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みそはじめ~三十路からのスタートライン~ #スタトラ

30歳ってどんな年齢ですかね。
もう結婚してる人もいれば、お子さんがいる人もいれば、マイホーム構えた人もいるでしょう。

でも、決まった30歳なんていなくって、それぞれ一人一人違う30歳を迎えてるんじゃないかなと思うんですね。

だから、30歳で新しいスタートを切るっていうのも有りなんじゃないかなと思っておりまして。それは何歳でも聞かれて良いんですけど、 42歳だって、56歳だって何歳でもいいんですけど。30歳って、切りが良いですよね。

明確な記念日としての成人の日=20歳の後、初めて切りが良い数字になる日だったりするので、よく起業するギリギリの年齢が30歳みたいな話もあったりしますけど、それはギリギリということではなくて。
20代前半ではじまった社会人生活が石の上に三年以上経って、一通りその仕事のやり方みたいなものを理解した後の切りの良い歳なんだなっていう ことじゃないかなと思うんです。

今の時代と言うか、これからの時代ですかね。フリーランスが当たり前になって、企業に所属するっていうことがむしろレアになっていく時代において、転職という概念すら無くなっている可能性もあるし、複数の起業の仕事を個人で受託するなんてことは当たり前になってくるかもしれないし。
そういう中で 、起業するタイミングとか転職するタイミングとか、そういう決まったタイミングって無くなってくると思うんですよね。

AI の普及に伴って、多くのいわゆる「労働」とされるものについては、当然、AIに代替した方が効率よく正確になるものも多いので、置き換わっていくだろうし、働かなくても良い時代が来るかもしれない。

そうなってくると、まあ当然、年齢とか言ってられなくて実力勝負になっていくんですよね。

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そんなことを如実に体感させられるイベントがありまして。
社会起業家の育成などを行うNPO法人ETIC. さんが運営に携わる「STARTING LINE(スタトラ)」と言うイベントに参加してきました。
端的に書くと、「起業に限定せずに、新しい一歩を踏み出したい人、まさしくスターティングラインを切りたい人のためのイベント」で。

スマイルズ遠山さん、アフロマンスさん、石山アンジュさんによる「自分らしく生き、働く」をテーマにしたパネルトークの後に、グループワークの時間に。

参加者は全体で100人ぐらいいたんですけど、6人ずつぐらいのグループに分かれまして、それぞれのグループで、一人ずつ、事前にそれぞれ用意してきたプロジェクトのプランを紹介し合って、他のグループメンバーとブラッシュアップしていくと言う流れで進めていったんですね。

参加者の年齢層は10代~50代まで幅広かったんですけど、たまたま同じグループの一人が中学3年生の方で。あと大学生の方と3人組で紹介→ブラッシュアップする流れになりまして。

大学生の方の優秀さは、普段、お手伝いしている会社でインターンする学生さんを見ていて嫌というほど実感してきたんですけど、中学生の方と接する機会はほとんど無くって。

で、その中学生の方が出したプランが、まだそこまで具体化はしていないものの、案自体は社会人一年目が出すくらいのものだったんですね。
「大人顔負け」って言ってしまえばそれまでですが、ちゃんと時代のニーズを踏まえたものでした。少なくとも、僕が中学3年生の時に、あんなプランは考えなかった。結構、衝撃を受けました。

もちろん、その中学3年生の方が特殊かもしれないし、全ての中学3年生に当てはめることなんてできない訳ですけど、そういう中学3年生がざらに居るなんてことはあり得るかもしれないなと。

もちろん、学校とか塾とかのシステムは日々成長しているでしょうし、少子化に伴い一人あたりにかける教育コストも上がっているかもしれない。

でも、個人的には、そういう教育ハード面の進化以上に、やっぱりスマホによってインターネットが当たり前になったことが大きいんじゃないかと思います。

インターネット上で、世界最先端・最高峰のものに無料で触れることができる時代。そういう情報を検索する能力自体は、50代以上より10代の方が優れてる場合もあるでしょうし。情報収集力による差みたいなものも生まれうる。もちろん最先端・最高峰に触れれば良いって訳ではないですが、学ぶ(真似る)ものが高いクオリティのものであるほど、クオリティが高くなることは事実でしょう。

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で、年齢の話に戻るんですけど、そういう時代においては、いよいよ年齢って関係なくって。もちろん習熟度の高さが求められる仕事は有るとは思うんですけど、そういう職人寄りの仕事以外は、年齢は関係ない。もちろん意欲の差はあるでしょうが、意欲が同じならば、素早く最先端・最高峰に触れられる方が有利でしょう。
更に、職人寄りの仕事の中でも、決まった動き方の仕事についてはロボット(AI)の方が正確にできます。

だから、もう「年齢が関係ない」前提で生活していった方が、生き残りやすい気がするんですよね。今は、全体がフラットになればいいなと思ってます。
それは相手への敬意を 無くすっていうことではなく、どの年齢、どんな人に対しても敬意をもって接する必要があるということ。基本的に初対面の人は誰にでも、敬語で接する。
タメ語を使うのは、精神的な距離が近い人だけ。友達とか、家族とかそういう人に対してだけのもので、他人であれば、等しく敬語を使う「総敬語社会」とも言える状況が標準になってくれば良いなと思いました 。

僕自身、昔から偉そうにする大人が苦手でしたし、部活とかでもあんまり先輩風を吹かすのは得意では無かったし、社会に出ても上司的な存在になったことが無いんですよね。今、インターン生の方とかには、なんとなく敬語を使わず接してしまう時もあったりするんですけど、基本的に、あらゆる会話が丁寧語の方が楽だったりする。なので「総敬語社会」は願ったり叶ったり。

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で、今後、益々「年齢が関係ない時代」=「無齢社会」なるものになることを予想すると、30歳でもスタートは切れるんですよね。何歳ではじめたって良いんです。
で、スタートを切るタイミングとして、何となく10年刻みは切りが良い。

前のブログにも書いた通り、思い描いてきた30歳とのギャップを感じるところはあります。
それは、僕がはじめようとしているプロジェクトが起業とかではなく、あくまでプライベートでやろうとしていることだからってのもあるんですけど、もう年齢が関係ない社会においては、そんなことを気にすること自体がナンセンス。周りを気にせずスタートラインに立つ。
世間を見れば、映画監督とか漫画家さんとかミュージシャンとかお笑い芸人とかね。30歳でスタートを切った方も多くいらっしゃいます。

タイミングは人それぞれなので、なるべく、年齢を言い訳にして新しいチャレンジを諦めるようなことはしたくないなと思う今日このごろです。