後攻リブロマンサーデッキの模索
アナコンダが生きているうちに
どうも、最近遊戯王MDで備忘録書き始めた人です。【リブロマンサー】でいろいろデッキを作っているのですが、MDの次回の制限改定でもアナコンダは生存するということで、ネタよりのデッキにはなりますがデッキ紹介兼試合運びや構築方針の備忘録として書いておきたいと思います。
※追記2023年7月27日
なんかリブロマンサーが入った後攻デッキに続編ができました。
まぁこっちよりは強くなった気がするけど、リブロマンサーの要素は少なくなったよね。
デッキ内容
リブロマンサーの簡単な紹介
【リブロマンサー】
下級リブロマンサーモンスターとフィールド魔法を使い横展開を行い、儀式召喚の準備を整えることのできるテーマとなっています。
最大の特徴は召喚権を使わずに展開できる点です。
その方法が手札の儀式モンスターを相手に見せることで、手札のリブロマンサーモンスターを特殊召喚できるという形になります。つまり手札に儀式モンスター1枚と下級リブロ2種のどちらか1枚があれば展開が可能ということになります。【スプライト】同様、特殊召喚時にサーチ効果が発動する効果で展開等ができると言えばわかりやすいでしょうか。
エースとなる儀式リブロマンサーモンスターは打点や妨害などの役割を持ちます。
このテーマはサイバース族、サイキック族、魔法使い族と種族や属性がバラバラではありますが、サイバース族に着目した【斬機】や、サイキックに着目した【PUNK】、儀式テーマという点で「宣告者の巫女」と「サイバーエンジェル弁天」での構築の注目カードを変え、いろんな形でデッキが作られています。MDでは未実装ではありますが【御巫】との混ぜ物もあります。
とまぁテーマ内である程度動くことでき、混ぜ物がしやすい汎用性といったのが私のお気に入りのポイントになっています。
今回のデッキ構築に関して
今回のデッキは先行展開してくるデッキに対して相手モンスターをリリースする効果を持つ「ラーの翼神龍-球体形」と「溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム」を使った後攻で明確な返し手を使用することを前提に構築が始まりました。
前述した2枚のカードは《通常召喚権》を放棄する代わりに相手モンスターをリリースして場に出すことができる。つまり自身の展開は特殊召喚のみを使い盤面を形成する必要があり、そこで【リブロマンサー】にスポットライトが当たったわけです。
メインデッキのテーマが決まった次は試合運びを考えなければなりません。当初は本当に後攻型として特化した形として後攻ワンキルする方針が決定しました。そしてワンキルの一翼を担う第2の主役「捕食植物ヴェルテアナコンダ」の出張セットです。その出力先は「レインボー・ネオス」。そう多くない【リブロマンサー】の展開数で高出力を出すことでワンキルが成立しやすいデッキ構築が出来上がりました。
その後、先行を取れた場合の最低限の展開先を用意し今回の構築に至りました。
主要カード紹介
メインデッキ
【リブロマンサー】
基本的に展開をしながらフィニッシャーをサーチから召喚までの内容をほぼ担っている。
リブロマンサー・ファイア
炎レベル4、サイバース族というステータスを持つ。
特殊召喚時にリブロマンサーモンスターのサーチができるテーマにおける要の1枚。サイバース族という展開広げることに長けたこのカードを軸に保険で用意した先行展開の一役かっている。リブロマンサー・G ボーイ
風レベル3、サイキック族なので緊急テレポートに対応している。
特殊召喚時にリブロマンサー魔法カードをサーチすることができる。
緊急テレポートと合わせて妨害への貫通力が一番高くなるカード、ファイのサーチ効果を止められてもこのカードをSSできる手段があれば展開が止まらず殴れることは多々ある。リブロマンサー・エージェント
地レベル6、戦士族のステータスを持つ。
起動効果として墓地の【リブロマンサー】カードを回収することができる。これ使い【リブロマンサー】モンスターを回収して通常召喚することで盤面に合計4体揃えることができる。その後地属性ということで変なことが思いついた。リブロマンサー・ファイアバースト
レベル7のサイバース族儀式モンスター。
テーマ的にも、このデッキ的にもフィニッシャーとなるエースアタッカー。モンスターに対してのみ2回攻撃が可能。
