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おみくじに全部見抜かれていた話

修学旅行でいった先の神社での忘れられない思い出。

私のグループで最後に行った神社に、恋占いのおみくじがあったので
みんなでやろうという話になった。
いかにもな展開。
私もせっかくなのでひとつ引いてみた。
(私にもそういう時代があったんです。信じられないでしょうけど)

で、普通おみくじと言ったら大抵は
神様の託宣ともいうべき和歌があって、
そこから吉凶があって、「待ち人来る」「商売繁盛」みたいな
各項目がある。そんなものを想像するかと思うんです。
私もそう思ってました。

そして私はおみくじを開きました。
結果……

「ひとのはなしを聞かんかい」

とだけ、でかでかと書かれたおみくじがそこにはあった。
もうグループ全員大爆笑ですよ。
「なんだお前それ」と。
その時は、ただただ訳の分からないおみくじを引いて恥ずかしかったなぁとだけ思っていたのです。

しかし、卒業した後で振り返ってみると
当時の自分が今のようなINFJ気質だったとかは分からないが
あの頃は我が道を突っ走るだけのおこちゃまだったなと感じたり、
同窓会などで同級生から「当時はわりと暗黒時代だったんだよね」と、
胸に秘められていたことを打ち明けられたりすると、
(もっと友達や先生たちと話をしておけばよかった)と
若干後悔している私がいる。

「ひとのはなしを聞かんかい」
本当にその通りだったと、胸に刻んでいる。

それから月日は流れ、去年の暮。
私のジンクスというか決まり事のひとつで
年の瀬に、いつもお守りを買ったりするごひいきのお寺・神社に
今年1年の感謝もかねて参拝を行っており、

そこで何気なく来年の運気でも占ってもらおうと
おみくじを買ったのです。

そうしたらそこに、

「もっと気楽に生きなさい」

と書かれていた。
それも1度ではなく、別の場所で引いたおみくじにも
同じようなことが書かれていた。

単なる偶然と言ってしまえばそうかもしれない。
でも事実、去年の私は仕事に忙殺されて若干ボロボロだった。
そしてそれを心配するかのようなメッセージがあると、
目には見えない何者かは、ちゃんと私を見ているような気がする。

私自身あんまりスピリチュアルな内容を大っぴらに聞いたり話したりするには抵抗感があるが、こういう出来事があると単なる偶然と割り切るには難しい何かがあるようにも思う。

以上、ちょっとした昔ばなしでした。

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