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まるでアルプスな登山鉄道に海賊船!様々な乗り物で箱根横断

広島からの夜行バスは通勤時間のど真ん中の新宿バスターミナルに到着した。今日の最終地点は静岡県の沼津。そしてそこまでの移動を兼ねて箱根を回ることにした。
フリーパスを購入し、小田急線に乗り込む。この時間の新宿は人が来るばっかりで、ラッシュど真ん中でも座ることができた。うとうとしながらロングシートで揺られること2時間、小田原駅に到着。ここから乗り換えて、箱根湯本駅に到着したのは朝9時頃だった。

レトロな車両


箱根湯本から出ている箱根登山鉄道は、その名の通り険しい箱根の峠をスイッチバックしたりグルグルしながらゆっくり登る風光明媚な路線だ。スイスのアルプス山脈を貫く鉄道と姉妹関係にある。赤く綺麗な車内には大きなガラスがあり、外の景色をより楽しむことができる。かと思えば、戦前から使われているような古い電車がすごい音を立てながら入線する時もある。どんな車両にも魅力満載なのがこの鉄道のいい所だ。
電車は急カーブを曲がり、険しい坂を登りながらゆっくりゆっくり進む。9月の厳しい残暑が少し落ち着いてきたら、最初の目的地が近い合図だ。




箱根で有名なものと言えば、火山や温泉関連と美術館。と言うことで、最初に向かったのは彫刻の森美術館。公園の中に大量の彫刻があるのと、ピカソの作品を展示していることで有名な美術館だ。コインロッカーで荷物を下ろしたら、広大な敷地をお散歩開始。
とはいえ、この3人に美術の素養がある訳では無い。評価したりなど全くできないのだが、ここの展示品は“独創的で感覚的”。つまり、感想がパッと出てきやすい印象だ。ドラクエとかポケモンとか、身近なものに例えたり、時には触ってみたりして、喋りながら楽しめるのがここの最大のメリットだと思う。

1番上まで上がると展望台になっている
触れて体験しながらアートを体験出来る公園のような場所
なんだこれ!?


そしてこの美術館で最も有名なのは、恐らくこのステンドグラス。階段は大変だが上まで登ると公園を一望できる。言わずもがな、ステンドグラスに囲まれた環境というのも面白い。


さて、箱根名物と言えば、何を思い浮かべるだろう。黒たまごしか私は知らないが、どうやら豆腐が有名らしい。と言うことで、昼前にしてまあ混んでいたものの、豆腐カツ屋に行くことに。節約食の豆腐をわざわざ観光地で……とも思ったが、豚肉に包まれた豆腐はとても美味しかった。並ぶには訳があるものだなあ。

豆腐カツ


お昼を食べたら、次に向かうのは大涌谷。強羅駅から西に向かう満員のケーブルカーに乗り、ロープウェイに乗り換えて進む。一気に標高を上げ、尾根を越えて景色が一気に開けた。強風で揺れる車内、硫黄の匂い。ここが地獄の谷か。名物黒たまごはあまり違いが分からなかったが、ゆで卵は大好き。

黒たまご。

そうこうしていると、強風のためにロープウェイが止まるらしいとの放送が。あわててロープウェイに乗り、さらに西を目指した。
着いた先は芦ノ湖のほとり、桃源台港。ここからは海賊船が発着している。赤い塗装のゴージャスな船に乗り込んだ。条件はあるもののこれもフリーパスの対象。これでのんびりと元箱根を目指せる。

湖の上だが“海”族船だ
帆は畳んでいる。推力はなんだろう()

元箱根といえば、箱根駅伝の往路ゴールの場所であり、江戸時代まではかの有名な関所があり、箱根神社がある。駅伝のゴールはどれがどれだか分からなかったが、当時のことがよく分かる関所や静かな神社は見応え抜群だった。

関所の入口。今で言うイミグレ。重々しい雰囲気だ。
マイナスイオンを浴びていい気持ち。
本殿


その後はバスに乗り、さらに西、静岡県三島へ。さらJRに乗り、沼津までたどり着いた。温泉、美術館等見どころが絶えない箱根だが、1日を使うなら横断が効率いいように感じた。元箱根から湯本まで戻れるしね。

いよいよ明日から富士山登山。次回はその様子をお伝えします!

沼津の餃子屋。この日の夕食
〆の家系ラーメンで体力をつける

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