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勝ち続けるチームの秘訣は、「全体最適」ではなく「個の最適化」にあった

【超訳】WEBマーケティングと組織課題に共通性はあっても、それ以上に個別性が存在する。ノウハウは土台であってオリジナルにカスタマイズしていくことが成功の秘訣である。

「チームX」(北の達人コーポレーション・木下勝寿著)

あらゆる企業が直面するWEBマーケティングと組織の課題はこの本のどこかに該当するだろうと思えるぐらい濃密なストーリー。ここに紹介されている課題と解決策は、端的に記されているが、メンバーと木下社長が踠き、苦しみ、考え抜いた結果であることは素直に伝わる。

ただ、考え違いしてはいけないと思ったのが、その試行錯誤のプロセスこそが必要であり、決して安易な指南書でない。むしろ、処方箋であると思って飛びつくも、自社にカスタマイズと実践する力がなければ劇薬になりかねない印象。逆に、自信があるからこそ、自社のノウハウ全てを曝け出しているのだろう。 今回、成果を上げるための秘訣として紹介されている中で、特に良いと思った箇所を3点、紹介したい。

何事も成果を上げるには「応用」ではなく「基本」を固めることが最も手っ取り早い 

実は、消費者目線を取り戻すこと、ゼロベース思考で取り組むなど、実は意識改革でできることはたくさんある。とにかく、基本に忠実に。受験もスポーツもビジネスも万事の摂理。

部分最適を突き詰めると、全体最適になるよう設計しなければ、KPIマネジメントは機能しない 

結局、ヒトは自分本位なのだという人間の性を無視してはいけない。自分本位でいることが三方よしになることを仕組みに落とし込めてないビジネスは必ずどこかが破綻する。SAグループの報酬システムも、まさにここを最重要しているからこそ、満足度の高い組織なのだと改めて確信した。

「毎回必ず達成できる人」の「必ずやる」は「達成確率の合計100%分の作戦を用意してやる」 

『多くの人は「昨日の続き」の仕事をやってしまう』。当然、私も然りで、大抵の人には耳が痛い話。しかし、ゴールが一つだからこそ、戦略の大胆な練り直し、損切りする勇気など一見突飛なアイデアや作戦にも舵を切った決断ができる。行動選択肢の手数を持つこと、これが目標達成に必要なことだと再認識できた。

最後に

後半のダブルギネスのストーリーは内輪感が全面に押し出されて内容の好みは分かれるところ。ただ、このカルチャーに惹かれてチームに加入したいという人もいるはずで、採用を兼ねたブランディングツールと考えると素晴らしいと思った。個人的には「時間最短化、成果最大化の法則」が気になったので、チェックしたい。

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