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【図解】二世が告げる、実は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が既に終わっている件について【5000文字】

「世界平和統一家庭連合(以下、旧統一教会)はひどい、早くなくなってほしい」

そんなこと、ニュース見ながら思っていませんか?

ご安心ください。実はもうすでに終わっているのです。
「ちょっと何を言っているか分からない」と思われた方は、落ち着いて最後まで読んでほしい。

ちょっとまってほしい・・・

はじめに

2019年には、実名で公表しておりましたが、私は旧統一教会の二世でした

また、2022年7月の安倍元総理の襲撃事件を経て、緊急ですがこんなNoteをかかせてもらいました。

また、こうやって発信しようと思ったのは内部にいた人間だからこそのことに気付いてしまったからです。
昨今の報道やSNSの反響を見ていて、モヤモヤする部分は多くありました。色んな情報を見る中で、モヤモヤの正体に気づきました。

それが、「すでに旧統一教会は終わっているのに、世間が「早く終われ」と言っている」ことに対しての違和感でした。

法人格もまだ残っているし、中には信者の方もたくさんいらっしゃる、被害を訴えている方も多数いるという中で、なぜ終わっているのかということについて、解説していきたいと思います。

当事者ならではの意見としてご笑覧ください。

解説にあたって、一番の課題は、ミッション/ビジョンが破綻している実態があり、現状について、簡単にご説明します。

旧統一教会のいわゆるビジョンは

「為に生きる幸せな家庭 地域と共にある教会 国家と世界に貢献する家庭連合」

となっており、ミッションは

「天の父母様の下の人類一家族世界」

となっています。

実際に、(諸説あるのですが、)信者は実に200カ国に存在し、400万人も信者がいるという情報もあります。

「全然終わってないじゃないか、むしろ巨大じゃないか」

そう思われても無理はありません。信者は、それを信じているので。

実際の現状はより少ない空虚な実態があるのですが、空虚な実態を仮定しても余りある無理さ加減なので、一旦放置します。

さて、旧統一教会が、「天の父母様の下の人類一家族世界」を達成するためにマイルストーンを設定しています。それが下記の5つのステップです。

STEP1:まず、神を中心とした理想家庭をつくります。

STEP2:神を中心とした理想家庭(=天の父母様)から、一般人を祝福して神側に復帰します

STEP3:祝福を受けた人たちが、たくさん二世(祝福を受けた人が生む二世のことを祝福二世と呼びます)を生みます

STEP4:原則神の血統となった二世同士で祝福を受けて神の血統を増やしていきます

STEP5:理想家庭を築き、神の血統をどんどん増やして世界中に幸せな家庭を築いて、人類一家族世界の完成です!

これが旧統一教会の描く理想のマイルストーンです(かなり端折っているので、信者の方読んでいたらごめんなさい、多少の語弊はあると思っています)

それぞれのステップを参考にしながら、現状と破綻理由の説明をしていきます。

旧統一教会がすでに破綻している理由その①:理想家庭の中心の文家が崩壊している。

まず教祖の文鮮明さん。なんと3回結婚していて、隠し子までいると言われており、4人の腹違いの子どもが合計17人います。詳細は長くなるので、こちらから。

子沢山です

さらに、旧統一教会はすでに、分派が大小いくつか存在しており、大きいところだと①旧統一教会、②三男派、③7男派の3つに別れています。
またこれは詳細は記載すると、大変ですが、文鮮明さんがお亡くなりになった後、奥様の韓鶴子さんが、息子と裁判をして、裁判の場でこれまで文鮮明さんが言っていたこととは違う衝撃的なことを主張し始めたり、もうぐちゃぐちゃです。

ということで、STEP1の現実はこうなります。

この現状が理想家庭でしょうか。少なくとも分裂しているという事実だけでも、ミッション遂行に対して破綻しているように私は感じています。

旧統一教会がすでに破綻している理由その②:伝道がもうできていない

これは、とあるCARP(旧統一教会の学生組織みたいなもの、厳密には成り立ちも含めて大きく異なりますが、ここでは割愛)の友人からのタレコミですが、もう全然伝道ができていないと。