素の打点で2800で場のモンスターを生贄にすることで戦闘破壊耐性と戦闘ダメージを倍にする効果を持つ。この効果を使うことで直接攻撃時の最高打点は5600となる。
場のモンスターをコストにすると強い効果を得るが、このデッキにおいては手札に高レベルモンスターが多いため手札からコストを切って出すことも多い。リブロマンサー・ライジング
フィールド魔法
発動時に場にいない【リブロマンサー】モンスターををサーチすることができる。加えて、1ターンに何度でも【リブロマンサー】の儀式召喚をすることができる効果を持つ。
サーチ効果、儀式召喚効果両方を内蔵する【リブロマンサー】の特徴的なカード。儀式魔法として使用するが分類上は《フィールド魔法》なので儀式の下準備等で持ってくることはできない。ぶっちゃけ儀式する時はこのカードだけでいいまであるので当時のセレクションパックに「儀式の下準備」が入っていたのは不可解という気持ちがある。
〈リリース系〉
ラーの翼神龍- 球体形
ラー玉とかゴールデンボールと呼び名がいろいろアレではあるが、展開系デッキに対する圧倒的な除去能力を誇るカード。このデッキにおいては相手のモンスターをリリースして除去するために採用している。
このカードは《攻撃もできず、攻撃/効果の対象にならない》という効果を持つため、相手の場にいるとこちらは攻撃を通すことができないのは注意する必要がある。溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム
相手モンスターを2体リリースして相手の場に特殊召喚する。
ラー玉と比べると除去する枚数が2枚と少ないが、このカードは攻撃対象にも効果対象にもなるため除去手段が比較的簡単といえる。
マメな話だが、ラー玉は通常召喚で除去するが、このカードは効果を使うと通常召喚ができなくなるという制約で通常召喚ができなくなる。つまりラヴァゴーレムは状況が整っていれば2枚投げることも可能。
〈ラー玉サーチギミック〉
イリュージョン・オブ・カオスとマジシャンズ・ソウルズ
デッキから「マジシャンズ・ソウルズ」をサーチ、手札をデッキの一番上に「イリュージョン・オブ・カオス」置くことで、ソウルズの効果起動することで特殊召喚コストとしてデッキからカオスを落とすことができるギミック。召喚権と使うわずに盤面に1枚モンスターを出せることで、リンク召喚の助けになる。
ソウルズ自体が星1なため、「サクリファイス・アニマ」を召喚し、ラヴァゴーレムを取り込むことで打点に即変換できる。
「イリュージョン・オブ・カオス」自体は儀式モンスターなので【リブロマンサー】の効果に必要な手札から見せる儀式モンスターとしての役割を果たすこともできるうえ、ファイアバーストの儀式コストに1枚でなることも可能。真実の名
上記のギミックは「真実の名」と「イリュージョン・オブ・カオス」が揃っていればデッキ上を固定した状態でソウルズの特殊召喚前に「真実の名」でカード名を宣言することで「イリュージョン・オブ・カオス」を回収しつつ「ラーの翼神龍‐ 球体形」をサーチすることができる。必須級のギミックであるかどうかは疑問ではあるが、搭載可能でありながら上記のモンスター2種がこのデッキと相性が良かったため採用された。
Exデッキ
〈捕食植物ヴェルテ・アナコンダと融合セット〉
未だMD環境で多くのプレイヤーのため息を吸い光合成を続ける最凶リンク2とその他の皆さん。有名な出張セットの「D-HERO デストロイフェニックスガイ」でよく見ることがあると思うが、今回は妨害ではなくワンキルする方針なので、「ネオス・フュージョン」(UR)と「E-HERO ネオス」(UR)と、「究極宝玉神 レインボー・ドラゴン」(UR)という高級素材で
「レインボー・ネオス」(SR)を出すことになっている。
「レインボー・ネオス」の相手全バウンス効果は「ラーの翼神龍- 球体形」の効果対象耐性を無視してバウンスすることができるため除去後のワンキルとして相性が良い。
〈Gゴーレム召喚セット〉
【リブロマンサー】展開でクリスタルハートの下にドルメンを出すときに使うExモンスター一式
リンク・ディサイブル
星4以下のサイバース1体のリンク1。
「リブロマンサー・ファイア」の変換先。
よほどのことがない限りカード効果の手札交換自体を使うことはない。リプロドクス
モンスター2体のリンク2。
リンク先の種族or属性を好きなものに変えることができる。
