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異世界のジョン·ドウ ~オールド・ハリー卿にかけて~ 第20話  〝普通の人間〟と僕、錆鉄の騎士、悪魔との友情

「思いの他、手こずったッス。でも、ここからが本番ッスよ!」

機少年はまた糸を再度取り出した。
しかも今度は3、4本同時に。
数が多い分、さっきとは異なる攻撃でこちらを翻弄してきそうだ。

「まだあの糸を隠し持っていやがったのか。しつけェな」
「目の色が違う。簡単に逃してはくれなさそうだぞ。簡単に捕まるなよ」
「……忠告は受け取っておくぜ。オメーも気をつけろ」
「油断はしないッス。あの人の指示通り、確実に始末するッスよ」

無闇に飛べば空中からハリーに迎撃されるのは、織り込み済みだろう。
無意味な攻めを繰り返すほど、少年は愚かではない。
機少年はじっくり間合いを詰めてくる。
こちらも別の作戦を練らねば。

「ハリー、どう迎え打つ?!」

青年は前方を見据えつつ問うが、肝心の悪魔は彼の意図を掴めず、前を向いた。
刹那ハリーの太ももにカッティング·ヤーンがぐるぐると巻きつく。
切断する糸という名の通り、出血多量で死に至る場所に絡めば、容易に命を断ち切るだろう。
ユウが先ほど摩擦熱で糸を切ったのを真似しようと、手を伸ばす。
だがハリーの悪あがきを嘲笑うが如く、すかさず2本目の糸が腕を締め上げた。
感覚を共有しているせいか、痛みで体が動かない。

「ヒヒ、勝ちッスか?」
「ぐ、小賢しいガキが」
「ハリー、君には糸を熱する力があるだろう。それを使え!」
「しゃあねェな。人間共の堕ちた魂を滅却せん、インフェルヌス!」

魔法を唱えると2人の周囲に黒煙がもうもうと立ち上がり、視界が不鮮明になった。
どこから攻撃がやってくる?!
首を左右に振ると、青年目掛けて拳が飛ぶ。
まさかここまで、計算していた?!
こちらの行動の先読みと、勝機を見逃さない判断力。
やはり実戦経験は彼の方が上だ。
後ろによろめくと、すかさず少年がユウの隙を突く。

(あれ、えっ?!)

気がつくと機は青年に抱きつき、首筋に肉を切断する顎を押しつけた。
いつ食い千切られてもおかしくない。
密着した篭手の棘が肌に食い込み、抵抗すればするほど深く突き刺さる。
思い返すと、僕は何の恩も返せなかった。
両親にも姉にも、直美さん、英子さん、エイプリルさん、モルマスの冒険者たち―――そして目の前の悪魔にも。
そう思い至ると、自然に謝罪の言葉が出てしまう。

「ごめん、ハリー。僕の命はここまでみたいだ。やり残したことや後悔、いろいろあるだろう。でも共に死んでくれ」
「おい、協力してコイツをぶっ倒すんじゃなかったのか!  今まで何とかしてきたじゃねェか!」

諦めた青年に、ハリーは怒号を浴びせた。
それは死への怒りというよりも、生への渇望から発せられた言葉のように思えた。
生命力に溢れた台詞に、石動は困惑する。
生きていく自信も気力もないが、死ぬのは苦しく怖い。
そんな後ろ向きの生を歩んできた彼に、悪魔の生への執着が理解できなかった。

(どうして生にしがみつこうとするんだ? 意味がわからない。どっちみち、もう終わりなんだよ)

心の中で毒づくと、溜息を漏らす。

「……どうしろっていうんだよ。この状況で」
「ふざけるな! 自分の命を自分で見捨てたら、誰がテメーの骨を拾うんだよ! 生き延びる道を模索しろよ、脆弱な人間が!」

独立独歩。
自らの利益を追求し、自らの為だけに戦う彼らしい発言だ。
青年は自分の持たない強さがある悪魔に、改めて恐怖と畏怖を抱く。

「1つだけ聞きたいんスけど、なんでおじさんは頑なにSG8に入らないんスか。現実が嫌になってここに来たんスよね? だったら……」

暗に仲間に入れと問われているのか。
青年は

「僕らの脱出を妨害した挙げ句、殺すことも厭わない。思想、信条、道義心。人それぞれ違って当たり前だ! 異質なものを排除し、自分たちだけを特別だと勘違いする傲慢。意地の悪い連中の集まりがSG8と言う組織だ。端的に言えば、君らのやり方が気に入らない」

