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良い労働環境を作ってみる

 繁忙期がやってきた。


 今の業務は学校と深く関わっていて学校が忙しい時は自分たちも忙しい。(ただし、学校がお休みで子どもたちがいない間にPCのメンテナンスをしたり教職員の研修のお手伝いをしたりもするので、それはそれで忙しい)


 3月に入っていわゆる年度末が近づいてくると、学校は卒業や入学、新年度準備といった業務に追われる。そこには当然システム側の処理も関わってくる。 


 たとえば、教員が異動した先の学校でも異動前と同じように業務ができるようにしなきゃいけないし、次年度に中学校に進学する子どもたちが学習で使ったデータを進学先でも閲覧できるようにしなきゃいけない。


 卒業した人は学校にいないことにしなきゃいけないし、入学した人はアカウントをそもそも一から作らないといけない。


 そんなたくさんの「しなきゃいけない」を春休みという2週間弱の期間に対応せねばならず、最近はその準備で追われている毎日である。


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 いま私が担当している自治体にはザッと2000人の教職員がいて、33000人の児童生徒がいる。


 それらすべてを処理するのは、とてもじゃないが自分一人では追いつかない。


 そんなわけで、自分の下で動いてくれるパートナーやメンバーがざっと10人近くいる状態が現状できあがっている。


 全体を俯瞰しながら業務を遂行するプロジェクトマネジメントの能力が日々求められており、ヒィヒィ言いながら何とか頑張っている。


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 最近、友人に『心理的安全性のつくりかた』という本を借りた。


 この本の中ではざっくりと職場について

「意見を言っても大丈夫」

「質問しても大丈夫」

「失敗・間違いを認めても大丈夫」

「自分らしくいて、大丈夫」

という環境が良いよねというようなことが書いてあった。


 ふと、自分が休職する前の労働環境にはこれが全くなかったなぁと思い至った。


 その原因を全て会社や上司の責任にするつもりは毛頭ないけれど、書籍ではマネージャーがメンバーの心理的安全性を確保することが如何に大切かがとくとくと語られている。


 たかがマネージャーの声掛け一つ、反応一つでも、労働環境はガラッと変わるし、メンバーのパフォーマンスにも多大な影響を与えることを自分は身をもって知っている。


 それを今の業務にも活かしたいと思っているし、そこに活かしてこそ休職した意味があろうと思っている。


 中高は部長、大学では委員長を経験したけれど、コミュニケーションをうまく取れていたと胸を張って言うことはできない。


 いま、自分自身が一皮むける分水嶺に立っている。

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