【GGST/MBTL】格闘ゲームのプラットフォームの話

ご存知の方もいるかもしれませんが、海外のプレイヤーの調査で
GUILTY GEAR -STRIVE-の各プラットフォームのインプットラグが

Steam版：1F以下
PS4版：約4.7F
PS5でPS4版：約5F
PS5版：約5.6F

であることが判明し、PS4/5の遅延の大きさが話題となっています。

実はこれ昔から両方買ってるようなタイプの人にとってはとっくに既知の事実だったりするんですが、それはそれとしてこういった事実が2D界隈全体に周知されたのは喜ばしいことです（※Xrdの時点でPS4のギルティにはGGSTと同等の遅延があり、遡ればPS3の時代からマルチはPSが一番ラグい）。

仮に今後PS4/5での対戦が主流でなくなれば自動的にPSNを経由する必要もなくなるので、オフラインの遅延だけでなく通信状況の改善にも期待が持てるでしょう。ついでに言えばレガシーコントローラの問題もなくなりますし、PS+の課金も不要になりますね。

PSNを経由するデメリットとしてはまず定期的なサーバーダウンが最初に挙がると思うんですが、個人的には「回線を絞られる」というのも無視出来ないデメリットです。

例えば私の回線は平時は降り900M／上り800Mが出せますが、PSNを経由した途端これがPing40の30～70Mほどに絞られてしまいます。率直に言ってとても有料サービスの回線品質ではありませんねこれは。

ちなみにポート開放はじめ一般的に知られる対策は全て効果無しです。

PS3からPS4への過渡期の頃にSonyが「PSNに関してはPS4になっても現状維持(要約)」といった旨を公言してた憶えがあるので、今後PSNの回線状況が今以上に良くなるということも恐らく無いでしょう。

そんなこんなでPC版への移行は基本的にメリットしかないのですが、クロスプレイ非対応のタイトルの場合どうしてもプレイヤー人口という解決し難い問題がついて回るのが格闘ゲームの哀しい性であります。

ただ、今回のケースでは「PS4がラグい」ということが既に2D格ゲーマーの共通認識になっているという点でこれまでとはやや状況が異なります。

特にクロスプレイ非対応のGGSTで既にSteamへの移住運動が始まっていたのには正直驚きました。今までなら絶対にあり得なかったことです。

恐らくこの件に今最も関心を寄せているのは9月に新作「Melty Blood: Type Lumina」を控えるメルブラ勢だと思うんですが、個人的に今回のGGSTでの反応を見るにメルブラでSteam版に人を集めるのはそれほど難しくなさそうな気はしてます。特にメルブラは元々PCが土壌のゲームですし。

軽くTwitter検索してみただけでもどっちを買うかまだ迷ってる人がかなり散見されてるので、このタイミングで古参プレイヤー何人か集めてSNSでちょっと騒ぐだけでわりとすんなりいくんじゃないんですかね多分。

極端なことを言えば例えばTwitterで

「PS4版は5F遅延が予想されるため○○のメルブラ勢は新作は全員Steam版を買います」

※○○にはメルブラの強豪のいるどっか適当なゲーセンの名前を入れる

とかなんとかツイートして、それが発売前におじの間で200～300RTもされればもう勝ちなわけです。

予めどのプラットフォームに強いプレイヤーが固まっているかが分かっていれば中間層以上のプレイヤーはそれに追従するものですし、さらにPC版の方がラグが少ないとなれば尚更でしょう。そこから先はもうRTが伸びずともおじ同士の横の繋がりで伝言ゲームで勝手に広まっていくはずです。

逆に特典目当ての格ゲー初心者などは当然PS4でプレイすると思いますが、彼らが中上級者と対戦出来るレベルまで育つことは十中八九ありませんし、仮に育つとしてもそれは数年は先の話。身も蓋もない言い方ですが、彼らがいようがいまいが格ゲーおじの対戦環境には何ら影響はないはずです。

とまぁこれは少々極端な話ですが、それはそれとして身内間でプラットフォームの意思統一をしておくっていうのはとりあえずオススメです。

経験上Steamから体感3F以上もラグいPS4に移行するのってトレモの時点で既にまぁまぁ地獄なので（逆も然り）後になって集合するっていうのは正直相当厳しいものがあります。私の時はお互いに両方のハードで購入したにも関わらず結局1度しか対戦せずに終わりました。

それに他人に同じゲームを後からもう一本買わせるというのもそれほど簡単なことではありません。件のGGSTにしてもSteam版への移住運動が始まっているものの、初動のロスを挽回するためにはまだまだ多時間が必要なことでしょう。