殺されかけても、毅然とした態度を取った。
SG8について時間に余裕がある時は、常日頃から考えていたからこそ、すんなりと言葉が紡がれた。

「頑固ッスね。自分の利益になるなら、組織がどれだけ腐っていようがどうでもいいッスよ」
「腐った組織にいれば、己の身も滅ぼすよ」
「だから、それでもいいんスよ。ろくでもない現実から離れられれば」
「……世間のろくでもなさなんて、僕は君以上に知ってるつもりさ」

親切で優しい国民性と嘯(うそぶ)きながら、同胞が生活保護を受給すれば、〝普通の人間〟による総叩きが始まる。
犯罪が起きれば無敵の人、ジョーカーなどと囃し立て、被害者には自己責任とバッシングのお祭り騒ぎ。
犯罪者と家族には、自らは事件に無関係な癖に執拗な罵倒を繰り返し、三歩歩けば口汚く罵った事実すら忘れる、ニワトリ未満の記憶力。
犯罪が起これば正義を気取った〝普通の人間〟があれこれ喚き散らすが、本心では同胞の死を喜び、話題の種として消化したいだけなのが、日本人という醜い民族だ。
かといって世を変えようと、政治に入れ込む価値があるかも疑問だった。
選挙の候補は世襲の無能ばかりで、どんぐりの背比べ。
右派は徴兵を声高に叫ぶが、自分と身内だけは特別扱いしてほしい、甘ったれた〝普通の人間〟。
左派は移民、LGBT、SDGsなど立派な言葉を口にするが、それに関する諸問題は無視した、無責任な〝普通の人間〟。
この甘ったれた人間と無責任人間は普段いがみあうが、ネオリベラリズムで貧者や無職に自己責任を唱える時だけは〝普通の人間〟として連帯できる。
そして何千、何万という自殺が起ころうが無関心な、一般庶民という〝普通の人間〟。
不登校やいじめられた側を嘲笑う、強く清く正しい〝普通の人間〟。
欠陥だらけのシステムにも文句を一つ言わず、社会から排除された人々を叩きのめす〝普通の人間〟。
税金を払えない無職や生活保護受給者に憤り、被害者意識を募らせるが、企業や金持ちの脱税は無視する〝普通の人間〟。
ただ生きているだけで嫌われ、殺されていく昆虫よりも醜い〝普通の人間〟が、元の世界には多すぎる。
やはり政治家や政治思想はおろか、国にも社会にも帰属意識を持つ価値はない。
僕には世間というのが、醜悪な怪物に思えてならなかった。
一人一人は弱っちいのに群れて気を大きくした〝普通の人間〟の、常識という薄っぺらい言葉が、凶器の如く感じられた。
疑問を持つ僕の方が異常者なのかもしれないと、自らの頭を疑い、精神医学に関わる本を読み漁ったりもした。
だが何よりも、そんな他人や世間という激流に逆らえず、かといって流れに適応もできない、何者にもなれない自分が大嫌いだった。
〝普通の人間〟になるのは不愉快とはいえ、生きるには金だけは絶対必要で、学のない人間に労働以外の選択肢などない。
無職を馬鹿にはするが、犯罪を犯す反社会的勢力には必要悪といって肯定するのが〝普通の人間〟。
〝普通の人間〟は、衆愚は金と暴力に屈する。
金さえあれば社会不適合者の方から、〝普通の人間〟と関わるのなど、お断りだろう。
同じ国に生まれたというだけで、〝普通の人間〟と同一視されるのは腹が立つ。
だが世の中を静観し、時には冷笑するだけの僕も、結局〝普通の人間〟と大差ない〝普通の人間〟なのだろう。
あの醜悪な社会は、なるべくしてなったのだ。
〝普通の人間〟の悪意と無能によって。

