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機巧×壊獣=儀式(リブロドラグマ)


【御巫】が来ないので

今回はMDで【リブロマンサー】デッキを組もうとして、気が付いたら後攻型の儀式デッキが組みあがりました。ある意味後攻型リブロの成れの果てかもしれない。
このデッキは『後攻型』であり今後実装されるであろう【御巫】と組み合わせた方がスマートな気もするので、そういう意味では未完成品ですが、そのうち来る日のためのデッキ構築の備忘録として置いておきます。
時間と興味があれば見ていってください。
※リブロは頑張っても6枚しか入りませんでした。

デッキ

遊戯王カードデータベースにも作りました。

構築の経緯

まず最初に触れたとおり【リブロマンサ―】としてデッキを組むつもりでいました。その中で【リブロマンサ―】というテーマの問題点を解決する方法を模索していました。
その問題点というのが
①下級リブロマンサーだけを素引きすると何もできない
②儀式モンスターだけ引いてもアドバンテージが増えない。
③展開札となるリブロマンサーの上手なサーチ方法がない。
などなどだいたいこんなところです。
なのでこの問題点を軽減しつつ長所を生かすことを目的に構築がスタートしました。

アプローチとして種族に着目してサーチする方向や、【影霊衣】という他の儀式テーマで儀式モンスター自体がアドバンテージを出してくれるカードなどを模索しているときに【リブロマンサー】にはもう1つ特徴があることに気づきました。
展開に必要な2種類の下級モンスターはともに攻守が同じなのです。

攻守1800と800の二人

この攻守が同じという特徴をサーチ範囲に持つテーマがあります。
それが【機巧】です。
基本的に【機巧】は機械族を指定したサーチが多いのですが、
「機巧狐-宇迦之御霊稲荷 キコウコ-ウカノミタマノイナリ」と「機巧牙-御神尊真神 キコウガ-オンカミコトノマカミ」の2枚は種族指定はなく、攻守が同じであれば問題ないのです。
このあと上記のサーチギミックを使うために、機巧狐の効果を能動的に誘発できる「妨げられた壊獣の眠り」の採用が決まり、後攻型として構築指針が決まりました。(この時点で【御巫】のこと考えてた)

各テーマと注目カードについて

【機巧】

サーチ先に機械族がないのです

テーマとしては全てのモンスターが下二桁が50であり、攻守の数値が同じである機械族のテーマ。今回は稲荷と真神の2種の採用のため【機巧】としての動きはほぼありません。

機巧狐-宇迦之御霊稲荷
地属性、レベル7の機械族。
効果としてリクルートに反応して手札から特殊召喚ができる。
その後に場にあるモンスターを対象に取り、対象に取ったモンスターと《同じ属性》の攻守が同じモンスターをリクルートすることができる。
あと強制効果で相手の召喚/特殊召喚に反応して300バーンする。
基本的には「妨げられた壊獣の眠り」と合わせて使用することが理想ですが、セットで引けない場合は相手のデッキ次第では効果を使うことで妨害やサーチをすることができるため、その候補となるカードも一緒に採用しています。
光→エクレシアorフルルドリスorアルバゾア
闇→パラサイトフュージョナー(ミレニアムサクリファイ)
炎→リブロマンサーファイア
風→機巧牙orリブロマンサーG ボーイ
地→機巧狐
水→なし
神→なし

機巧牙-御神尊真神
風属性、レベル6の機械族。
召喚/特殊召喚時に攻守が同じモンスターをサーチする効果と、破壊されたときに除外されている自分のカードを6枚選んで戻すことができます。
また自身の除外されているカードが6枚以上の場合リリースなしで召喚ができる。
基本的には稲荷の効果から出しますが、「強欲で金満な壺」の効果で6枚除外後ならリリースなしで召喚もできるうえ、後攻デッキなためエクレシアのSSや壊獣のSS、リブロマンサーのSSなど召喚権を残しつつリリースコストが盤面に残せる方法が複数あるため以外にも手札から出せるケースが多い。
このデッキの攻守が同じサーチ先は
・リブロマンサ―:ファイアorGボーイ
・ドラグマ:エクレシアorフルルドリスorアルバゾア
・その他:稲荷orパラサイトフュージョナー

【壊獣】

属性のいたずら

本来は「KYOUTOUウォーターフロント」というフィールド魔法を使い効果を発揮していくテーマですが、このデッキにおいてはリリース除去と「妨げられた壊獣の眠り」の全体除去のとしてのみ使っていきます。