10数名所属しているような場所で、月1人も伝道できない月もあるということ。一例ですが、いろんな方から聞いているとほかの地域も似たりよったりです。
(ファクトデータ出してくれたらいいんだけどな〜プライバシーとかで絶対出さないんだろう)
元気のあるCARPがその状態ですが、他の部署(婦人部や壮年部的な分け方がされています)や一部の地域が盛り返している可能性もありますが、ピーク時から信者は(少なくとも日本では)減少している事実があり、もう純粋に増やしていくことができない状態です。

ということで、STEP2の現実はこうなります。

日本の信者へは、海外で沢山の人が祝福を受けている様子の映像が見せられていて、日本の衰退については直視できない体制が構築されているように見えます。
この状態で、どうやってミッション達成できるのか、凡庸な私には理解不可能です。

旧統一教会がすでに破綻している理由その③:二世が9割離れている

旧統一教会の信者は、非常に子沢山です。出生率は日本平均よりはるかに高いと思います。5人兄弟以上の家族もかなりいますし、3人以上の家庭が多いです。そういう意味では、理由その②でお話した内容は解消できそうです。

ただし、その生まれた二世が、成人になる前後でほとんど(9割)が旧統一教会を離れている実態があるとのことです。これは旧統一教会内部の人にも多数確認しているので、共通認識だと思います。

(ここも詳細は割愛しますが、教義や実態を見て失望したり、信じれなくなって離れている人がそれだけいるということですが、宗教二世問題はその離れるプロセスがあまりに酷であるという点にあり、宗教的虐待と言われています。)

ということで、STEP3の現実はこうなります。

Step1-2の現実を踏まえると当たり前の結果だと思いますが、これが現実です。
どうやってミッションである達成できるのか(以下略)

旧統一教会がすでに破綻している理由その④:祝福を受けたくても受けることができない

こんな現実ですが、残っている二世も一定数います。であれば、そこで幸せな家庭を作って、耐え難きを耐え忍び難きを忍びミッション達成に向けて努力すればいいのではないか。

それも一理あると思います。

ただし、耐え続けたいと思っていても、最も崇高である”祝福”が受けれないという現状がある。

Step3の現実で離れていくのは、特に男性に顕著であるようです。現実と触れる機会が多いからなのか、教義があまり男性的思考に合わないのか等の真偽は不明です。

その影響を受けて、苦しい思いをしているのは、旧統一教会信者の二世の女性。

男女比が壊れてしまい、男:女=1:4以上とも言われており、熱心に信じている人も、結婚相手がいないなんとなく祝福を受けようとしている男性信者とマッチングすることも少なくないとか。

でも、どんな人であっても相手が見つかり、マッチングできる人はまだ祝福を受けることができます。

しかし、教祖のように一人で何人も結婚したり子ども生んで良い教義ではないため、女性がどうしても余ってしまうのです。

今祝福二世と言われる人たちの年齢のピークは28歳前後と言われており、アラサー女子たちは焦っていると同時に絶望を味わっています。

ということで、STEP4の現実はこうなります。

この状況を打破しようと、旧統一教会も努力しているようです。その内容というのは、「2世同士でなくても、祝福を受けれるようにしよう」という動きです。
昔から既成祝福という形で、いわゆるこれまで1世が受けてきた祝福の範囲を広げて、恋愛結婚をした二世や一世との結婚をした二世を祝福するというものです。

しかし、これまで20年以上異性と仲良くしてもいけない、目を合わせても行けない、恋愛の話をすることはサタン(悪魔)を助けることになると言われてきたアラサー女子の二世が、急に信仰を受け入れてくれる白馬の騎士を引っ張ってこれるでしょうか。

現にこの現実に絶望している二世を多く知っています。

こんな状態では、(以下略)