(綺麗な終わり方にはならなかったな。僕らしいといえば、僕らしいか。ハハ)

自嘲したように笑うと、どこからともなく声がした。
勘違いかと思い込み、瞳を閉じると、より鮮明に透き通るような美声が脳を揺さぶる。

「おやおや、大変だ。適者生存、弱肉強食の理に導かれ、この結末に至ったのか。どちらにせよ死の運命から逃れられなかった弱い命は淘汰される……と割り切れるほど、人間強くないわな。どうだい、力が欲しくはないかい?」
「こ、この声は?! ヴォートゥミラにやってきた時の……!」
「ああ、如何にも俺が君をヴォートゥミラに招待した張本人。君に1つ聞いていいかい。石動祐、与えられた力をどう使う?」

間違いない。
これはヴォートゥミラにやってきた際に耳にした声の主と同じだ。
いったい何が目的なのだろう。
鬼が出るか蛇が出るか。
どちらにせよ、いい結果には繋がらなさそうだ。

「ずいぶん俺たちのことを悪く言うッスね。おじさん、正義かなんかのつもりッスか? 今更流行らないッスよ。熱血主人公は」
「正義だと?! そんな言葉、反吐が出る!」

根も葉もない噂を鵜呑みにした、誰かを叩く“正義”。
企業やクラスの為と宣い、自分の気に入らない他人に難癖をつけて排除する“正義”。
敵対国を悪辣に描き、自国の国民を洗脳して、金持ちの利益の為に戦場に送る“正義”。
歴史を振り返れば“正義”を気取った虐殺など、枚挙に暇がない。
正義だと自分を正当化するクズほど、無責任な馬鹿もいないだろう。

「正義だなんだと喚く連中は、大抵ろくでもないだろ?! 正義も悪も、孤独(ひとり)で勝手にやればいい。それとも君はひとりぼっちじゃ、正しさすら貫けないのか? 行動に伴う責任も取れないのか?」
「善悪なんて、どうだっていいんスよ!」
「正義だなんだと最初に口にしたのは君だ。自分の行動に、他人は関係ない」

少年と語らうと青年の中で今までは曖昧だった感情が、明瞭になっていく。
己の善悪が道徳と行動の羅針盤。
それ以外には従う気もないのだと。

「……願いが決まったよ」
「……だ、誰と話してるスか? あ、頭おかしいんスか?!」
「僕は僕の良心と善意に従い行動する。他人には理解されずとも構わない!」
「力を手にした者というのは、破滅したり狂うもの。いいだろう……君の信念がどこまで貫けるか、せいぜい楽しませてくれよ。力を望むなら唱えればいい―――インセクトゥミレス、とね」

ユウは躊躇いを覚えた。
理解不能な謎の存在から、無償で与えられる力はないだろう。
何かしらの代償があるに違いない。
甘い言葉を囁くのなんて、大抵は詐欺師か悪魔と、相場が決まっている。
もし神だとしたら死に瀕した状況を見計らい、契約を半ば強要させるやり口が悪質だ。

(……唱えたら、もう引き返せない気がする)

悪い予感がしたが、猶予は残されていない。
何よりも自らの人生を血で染めようとする少年を、このままにしてはおけない。

「間違った道を歩む少年を正す力をくれ、インセクトゥミレス!」
「う、うわっ!」

眩い光に包まれた少年は目を瞑り、ユウから距離を置く。
次の瞬間、茶色の鎧を全身に纏う青年が立っていた。
まさに錆鉄の騎士とでも言うべき様相を呈するユウに、少年は怯えた様子で苦い顔を見せる。

「ど、土壇場で目覚めたんスか?! インセクトゥミレスが! そ、そんな……しくじったッス」
「おい、お前。いったい何を……いや、その姿を見りゃわかる。ガキと同じ存在になったってことか」
「あ、あの人が言ってたッス。羽化したての昆虫は一番御しやすいって。これからが本当の戦いッス!」