・妨げられた壊獣の眠り
フィールドにモンスターが存在するときに発動できる。
フィールドのモンスターをすべて破壊し、お互いのフィールドにデッキからカード名の異なる壊獣モンスターを1体ずつ特殊召喚する。
墓地から除外することで壊獣のサーチもできるが墓地に落ちたターンは使用不可。
稲荷の効果を誘発させることができるカードでありながらついでに全体除去ができる。盤面を返す能力としては高く召喚権を使わずに盤面に1体モンスターを出せるのも魅力的。
弱点としては「灰流うらら」で止まるため、除去を通したいのか、この先の展開をどう通したいのかを考える必要がある。
出力する壊獣は「怪粉壊獣ガダーラ」と「雷撃壊獣サンダー・ザ・キング]の2体。ガダーラという壊獣デッキではあんまり見ない彼には選出される理由があり、ガダーラは属性が風であるため、稲荷のサーチ効果使用時に真神を選択できるようになる。サンダーザキングは単純に打点と光属性という点で採用されている。フィールド魔法を採用していないためハチャメチャ強さを誇る効果は使えない。【深淵の獣】対策的には打点と生成コスト気にしないなら「怒炎壊獣ドゴラン」のほうが良い。

【リブロマンサー】

こいつらを主役にデッキを組みたかったんや

これでも11期のテーマ。
強みとして、ファイア+儀式モンスターであればそこから召喚権を使わずに盤面に2体のモンスターとリブロ儀式魔法とリブロ儀式モンスターを用意できること。
ネックになっているのが2枚初動に加えて素引きした儀式カード単体でアドを増やせる相性の良い儀式モンスターがあまりいないという点。なのでデッキにたくさん積むと事故が多いということから自然と採用枚数が減っていった。しかし儀式カード自体をサーチしながらアドを稼げるテーマと合わせれば、ファイアを引いた時に上振れとして1度の展開分だけを採用することで後攻からワンキルやターン3に使える妨害や展開の幅を出せるためそれなりの有意性がある。

リブロマンサー・デスブローカーインターフェア
闇属性、悪魔族レベル6の儀式モンスター。
フィールドのモンスターを素材に儀式召喚することで直接攻撃が可能になる。自分のメインフェイズにデッキからリブロマンサー罠カードをセットできる。戦闘ダメージを与えたとき相手フィールドのモンスター1体を対象に取り、デッキバウンスができる。
初期構築段階ではワンキルを通すことに注力していたため「リブロマンサー・ファイアバースト」を採用していましたが、あと1歩火力が足らず勝てないことが非常に多かったため、相手の盤面を返したあと2妨害を構えて残りを刺し切る形のが勝てることが多そうだったのでデスブローカーと罠のインターフェアを採用することに。
基本的に盤面除去や打点の面ではファイアバーストに劣りますが、デッキバウンスは「深淵の獣ドルイドヴルム」の墓地送りによって発動する効果を処理できるため、直近の対面では活躍してることが多いです。
サーチする罠は「リブロマンサー・インターフェア」にしており、発動条件にリブロマンサー儀式モンスターがフィールドにいることが条件ではあるが、カウンター罠で全ての効果を見れるので確実な1妨害として活躍します。インターフェアは後続を確保する効果もありますが【リブロマンサー】をこれ以上詰むのが重いためこちらの効果は腐っております。

【ドラグマ】

アルバゾアに演出ついて良かったね

単体でのカードパワーが高く、他と組み合わせたテーマのどれと引いてもそれなり動いてくれます。ドラグマ側が儀式を持ってきやすいやめ【リブロマンサー】2枚初動を助けやすいうえ、召喚権を使わずに出しやすいエクレシアがいるため【機巧】も召喚してサーチを使いやすく、攻守が同じエクレシア、フルルドリス、アルバゾアをサーチすることができます。

教導の聖女エクレシア
光属性、魔法使い族のレベル4
召喚/特殊召喚時に【ドラグマ】カードをサーチできます。
Exデッキから出たモンスターがいる場合は手札から特殊召喚ができます。
サーチ効果を使用するとEXデッキからカードが出せなくなります。
あとExから出たモンスターとの戦闘耐性がある。
召喚権をここに使うことも多いこのカードは最強のドラグマサーチカード「凶導の聖告」をサーチすることができます。また他のドラグマカードをサーチすることができるため手札や盤面を見てから必要札を集められる対応力は非常に強力です。

