らを見ていましたが、会場は観客でパンパンになっていました。今か今かと待っている観客の熱量はすごかった。

暗転後、トーマスのギターをかき鳴らす。
「えっ、これフェスだよな?」と思うくらいワンマンのライブに来たような迫力をはじめからガツンと感じさせてもらいました。
会場の花道をヴィクトリア、トーマスが歩き観客の側でアツい演奏をしてくれました。
これはアリーナ、絶対にアツいぞと思いながら目に焼き付けていました。
「HONEY (ARE U COMING?)」では、コール&レスポンスが繰り広げられ、叫ばずにはいられなかったですね。
「GASOLINE」では照明がすべて赤、そのなかで響き渡る重厚なサウンド。
ヴィクトリアのベース、イーサンのドラム。この2つが重なったとき、地の底から湧き上がるような熱量のサウンドが繰り広げられる。ワタシの推し曲、いつの間にか拳を突き上げていました。

「CORALINE」はラテンのような曲調。アコースティックギターの音色が切なくも美しい音色を届けてくれる。ダミアーノは舞台中央で座り込み、しっとりと歌い上げる。
「Beggin'」のダミアーノの歌い始めにより、観客の歓声は高まりました。ワタシも「きた!!!」と思って叫んでいました。
「FOR YOUR LOVE」では舞台全体が暗転し、ダミアーノが大きなスポットライトを操ってトーマス、ヴィクトリアの姿を照らすシーンもありました。
そして日本での代名詞「I WANNA BE YOUR SLAVE」。
ハンドクラップをして熱唱する観客。熱気がより一層増していましたね。
そのままの勢いで「MAMMAMIA」に入る。よりスピード感が増し、会場全体で踊り狂う。MVのようなカオス感というか、もうみんなが思い思いに踊るような空間になりました。

「KOOL KIDS」では日本のファンを舞台上にあげてお祭りのような空間に。
「魔音棲琴」の漢字Tシャツを着たファン、イタリアの国旗を持ったファン、バンドメンバーに風を送る仕草をするファンなど皆思い思いの楽しみ方でメンバーとのセッションを楽しんでいました。
この空間を見て、彼らは日本を愛してくれているんだなって感じることができたシーンでもあります。
本編最後はトーマスがかき鳴らしたギターのエフェクトをいじり、ノイズを会場全体に響きならして終了。

その後、トーマスが再登場。彼のギターソロが会場全体に鳴り響く。その間、観客は息をのむように彼に見入っていました。
その後、メンバーが登場してアンコールが始まる。「THE LONELIEST」は文字通り寂しい、切ない感じを表した楽曲ではありますがサマソニで魅せた彼らのパフォーマンスを思い出しながら、このアツいものをこの場所で見ることができたことについて胸が熱くなりました。会場一体でスマートフォンのライトを照らし、演者・観客がひとつの空間を作り出し、感動するシーンでした。
そして、2度目の「I WANNA BE YOUR SLAVE」。スタジアム全体で観客がしゃがみ込み、一斉に飛び跳ねるパフォーマンスを作り上げ、会場の熱量はずっと変わりなく、アンコールが終わるまでアツいままでした。
「ありがとうございます!」とダミアーノが挨拶をして、メンバーは舞台を去っていきアンコールが終了。

トーマスは会場全体を駆け回り、PAのところまで駆けていく。ヴィクトリアはベースをかき鳴らしながら観客の頭上に横たわり、人の波の中で自らのアツい演奏を続ける。ダミアーノは舞台から降りて観客の目の前まで行って歌い上げる。イーサンはアンコール終了後に花道を駆けていきドラムのスティックを観客に向けて投げ入れ、丁寧なお辞儀と投げキッスをしていきました。

すべてが終わるとともに花火が打ち上がり、彼らのステージは終わったのでした。

ヘッドライナーになるだけの存在感。
そして、演出はシンプルで彼らの姿とパフォーマンスをどストレートに魅せられた観客の興奮は止まることなくハイになるしかなかったでしょう。

ロックスター、ここに在り。


01.DON'T WANNA SLEEP
02.GOSSIP
03.ZITTI E BUONI
04.HONEY (ARE U COMING?)
05.SUPERMODEL
(トーマス&ヴィクトリアセッション)
06.GASOLINE
07.CORALINE
08.Beggin' (The Four Seasons cover)
09.FOR YOUR LOVE
10.I WANNA BE YOUR SLAVE
(ヴィクトリア&イーサンセッション)
11.MAMMAMIA
12. IN NOME DEL PADRE
13.BLA BLA BLA
14.KOOL KIDS
en (トーマスソロ)
01.THE LONELIEST
02.I WANNA BE YOUR SLAVE

こちらの記事を参考にさせていただきました。

まとめ

この夏、私はサマソニに行くと決めました。
2月の発表のときは、まだまだ先ではないかと感じていたけども当日が来てしまえば瞬きをしている間にサマソニは終わりました。一瞬。
今までサマソニって洋楽のフェスだからこそ自分には縁遠いものだと思っていた。しかし、MÅNESKINとの出会いでそれは一変。
彼らの作品をきっかけに海外アーティストを聴くようにもなったし、姿を見てみたいと思うようになり、自分の音楽の世界が広がりましたね。

前日の台風により東海道新幹線が計画運休。
西の地から千葉・幕張に足を踏み入れることすら危ぶまれた今回のサマソニであったが、無事にその地に行くことができて、自分の目でパフォーマンスを見ることができて良かったと実感。
灼熱の都市型ロックフェス、自分の体力ではなかなかしんどいところもあり、ましてや帰ってきてから夏風邪をひいたりとダメージも大きかったのですがその分得られたものもありました。

そして、改めて自分には音楽がないと生きていけないなって。
何があっても音楽だけは肌身離さずに持ち続けたい。
一瞬ごとの音楽シーンを、自らの目で見たいと思ったパフォーマンスを、すべて自分が生きている間にちゃんと見ておきたい。
この一瞬と同じものは決して繰り返し見れるものではないから。

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