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予算の謎

上半期もそろそろ終わる。

社会人になって10年以上経っても未だに不思議に思うのは、予算の執行率が低いときに駆け込みで不要不急の物を買ったりすることだ。ひどいときには駆け込みで買った挙げ句、一度も使われないで捨てられるようなものも少なからずある。

予算が余るより無駄遣いのような使い方でもきっちり使い切るほうが評価されるというのは謎だ。
もちろん会社からすれば予算を元手に利益を最大化するのが目的だから、むやみに余らせるのはよろしくなく、なるべく正確な予算立案と予実管理をする必要があるのは分かる。一方で、予算を大きく超過するとか、毎年予算立案の精度が悪いとかであれば別だが、調達の価格交渉や開発を頑張って予算を抑えられたなら別の部署に回すとか会社に返上することで評価されても良いように思う。

同じようなことは固定資産についても言える。
固定資産税がかからないように不要なものは年度末に捨てまくる必要があるが、結局年度が変わるとほぼ同じ仕様のものを新しく買うことも少なくない。SDGsとは何なのか。どう考えても固定資産税を払ったほうが安上がりのような気がするけど、経理、会計の人からすればそうするのが当たり前なんだろうか。あるいは全体の予算が見通せる中小企業なんかでは状況は違うのかもしれない。

高額な買い物についても同じようなケースがある。
固定資産になるような物品の分割購入は違法だけど、たとえば高額な装置の保守料について。
1000万以上は役員の決裁が必要で、開発に絶対必要な装置の年間保守料が1200万みたいな場合に、開発計画や内容を散々説明して承認もしているはずの役員はなぜか承認を渋る、あるいは一気に社内承認ルートが煩雑になるので月額120万で保守契約を更新し続けていく。本当に承認ルートの回避に年間240万余分に払う価値があるのかは分からない。

最後のは単に組織の風土の問題かもしれない。


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