旧統一教会がすでに破綻している理由その⑤:どう考えても全人類は絶望的

ここまでの現実を踏まえて、ミッションを達成している状態を整理したいと思います。

ここで数学が好きな人向けにミッション達成状況について、簡単に整理しました。

あくまでも現時点では非現実的

簡単に一言でいうと、すでに破綻している理由その①〜その④までを総合するとミッション達成に対しては、絶望的な状態にいるということです。

旧統一教会がすでに破綻している理由:その他まとめ

もう上げるときりがありません。祝福二世の不登校率や鬱、自殺問題、被害者家族の恨み、目の前の問題への不干渉の文化含めて、絶望的です。

上記に述べたように今信じている信者ですら祝福が受けれずに絶望している状態です。

顧客を疎かにするサービスが続かないのと同じように、教義のエゴを優先する団体に、未来があるはずはない。

(そんなこんなで、この組織抜け出し、持続的で常に変化改善し続けるような仕組みづくりをしていきたいと踏み込んだ世界がスタートアップでした。)

簡単にまとめると、すでに終わりゆく船をもはや沈める必要すらないのではないかと思っています。
とっとと、不法行為を洗い出し、解散することが社会にとっていいことかと思います。
国会や地上波で本件に時間が取られていることが腹立たしい。

組織票と政治の関係は、今後も社会として継続議論として、不法行為や人権侵害が仕組み的に行われるような団体は、統一教会のみならず、世の中から淘汰されていく仕組みを作ればいいだけ。

これ以上、終わってる組織のことを話題にだすのはやめませんか?

宗教二世の問題なんて、たくさんある問題の一つ。貧困も教育格差や地域格差もたくさんある子どもの問題のうちの一つでしかない。

宗教二世の僕がいうからいいじゃないですか。

もっと本質的な世の中の改善の話をしようじゃないですか。

旧統一教会の二世のわたしがやっていたこと

色々言ってるけど、やったらあんたは何やるんだよ!と気になる方もいらっしゃると思います。

事件の前からやっていたこと①

まず実は、友人などと共に宗教二世ホットラインなるものを数年前から立ち上げておりました。

宗教二世ホットラインはこちらからご確認いただけます。

苦しんでいる人はものすごい数がいるのですが、当事者同士の情報は閉鎖的でアクセスが不可能なことが多いです。

渡辺みきさんという方が作った資料

そこで、被害者同士の自助的に情報交換できる場をと作成しておりました。私も一部執筆などお手伝いしておりました。

また事件直後には、お知り合いの方と共に被害者の方々が悩みを吐露できる公式ラインの立ち上げを手伝っておりました。

私の身の回りにも、自分の命を投げ出したくなるほど八方塞がりになってしまう人がたくさんいます。
私自身は本当に運良くいい人たちに出会い、今は幸せに過ごさせてもらっていますが、少しでも同じ悩みを持つ人へは手を差し伸べ続けたいという想いです。

旧統一教会の二世のわたしが今後もやっていきたいこと

更に、2023年からはじめたのですが、宗教二世に限らず、何かしら乗り越えるべきものがあったり、困難な状態を持つ人達に、この世の中で幸せを見出してほしいと思い、2名の方をライフコーチ、キャリア支援的にメンタリングし始めました。

まだ私個人でできる範囲は少ないのですが、少しでも成長機会/幸せになる機会の均等化を今後も少しでもしていきたいと思っています。

まだ若干名は担当できると思うので、ご希望の方は各種SNSから、ぜひ気軽にご連絡ください。

最後に

長い文章を読んで頂きありがとうございました。
この問題は非常にセンシティブな問題で、書くのをやめようか迷いました。

しかし、個人的にははやくこのバックグラウンドとは一区切りつけたいという思いもあり、記載しました。

またもう終わっていると言っているものの、現役の信者の方の信仰は尊重しますし、被害者救済のために奔走している方々の否定をしたいわけでもありません。

個人的には、本件には”興味がない”というのが一番近い状態です。ただ、少しでも同じ境遇で苦しんだ人へは、手を差し伸べ続けたいという気持ちで書きました。

これまで活動してきた方は、いいタイミングとして、どんどんメディアに出て熱を覚さないようにすることは気持ちはわかりますが、あまりにも国会議員やマスメディアが時間を使っていることが、世の中の損失になっている部分もあると思ってます。一刻も早く適切なルールが作られることを祈ります。

この文章も、届く人に届くと嬉しいなと思います。

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