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AMHは原始卵胞ではないのです。

AMHについては以下でも紹介しています。

結論から言うと、
AMHは原始卵胞ではないので、特に妊孕性温存を検討している方については、認識を改めましょう。

ということなのです。

排卵のメカニズムは以下のようになっています。

原始卵胞→一次卵胞→二次卵胞→前胞状卵胞初期胞状卵胞→排卵前卵胞(後期胞状卵胞)(月経の卵胞期)→排卵→黄体形成

AMHはここでいう前胞状卵胞から分泌されています。
必ずしも「原始卵胞」の数ではないという点に注意が必要です。

同じように卵巣の反応性を見る時に、AFCという胞状卵胞数というものも超音波で確認しますが、これは前胞状卵胞の次のステージです。

不妊治療中の方であれば、AMHとAFCで概ね卵巣の能力を推し量ることはできると考えられますが、

妊孕性温存の方となると話は別です。

血液疾患の治療を受けておられる患者様になると、先行して化学療法を受けているケースも多々ありますが、この時、AMHは非常に低い値になっています。
ですが、必ずしも原始卵胞までなくなってしまっているわけではありません。

もちろん、卵巣の反応が落ちていることも考えられるので、通常時と比べて、卵子の数が少なくなることも考えられます。

しかし、卵子凍結、卵巣凍結は適応となりますので、誤解のないようにしましょう。

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