機少年が飛び跳ね、ユウに向かっていく。
気迫の込めた少年が全力を出しているのは、一目で理解した。
だが不思議と恐れはない。
この錆鉄に宿る魂が、青年に無限の力を与えてくれた。

「ごめん、機くん。力を手加減できそうにない―――だから、どうか全力を耐えてくれ」

拳を振り上げて放った一撃は少年の体を掠める。
殴った際に骨が砕ける感触がして、青年は思わず顔をしかめた。
耳をつんざく悲鳴が上がると罪悪感に駆られ、少年の顔をまともに見られなかった。

「う、まだまだ……」

フラフラと歩き出す少年は、まだ戦意を喪失していない。
それほどまでに現実の生活に失望しているのか。
あるいはあの人と呼ばれるSG8のボスが、よほど恐ろしいのか。
健闘もむなしく倒れ込む瞬間、ユウは前のめりになった少年を受け止める。

「……な、なんで俺を……敵ッスよ……殺そうと……したんスよ……」
「敵も味方も関係ないよ。盗賊に襲われた時、ある娘に人を殺すなといったんだ。その子は僕の言葉を信じてくれた。僕がそれを守らないんじゃ、彼女に示しがつかない」

自らと直美に課した不殺という道徳の鎖。
ヴォートゥミラで冒険者として生きる上で、大きな足枷になるのは分かりきっていた。
敵意を剥き出しにしてきた相手にまで、慈悲を向けるのは難しい。
だが僕らの命は、元の世界に戻っても続いていく。
それを考えたら、安いものだろう。
しかし無関係な人々に、危害を及ぼした責任は果たしてもらわねば。

「今日、冒険者の人々がたくさん亡くなった。君が首謀者だろう。SG8という組織の人間に、良心はないのか?」
「え?」
「僕を亡き者にしようと動いたのはいい。でもモルマスの冒険者たちが何人も亡くなった! 生き残った人達も今も怪我や怪物の悪夢に苦しんでる! 彼らに何の罪がある! 体の傷を癒やしても、心まで元には、元には……!」
「……し、知らないッス。俺はモルマスへの攻撃を指示してないッス……そもそも俺は泥の昆虫を生み出す魔法なんて……」
「とぼけるな! そんな言い訳、信じられるか!」
「……」

頭に血が昇り、咄嗟に言い返すと

「大丈夫かよ、冷静になれ。そのガキにゃ、まだ利用価値があるからな」

悪魔が横から口を挟む。
ハリーの言う通り、確かに冷静さを欠いていた。
彼がやったという証拠はないのに決めつけてしまった。
モルマスへの泥の悪魔の襲撃から、間髪入れずに夜襲を仕掛ける。
あまりに計画的かつ非道な行為。
そして僕たちを襲う動機も充分と、SG8の面々の仕業である可能性が高いというだけだ。

(……逆に言えば証拠はそれだけ。決めつけるには、不十分な気がするな)

けれども暫定有罪で、裁いていいのだろうか。
彼には聞きたいことが山ほどあり、人道的にも合理的にも、この少年を生かすメリットは大きい。
尋問に素直に答えてくれる保証はないが、たとえ敵であっても、少年の良心を信じたい気持ちが心の片隅にある。
青年の心が傾きかけていた時

「なんだァ、敵対する組織の情報も吐かねェか。もう生かしておく意味ねェな、小僧」
「ひ、ひぃ!」
「オレサマとこいつを殺そうとしたガキが、命乞いだと? 笑わせるんじゃねェ。損得を天秤にかけりゃ、殺す以外の選択肢がねェだろ」

ハリーが向かって歩いていくのを見て

「させないぞ、ハリー。そんなことは……」

青年は覆いかぶさると、身を挺して少年を守った。
肝心の少年は何が何だかわからず、放心している。
今まで戦いを繰り広げてきた相手がかばってきたのが、信じられないとい言いたげな面持ちだ。
悪魔は怒り心頭といった様子で、全身をわなわなと震わせる。
眉間には血管が浮かび上がるほど、激高していた。

