管楽器の基礎練習(共通)
吹奏楽部の初心者向け。
基礎の基礎になる練習です。
ほんの少しずつでも身につけていきましょう。
ロングトーン
すべての基礎。
これをやらなきゃ管楽器は始まらない。
上手な人ほどやっている。
基本のロングトーン
チューナーを見ながら。
楽器の最低音から出せる最高音まで順に半音階で
テンポ 60 でメトロノームを鳴らす
四分音符で 8拍間 音を伸ばす
音と音の間は 4拍間 空ける
音程、音色、音量を一定で伸ばす
頭からきちんと音を出す
終わりはメトロノームの鳴る直前まで伸ばす
のルールで進めていく。
8拍間伸ばす=メトロノーム8回鳴る。
最低音も最高音も毎日少しずつでも増やしましょう。
山のロングトーン
基本のロングトーンの発展型。
以下のルールを追加する。
pでスタートする
前半4拍でクレッシェンド
後半4拍でディミニエンド
なるべく音量差をつける。
行きと帰りで音量差をつけない。
谷のロングトーン
山のロングトーンの逆転版。
以下のルールで進行する。
fでスタートする
前半4拍でディミニエンド
後半4拍でクレッシェンド
その他のルールはおなじ。
オクターブロングトーン(昇り)
基本のロングトーンの発展型。
以下のルールを追加する。
前半4拍で低い音
後半4拍でその音のオクターブ上の音
スラーで演奏する
低い音と高い音を途切れなく演奏すること。
オクターブロングトーン(降り)
オクターブロングトーン(昇り)の逆転版。
以下のルールに変わる。
前半4拍で高い音
後半4拍でその音のオクターブ下の音
スラーで演奏する
こちらも同じく途切れなく演奏すること。
特化型ロングトーン(最大音量)
基本のロングトーンの発展型。
以下のルールで基本のロングトーンをする。
自分の出せる最大音量をキープ
途中で音量を絶対に落とさない
音量の幅を広げましょう。
特化型ロングトーン(最小音量)
基本のロングトーンの発展型。
以下のルールで基本のロングトーンをする。
自分の出せる最小音量をキープ
途中で音を絶対に消さない
ギリギリ音が鳴る小さな音量で演奏できるようになりましょう。
特化型ロングトーン(音色)
基本のロングトーンの発展型。
以下のルールで基本のロングトーンをする。
自分の出せる最高に綺麗な音色で
自分の思う最高の音色を頭に浮かべながら
憧れる音色のイメージが何より大事。
特化型ロングトーン(音程)
基本のロングトーンの発展型。
以下のルールで基本のロングトーンをする。
2拍、目を閉じてスタート
2拍、目を開けてチューナーを確認
2拍、目を閉じて音程を調整
2拍、目を開けて答え合わせ
同じ音を何周してもいい。
自分の耳や口の感覚で正しい音程のときの感じを覚える。
タンギング
タンギングとはロングトーンを切ること。
流れている息を舌をついて止めること。
※舌を離すことではない。
基本のタンギング
基本のロングトーンをしながら、
以下のルールで舌をついていく。
テンポ 60 からスタート
音符のところで音が鳴るように気を付ける
以下の楽譜の通りで進める
※音符のところで舌が離れて発音しているのが正解。
※この段階では音同士を区切りすぎないこと。
できるようになったら徐々にテンポアップ。
山のタンギング
山のロングトーン×基本のタンギング。
各小節、前後半2拍ずつで山を作る
行き帰りで高低差を同じにする
谷のタンギング
山のタンギングの逆転版。
各小節、前後半2拍ずつで谷を作る
行き帰りで高低差を同じにする
アクセントタンギング
基本のタンギングにアクセントを付ける。
発音により気を付ける
基本よりも音の区切りを意識する
スタッカートタンギング
基本のタンギングにスタッカートを付ける。
記譜上の音価の半分の長さで
半分に切る時に舌をつく
音同士を詰めないように注意
事実上は以下のようなイメージになる。
休符をイメージして演奏すること。
スケール
スケールとは音階のこと。
ロングトーンがABCなら、スケールは英単語。
曲はスケールの応用なので譜読みが楽になる。
基本のスケール
すべての音で始まるスケールをやる。
長調と短調どちらもやる。
以下のルールで進める。
テンポ 100 で進める
詰まらず進めるようになるまで繰り返す
チューナーを見ながら音程も確認
まずは1オクターブできるようにする。
自分の楽器の調性から始める。
徐々に ♭ や ♯ を増やしていく。
レガートのスケール
基本のスケールからスラーを外した形。
アクセントのスケール
レガートのスケールにアクセントを足した形。
スタッカートのスケール
レガートのスケールにスタッカートを足した形。
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