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春の食養生

昨日は長男の卒業式でした。
コロナ騒動にいろいろ振り回された小学校生活でしたが、成長した子どもたちの笑顔が見られてとても幸せな気持ちになりました。

最近は卒業式にもう桜が咲いていることも多いですが、今年は3月半ばを過ぎても寒い日が多く、まだほとんど咲いていません。
明日あたりから暖かくなって一気に開花していくでしょうか。
桜は日本人にとってやはり特別な花ですね。お花見が楽しみです。
 
さて今回は、春の食養生というテーマで考えてみたいと思います。
以前の記事でもお伝えしましたが、まずは暖かくなる(気温が上がる)につれ、全体的な食事量(摂取カロリー)を減らしていかなくてなりません。

そして、春は「解毒、デトックス」の季節です。
冬に溜め込んだ老廃物や余分なものをどんどん排泄していきましょう。
そのためには、苦味のあるものを積極的に摂ると良いです。
苦味のあるものは、「清熱解毒」と言って、カラダにこもった熱を冷まし、デトックスしてくれる作用があります。
春になると出てくる、山菜、木の芽、ふき、菜の花、たけのこ、うど、などがオススメです。
春野菜も様々出てきますね。
春キャベツやグリンピース、さやえんどう、アスパラガス、セロリなど、肉や油もの、こってりと濃厚なものは減らして、緑の野菜を増やしましょう。

また、五行色体表を見ると、春と関わりが深いのは五臓だと「肝」、五味だと「酸」となっています。
「肝」は疏泄(代謝・排泄)をおこなうところで、解毒の働きもしてくれています。
春は肝の働きを高めることも大切です。
適度に酸味のあるものを摂ることで、肝の働きを助け補ってくれます。
旬のイチゴや、オレンジやグレープフルーツなどの他、紅茶をレモンティーにしたり、揚げ物にレモンを絞ったり、また、はちみつレモンなども良いですね。
柑橘類は香りがよく、氣の巡りも良くしてくれますので、ぜひ取り入れてみてください。
(ただし、過ぎたるは猶及ばざるが如し、どんなものも摂り過ぎは良くありませんので、バランスを考えましょう)
 
最後に、春に特に要注意の食材があります。
エビ・カニ・イカ・ニラ・ソバ
これらは、もともとアレルギーではない人も、この時期に食べると、じんましんなどのアレルギー症状が出ることがあるそうなので気をつけましょう。
組み合わせていくつか同時に食べるとより出やすいようです。
アレルギー体質の人は、特に気をつけてください。

冬眠から覚めた熊がまず食べるのが、「ふきのとう」だそうです。
野生動物は本能で分かっているのですね。
子どもの頃は美味しく感じなかった苦味も、歳を重ねるごとに美味しく感じるようになりました。
旬の食材を取り入れながら、美味しく楽しくデトックスしていきましょう。

本日もお読みいただきありがとうございました。

薬に頼らない薬剤師・漢方養生アドバイザー® 吉澤あかね

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