これを使いサイバース族を増やして展開する。Gゴーレム・スタバン・メンヒル
地属性2体のリンク2であり、墓地から蘇生されたときに地属性モンスターを蘇生or手札に戻すことができる効果を持つ。展開が広がるが召喚と効果発動条件がそこそこ面倒。
個人的に名前を声に出すと気持ちが良い。Gゴーレム・クリスタルハート
サイバース2体のリンク2、墓地の地属性リンクモンスターを蘇生する効果を持つ。
上記の蘇生効果を使うとカウンターが乗りリンク先の地属性モンスターが強くなる。Gゴーレム・インヴァリット・ドルメン
地属性2体以上のリンク3。
相互リンク状態ではフィールドでのモンスター効果を受けず戦闘誘導効果を持つ。
手札のサイバース族を捨てて1枚ドローもできるが、このデッキでは使うことは稀。
〈その他リンク〉
L・G・D
召喚条件がモンスター5体という汎用リンク5
このデッキでは5属性条件を満たして全破壊の効果を使うことはできません。召喚演出はありません。ホープザライトニングに負けます。相手エンド時に墓地を5体除外しないと自壊します。出すと謎の満足感があります。僕はMDでこれを出してきた対面を見たことがありません。
凄まじいネタ感を抑えることができませんが、ドルメンを出すとき「マジシャンズ・ソウルズ」を出せる手札の場合こっちが出せます。ドルメンより強固な耐性である、カード効果を受けない耐性と光属性以外との戦闘では負けないため出せれば1ターンぐらいならきっと時間を稼いでくれると思います。
小ネタですが相手フィールドに召喚したラー玉の《攻撃・効果の対象にならない》はプレイヤーに対する効果ではなくモンスターに対する効果なので「L・G・D」はこれを無視して殴ることができます。実にコンマイ。召命の神弓‐アポロウ―サ
間違いなく汎用のリンク4。
先行でドルメンやLGDではなくこっちのが良いと思う人はこちらをどうぞ。【リブロマンサー】なら4ポローサぐらい簡単に出せます。暗影の闇霊使いダルクと神聖魔皇后セレーネとアクセスコード・トーカー
ダルク自体がこのデッキにおいてはソウルズの闇から出すことがほとんどなのでここから相手モンスターを連れた場合はセレーネまで繋げることができる。そのあとはお決まりのリンク4。サクリファイス・アニマ
前述したソウルズから自分で渡したラヴァゴをぶんどるリンク1.
除所後に打点に変換できるのは非常に優秀ではあるが、そのあとExゾーンが埋まるためアナコンダへつなぐ場合は打点としては使えないので注意。I:Pマスカレーナとトロイメアユニコーン
枠が余っていたのでとりあえず入ってます
試合運びと展開に関して
このデッキは基本的に後攻を主体と考えていますが、先行が取れる場合は何かしら簡単な妨害を1つ作り、ターンを渡しリリース除去からワンキルという方針になっています。
立てる妨害展開は後述しますが、大事なのがワンキルするためのライフカット8000ポイントを削るモンスターを把握しておくことです。
リブロマンサー・ファイアバースト 2800‐5600(3000‐6000)
レインボーネオス 4500
アクセスコード・トーカー 5300
Gゴーレム・インヴァリット・ドルメン+クリスタルハート 3400*2
L・G・D 5000
サクリファイス・アニマでラヴァゴを装備 3000
主な高打点を持ってるモンスターたちをリストアップするとこうなります。整えやすい組み合わせが、1番と2番のファイアバーストとレインボーネオスの2体ですが、下振れるとどうしても700足りません。
ファイアバーストの2回攻撃やファイアバースト出してからファイアバーストを素材にファイアバーストを出すといったごり押しで5600まで増やすなどカバーできることもあります。
3番はリブロマンサー展開でライジングに「幽鬼うさぎ」で妨害されたあとダルク成立するならこちらを出すことがあります。
4番と5番に関しては先行に出すのがほとんどなのでいたらそのまま打点として使う感じです。わざわざ後攻でこの二組を出すなら1~3番を使ってワンキルできると思うので。
6番はこれが成立した状況で【リブロマンサー】展開が通れば直接攻撃が5600と3000になります。
◇基本展開 通常召喚:NS、特殊召喚SS
【リブロマンサー】の基本展開
手札:リブロマンサーファイアorG ボーイ+儀式モンスター
手札の儀式を見せてファイアをSS→効果発動:リブロマンサー Gボーイをサーチ