「言ってる意味がわかってんのか?! 生かしておいたら、また殺しにくんぞ、そいつらは!」
「承知の上だ、そんなもの! それでも彼をやらせはしない!」
「どけ、お前がよくてもオレサマの気が済まねェんだ!」

冷静な判断を下すなら、彼を殺害するという選択肢も、俎上に上げるべきだ。
ヴォートゥミラで産まれ生きてきた人間ならば、そういうシビアな決断をできただろう。
だが僕は現代で育った人間。
憲兵に引き渡せば極刑もあり得る。
かといって自らの手で命を簡単に奪えるほど、非情にはなりきれなかった。

「チッ、ざけやがって。甘ちゃんが、つくづく合わねェな、オレサマとお前は」

石畳、骸骨、壁掛けのランタン。
苛立ちを隠さず周りの物に当たり散らすが、ハリーは二人には何もしない。
ユウに攻撃すれば自らも痛みを味わうのだから、当たり前ではあるが。

「機くん、大丈夫だよ。君を殺させはしないから」
「は、はいッス……」
「オレサマはガキに死の自由を侵されるならば、名誉の戦死を選ぶと、悪魔の誇りを語ったな。覚えているか」

少年に呟くと、悪魔が青年に問う。
こくりと頷くと、ハリーは更に言葉を続けた。

「なら人間のお前は人間の善意を信じ、人間が過ちを犯せば正し、人間を身を挺して守ることが信念なんだろう―――ならば脆弱な人間共を守り抜いてみせろ。オレサマは骨のある奴は好きだ。魔法の素養もねェ、弱っちい人間だとしてもな」

そう言い残すと、ハリーはその場を去る。
青年は悪魔の背に向かって

「いいのか。僕も君も、この子を生かして後悔するかもしれないよ」

訊ねると

「まぁ、いいさ。今日は泥の虫けらとガキに連勝して、気分がいいからな。ユウと心の広いオレサマに免じてテメーを見逃してやるよ。感謝しな」
「ハリー、いま僕の名前を……」

今までお前、テメーとしか呼んでこなかった粗暴な悪魔が。
夢ではないかと、ユウは瞬きを繰り返す。
彼の心境の変化は定かではないが、僕の何かを悪魔が気に入ったのだろう。

「名を呼ぶに値すると感じたから名で呼んだ。そんだけだ。そのガキを見てっと腹が立つ。とっとと教会にでも連れていけや」

戦いを終えると、ハリーは何処かに歩み出す。

「な、なんで……助けてくれたんスか……?」
「ハハ、僕にも……わかんないかな? 強いていえば……自分の気持ちに従ったんだ」
「……な、なんスか……それ……」
「とにかく傷を治そう。見つかる前にここを出ていくんだよ。えーっと、塗り薬は」

そういうと青年は、先ほどカバンを投げてしまったのに頭を抱えた。
道具屋の営業時間ではない。
英子はまだ起きているだろうか。
彼女には悪いが、急患の僕らを診てもらおう。

「最近仲間になった女の子がいてさ。回復魔法が得意な娘だから、君も治してもらえるよ」
「……そうッスか、行きましょうッス」

神妙な面持ちをした機少年は青年に促されるがまま、英子の元へ向かう。
その間、彼は何かを言いたげに顔を覗き込むのだった。


拙作を後書きまで読んでいただき、ありがとうございます。 質の向上のため、以下の点についてご意見をいただけると幸いです。

  • 好きなキャラクター(複数可)とその理由

  • 好きだった展開やエピソード (例:仲の悪かった味方が戦闘の中で理解し合う、敵との和解など)

  • 好きなキャラ同士の関係性 (例:穏やかな青年と短気な悪魔の凸凹コンビ、頼りない主人公としっかりしたヒロインなど)

  • 好きな文章表現

また、誤字脱字の指摘や気に入らないキャラクター、展開についてのご意見もお聞かせください。
ただしネットの画面越しに人間がいることを自覚し、発言した自分自身の品位を下げない、節度ある言葉遣いを心掛けてください。
作者にも感情がありますので、明らかに小馬鹿にしたような発言に関しては無視させていただきます。

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