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お気に入りの書店

昨日UPした短編小説の『夢家堂』という書店には、私の中でモデルになった書店があります。

先日初めてお友だちに誘われて、読書会に参加した時のこと。
参加者の方からお勧めされた書店がありました。
地元出雲市のアーケード商店街の中にあるのですが、先日初めて行ってみました。
『句読点』という名前の書店です。


こじんまりした店内には新刊本だけじゃなく、古本も多く置かれています。
むしろ古本の方が多いと感じました。
出雲市へIターンされた若いご夫婦が運営されていて、本を購入した時に挨拶だけしかしていないのですが、とても優しい雰囲気で癒される素敵なご夫婦でした。
新聞や雑誌など、様々なメディアに取り上げられていて、島根県在住の本好きの人ならご存じの方も多いと思います。(私は知りませんでした💦)
日刊ラズダというWebマガジンで大きく紹介されていて、『句読点』という店名の由来を説明されていました。

「句読点」とは、文章を読む時に出てくる「。(句点)」や「、(読点)」を総称した言葉で、文章を読みやすくしてくれるもの。
句読点って、なくても文章を読もうと思えば読めますが、句読点があることで格段に読みやすくなりますよね。句読点があるからこそ文章が活きてきます。
生活する上で本はなくても死にはしないし、生きていけるけど、死にそうな時に本が救ってくれることがある。このことを店主は「本は生きていく上での句読点」だと話しています。
また「本屋『句読点』では、読み終わったあとに、世界が少し違う色合いで見られるような本を置きたい。生活の中に“本”という句読点を提案したい」という思いからこの店名にされたのだそうですよ。

日刊ラズダより


店内に入った瞬間から、書棚に置いてある本に釘付けになりました。
普通の本屋なら、新刊のベストセラー本や人気作家の本が多くのスペースを使って置かれているのに、句読点では知らない本ばかりが目に飛び込んできます。
多くは古本で、とても安価なのでついついあれもこれもと手に取ってしまいました。
漫画もあるし絵本もある。「この絵本欲しい!」と手に取るも、すでに5冊も抱えていました。頭に浮かんだのは部屋に高く積まれた積読の本の山。
ガリレオ・ガリレイの生涯を美しいイラストで綴った絵本『星の使者』を手にとっては元に戻しを何度も繰り返してしまいました。
後ろ髪を引かれる思いで帰ってしまったので、今度訪れた時は私の本棚の蔵書にすべく、手に入れようと思っています。

まだ一度しか訪れていない書店ですが、すでにお気に入りの空間になってしまいました。
店主の拘りとセンスが光る、素敵な書店です。
出雲市に来られた時は、是非『句読点』を訪れてみてください。


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