手札の儀式を見せてGボーイをSS→効果発動:リブロマンサーライジングをサーチ※1
リブロマンサーライジングを発動→リブロマンサー儀式モンスターor追加リブロマンサ―
以上の手順で場モンスターを2体出しつつ儀式サーチが可能
ファイアとGボーイでリンク2を作れるのでヴァエルテアナコンダなどにつなげることができる。Gゴーレム・インヴァリット・ドルメン展開
※1までは同じ
《ただしGボーイを出す位置を必ずEXモンスターゾーンの下にすること》
リブロマンサーライジング発動→リブロマンサー・エージェントをサーチ
リブロマンサーファイア1体でリンクディサイブルをSS
エージェントの効果を発動→ファイアを墓地から回収
リブロマンサーファイアをNS※2
ファイアとリンクディサイブルの2体でリプロドクスをGボーイの上のEXモンスターゾーンにSS
リプロドクスの効果を発動:種族をサイバース族と宣言(Gボーイがサイバース族に)
リプロドクスとエージェントの2体でGゴーレムスタバンメンヒルをSS
スタバンメンヒルとGボーイでGゴーレムクリスタルハートをSS
クリスタルハート効果発動:墓地からスタバンメンヒルをリンク先にSS
SSされたスタバンメンヒルの効果発動:墓地からエージェントを場にSS
エージェントとスタバンメンヒルの2体でGゴーレムインヴァリットドルメンをSS
L・G・Dを出す場合は※2の段階でマジシャンズソウルズを出せば場に5体揃う。
アポロ―サなら※2の段階で4素材となる。
デッキの総評と改善点
まず後攻でシンプルに展開系デッキに刺さると基本勝ちです。
対抗手段の少ないリリース系除去というパワーはやはり目を見張るものがありました。手札で腐る高レベルを儀式コストに変換する辺りことでとりあえず殴るという形は脳みその負担が少なくて良い。
手札事故というのがやはりどうしても起こりうるというのはどのデッキでも同じですが、展開幅が少ない、妨害1つで止まりかねない脆さというのはやはり環境デッキとの差とも思えます。
先行においては一応という形で投入しました。
とりえあず相手に展開されても耐えてくれそうな壁を出していたほうがデッキコンセプト的には良さそうでしたのでGゴーレム展開ルートの開発に着手した経緯があります。LGDはその副産物です。初期は後攻特化型でしたがなぜかこのデッキ握ってると先行譲られるケースが多かったのが今回の構築の原因ですが。
改善点ですが、まずワンキルルートへの幅の少なさでしょう。アナコンダギミック+ファイアバーストだけだ700足らないという何とも言えない数字が壁になります。
この改善に関しては候補として1つは「沙夜しぐれ」という手札誘発があるので相手の行動を少し抑制しつつバーンダメージを与えることができるかもしれない効果を持っています。先手で下級モンスターに打てば多少のことは気にせずバーンをもらってくれることでしょう。これによりキルラインが下がるのでワンキルまでがぐっと楽なると思います。
ただ、しぐれはUR…気軽に試せないのがMDの辛い所です。
手札事故周りや不必要かもしれない「真実の名」のギミックは手札誘発と入れ替えたり「リブロマンサー・ファイア」をサーチできる「サイバネット・マイニング」と変えてもいいかもしれません。
おわりに
いかがだったでしょうか。後攻型を模索して最終的にレインボーネオスも出てLGDも搭載される謎のデッキと化したリブロマンサーデッキ。私はやりたいことを貫くと奇怪なデッキになると身に沁みました。
Gゴーレムの採用と展開構築まで1時間ぐらい画面の前まで唸っていたのは良い思い出です。
実践でいくらか回してはいたんですが、スプライト辺りには5連勝と刺さる相手にはめっぽう強いと思わせるうえ、思った以上にちゃんと回ることを考えると上手にまとまった感じがしなくもないです。
ロマンが詰まった変なデッキですが興味があれば…作らなくていいと思います()。
私事ですが、先行型の【リブロマンサー】も作ってあるのですが、こないだ回したら展開ルートを忘れていたのでまたそっちのほうも備忘録ように投稿するかもしれませんし、次のフェスにデッキ思いついたら書くかもしれませんが、予定は未定です。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
ではまたいつか。ノシ
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