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歯医者に行って「睡眠の質」について考えた話

不眠の原因とは

※このエピソードは3年前のことになります。

ここ数年、軽い不眠(中途覚醒・熟眠困難)に悩まされていました。

その原因もある程度分かっていて、それは・・・。

いびきと歯ぎしり

実は私はいびき・歯ぎしりが顕著なことには自覚があり(録音して調べた),無呼吸も自覚していました。歯ぎしりは特にひどく、そのせいで就寝中に口の中を噛んでしまい,その痛さで目を覚ますこともあります。

その噛み跡が口内炎になることも多く、本当に長年の悩みでした。

いびきは本当に昔からあって、自分のいびきの騒々しさで目を覚ますこともあった(!)と思いますし、夢の中で息がつまり(溺れている夢など)、本当に苦しくなって、目を覚ますこともありました。

ただ、その頃の私は、いびきと歯ぎしりは別の原因による、別の問題だろうと考えていたのです。

いびきはさておき、歯ぎしりはきっと日中のストレスもあって体が緊張しているせいだろう、と考え、寝る前にストレスリダクションをして緊張を緩和させることで、まずは歯ぎしりを改善しようとしていました。

例えば…、不眠対策で試してみたこと

・ストレッチ、筋弛緩法や呼吸法などのリラクセーション
・瞑想、自己暗示
・睡眠姿勢や枕の工夫
・アロマ
・市販の漢方薬の服用
等々。

他にも、
・寝る2時間前の入浴
・日中の適度な運動
・夕方以降はカフェインを避ける
・飲酒は控えめに
・寝る前のブルーライトを避ける(PC、スマホはしない)
・寝床では寝るだけ
などなど、寝る前に限らず、睡眠関連の参考書などを読み込んで、日ごろから睡眠をよくするための試みをしてきました。

ただ、一定程度の効果はあったものの、決定打とはならず、ずっとすっきりしなかったのです。

それもそのはず、実は原因が全く別のところにあったのです。

それは…。偶然わかりました。

10数年ぶりの歯の治療

そんなおり、歯に痛みを感じたので,実に10数年ぶりに歯科に行くことにしました。

最後に治療して以来,歯磨き・歯の手入れはしっかりやっていたつもりなので,それから今まで何の問題もなく過ごしてきましたが,たまに痛むことやしみることが多くなり,悪化する前にと思い近くの歯科を予約しました。

歯痛の原因は・・・なんと!

「きっと小さい虫歯が出来たのだろう」と軽く考えていましたが,医師からは、「虫歯もあるけど、今の痛みの原因は虫歯ではなく,「歯ぎしり」による歯の「欠け」があり、それが知覚過敏によってしみている」,と告げられました。

歯科医師からはさらに、「歯ぎしりだけでなく,いびきもかいていないか。」と尋ねられ,「はい,かいています。きちんと調べたことはないですが,たまに呼吸も止まっているようです。」と無呼吸症状についても正直に言いました。

いびきが歯ぎしりの原因だと・・・!

そうすると,「それが歯ぎしりの原因です。」と(私にとって)衝撃のコメントが。

「あなたはもともとあごが小さく,舌があごに収まりきらないので,就寝中に喉の奥に落ちて気道がつまり,いびきをかくようになります。そうすると睡眠時無呼吸状態になって苦しくなるので,何とかして気道を開けて呼吸をしようとしきりに顎を左右に動かすことが「歯ぎしり」になるのです。」

・・・とのことでした。

私は体系的に明らかにやせているのに「いびき」があって、今までの試みで「歯ぎしり」についてもストレスや疲労による緊張とは無関係に起こっているようなのでずっと疑問だったのが、この説明で氷塊しました。

実は、いびき(息が止まるくるしさでもがく)→歯ぎしり→不眠 という3連コンボで苦しんでいたわけです。

長年の疑問が解けるとともに、「もっと早く受診すればよかった。」と心から悔やんだところです。

・・・余談ですが、小学生の二人の我が子は、どちらも歯の矯正治療を受けています。マウスピースをはめることであごを広げ、歯があごの骨に整然と並ぶようにするのだそうで、幼少期から始めることで効果があるそうです。

私が小学生の頃などはすでに虫歯だらけで、歯科で散々な目にあいましたが、我が子はどちらも虫歯ゼロ。この上、矯正治療で、将来も安泰、とは、なんと恵まれていることかと。

ン十万ほどかかりますが(支払い済み)、子どものためなら…と、羨望のまなざしで見守っているところです。

実は的外れだった睡眠ケア

それはさておき、

診断を受けたわけではないですが、あごの小ささによる閉塞型の睡眠時無呼吸による不眠の線が濃厚ですね。

これだと寝る前にどれだけリラックスしていても、寝ている最中に緊張状態に落ちいり、中途覚醒とともに全般的に眠りが浅くなってしまうでしょうね。

そもそも無呼吸であること自体に多くの健康リスクがあるわけで・・・。

とりあえずの治療としては、欠けた歯を埋め、一部虫歯になっているところなど細かいところを直してから、マウスピースを作ってしばらく様子見とのこと。

ちなみに、歯科領域も、最近は睡眠歯科学という領域があり、睡眠のケアも歯科の業務の一つという時代になっているようです。実際、自分が陥ってみなければ、知らないままだったかもしれません。

現在の状況

マウスピースについては、あくまで歯ぎしりによる歯の保護のためのもので、いびき予防用のものではないのですが、初めて装着して寝た翌朝のスッキリ感はよく覚えています。

それ以降毎日欠かさずつけて寝ていますので、歯の保護という目的は達成されているのと、口内を嚙む、ということはなくなりましたので、睡眠の質の向上にはひと役買ってくれています。

歯ぎしりやいびき自体は残っているのですが、睡眠全体としては改善したので、今のところ、「よし」としていますが・・・。

最終手段は睡眠外来か?

いびき→歯ぎしり→不眠
ってことは・・・やっぱり「いびき」を治さないとダメじゃね?

実際、カウンセリングのなかで不眠を訴える方が睡眠時無呼吸症候群の診断を受けて治療を始めたところ、不眠が劇的に改善したという体験を話されることがあります。

それだけで疲労回復が早くなり、踏ん張りが利き、考え方も前向きになるなど、仕事や生活の質にも著効することもあるようです。

十分な時間を寝ているつもりでも、無呼吸によって質が悪ければ睡眠負債が蓄積され、様々な不都合が出てきます。

そこで、今まで当たり前だと思っていた睡眠の状態が大きく改善すれば、心身に与える好影響は計り知れないなと思います。

今後、よほど睡眠の質が悪いと感じたら、今度は睡眠外来に行くかも・・・。

この一連の経験で、物事の解決にはいろいろな視点が必要なのだと身をもって実感した次第です。

睡眠に悩む方々におかれましては、一度、考慮して見られるとよいかもしれませんね。

睡眠についてもまた記事を改めて書いてみたいと思います。

今回もお読みいただきありがとうございました。

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