見出し画像

弟が生まれた当時、書いた作文

祖父がいきなり本みたいなものを渡してきて、何かと思ったら、きらやか銀行が発行していた 「くらしの文集」 でした。くらしの文集っていうのは、僕が住んでる田川地区の各小学校、各学年から1人ずつ (多分) の作文が選ばれまとめられた、一定期間ごとに発行される冊子的なもの。しかも今回のは、僕が7歳くらいだった時のもの。

祖父に指さされたところを見ると、僕が小学校2年生、弟が生まれた直後に書いた作文がありました。さら〜っと読んでると、なんか今では考えられないくらいにストレートな表現とか、感情を感じたりして、「 あ〜、こういう気持ちを忘れちゃいけないな〜 」 って思っちゃいました。こんなふうにかけてたんだなあとも。

今、自分で読んでもイイナって思ってしまうくらいなので、せっかくだから note に公開します。正直さとか、真っ直ぐさとか、そういうシンプルで素朴な感覚を、たびたび掘り起こさなきゃいけないなあと思いました。

「 弟がうまれた 」

1年生のおわりごろ、お母さんのおなかがいたくなりました。お母さんはすぐにびょういんに行きました。すると、おなかに赤ちゃんがいるとわかりました。その話を聞いてぼくは 「やったー。」 と思いました。それは、やっと弟か妹ができるからです。お母さんは、「女の子だといいなあ。」 と言いました。お父さんもお兄ちゃんもぼくも、「女の子だといいなあ。」 と言いました。だって僕とお兄ちゃんは男なので3ばん目は女の子だといいと思ったからです。

お母さんのおなかは、風せんのように大きくなりました。ぼくはあんまり大きくなっていったのでびっくりしました。

水えい大会の日、お母さんはおうえんに来るはずだったけど、おじいちゃんがかわりにきました。それは、きゅうにおなかがいたくなってびょういんに行ったからです。ぼくは、「早く生まれないなあ。」 と思いました。

8月31日ご前1時40分に、ぼくの弟、旭が生まれました。生まれてみたらとってもかわいくて、ぼくのおさがりもあげられるから男の子でよかったなあと思いました。家ぞくのみんなも、「男の子でよかった。」 と言っています。それから、家の人は、「お兄ちゃんににているのう。」 と言うけど、近じょのお姉ちゃんは、「すぐるににでるー。」 と言います。ぼくは、とってもうれしくなります。

ぼくは、時々旭のめんどうをみます。なくとペットボトルにビー玉を3こくらい入れて、ふってあげます。旭はなきやみます。ぼくがお兄ちゃんってわかるのかな。また、学校からかえるとかならず旭の顔を見て、ほっぺにチューをします。旭はチューをした方の目をしかめます。いやなのかな。でも、とってもかわいいので毎日します。

ぼくの1ばんのたからものは、旭です。早く大きくなって、いっしょにおにごっこやかくれんぼをしたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?