見出し画像

#4 有責配偶者 なんですか?

読んで字の如く責任の有る配偶者。どういうことでしょうか?
夫婦生活が破綻した責任の有る人、離婚しなければならない原因を作っている人ということです。
離婚したいと思っても、有責配偶者からの訴えでは基本的に離婚できません。


私も弁護士から、有責配偶者とされると離婚できるまでの期間が伸びますよ。と何度か言われました。
弁護士としてはクライアントをコントロールしやすい便利な言葉なのでしょう。
離婚するための条件がいくつかありますが、ありがちなのは婚姻関係の破綻。
婚姻生活の破綻を証明するために、別居期間を2〜5年間ほど、もうける必要があります。
離婚したい側が有責配偶者とされると、この別居必要期間が長くなったり、場合によっては離婚が認められないですよ、と弁護士に言われました。

怖いのは浮気です。
例として会社員の男性(高収入できちんとした会社に勤めている)と専業主婦の女性。毎日ケンカばかりで結婚生活が破綻。
同僚や友人に結婚生活がうまく言っていないことを話すと、他に彼女作って適当にやればいいじゃん。と言います。
そして、男性は浮気。女性は家出、どこへ行ったかも分からない。
これ、最悪。
女性が婚姻費用請求を行えば、毎月男性は支払わなければなりません。
拒否しても給料から引かれることになるでしょう。
そこで、男性は離婚したいと考えますが、女性はますます拒否、嘘でも何でも元の結婚生活に戻りたいと言うでしょう。

裁判所としては、男性が夫婦生活を壊している張本人なのに離婚したいとはどういうことだ。→離婚はさせない。

ということです。


あまりに辛い結婚生活で、他に優しい女性が現れるとつい、浮気、、、ということがあるかも知れませんが、その代償は時間とお金です。
とてつもない時間ととてつもないお金です。気が遠くなるような。
悲惨な夫婦生活で浮気したくなる気持ちも分かりますが、日本の結婚制度を知っておく必要があります。

なんで授業で教えてくれなかった?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?