凶導の白き天底 ドラグマノアルバゾア
光属性、魔法使いのレベル12の儀式モンスター
融合/シンクロ/エクシーズ/リンクモンスターの効果を受けない耐性をもち、1ターンに1度相手にEXデッキのカード2枚につき1枚、自身の手札・EXデッキからカードを選んで墓地へ送る効果か、フィールドの融合/シンクロ/エクシーズ/リンクモンスターをデッキに戻す効果どちらかを強要できます。
Exから出てくるモンスター相手には強い耐性を持つ一方で、魔法/罠などに耐性がなく、昨今の環境でExデッキ破壊が相手にとって無関係どころか、アドバンテージを与えてしまうことすら少なくない。
このことから単一で効果を使うだけではあまり強くない状況が多く、そもそも先攻で使っても有効打にならないという問題に対して、後攻なら打点4000として使えるという点と相手のデッキを見てから効果を使えるため博打的なEx破壊にならないため、効果発動の出番すらないこともあるがこれが原因で負けることはないだろう。

凶導の聖告 ドラグマトリックス
永続魔法
効果発動処理時にデッキから【ドラグマ】儀式魔法or儀式モンスターをサーチできる。相手フィールドにモンスターがいる場合はさらにデッキから【ドラグマ】カードをサーチすることができる。
自分フィールドに【ドラグマ】儀式モンスターがいる場合、自身または相手のExデッキから1枚カードを墓地に送ることができる。
テーマ内最強のサーチカードと言っても過言ではない。これ1枚で儀式条件をすべてそろえることが可能なためアルバゾアの着地は非常に容易になっている。そしてこのデッキは《後攻型》なため、基本的に追加サーチは特に何もしなくてもできるためカードパワーを余すことなく使うことができます。
また1枚落としも相手のデッキを見るということに使わなくても良いのもある意味後攻型の利点とも言えなくもない。

天底の使徒
Exデッキからモンスターを1体送り、その攻撃力以下の【ドラグマ】モンスターまたは「アルバスの落胤」1体をデッキor墓地から手札に加える。効果を発動後はターン終了時までExデッキからモンスターを召喚できない。
1枚でサーチに加えて、「旧神ヌトス」や「中生代化石マシン スカルワゴン」などによる除去や、「メレオロジック・アグリゲーター」の効果無効、「灰燼竜バスタード」でエンドフェイズ時の追加サーチなど2つの効果を発揮できるパワーカード。基本的にはエクレシアをサーチするために使うが、マトリックスや妨げの効果を通すためにこちらでうららを釣るという貫通札のような立ち位置でもある。
一応書いておくと7月現在のMDレギュレーションにおいては準制限カードになり、紙のほうでは無制限に解放されたのでMDと紙両方やっている人はご注意を。

EXデッキ
EXデッキは効果で落とす用のカードと状況によっては召喚するカードに分かれています。ただ召喚するカードはそこまで出番は多くないです。

落とすカードたち

旧神ヌトス/中生代化石マシン スカルワゴン
/メレオロジック・アグリゲーター
この3種は相手の盤面に触れるカードで、前述したとおり天底やパニッシュメントを使い除去/バック除去/モンスター効果無効の3種類を使い分けます。

虹光の宣告者
墓地に落とすことでデッキから儀式モンスターor儀式魔法をサーチすることができる。
ピンざしで入ってる「宣告者の神巫」で落とすことことで儀式モンスターなどをサーチするのが基本運用ですが、このカード+リブロマンサ―ファイアを通すことで、バロネスを召喚することが可能になります。
積極的には狙うモノではないため今のところはサブプランの1つとして扱ってます。

灰塵竜バスタード
墓地に送られたエンドフェイズ時にデッキから【ドラグマ】モンスターor「アルバスの落胤」1体を選び、手札に加えるか特殊召喚する。
基本的にはフルルドリスを手札に加えて1妨害とすることが多いが、場合によってはエクレシアで次のターンの始動札として活用する。
このカードは使徒から落ちることが多いため、この効果でパニッシュメントをサーチしても場にセットできないため、メインフェイズ中の展開でサーチするカードを間違えてないでおこう。

極戦機王ヴァルバロイド/B・F-決戦のビッグ・バリスタ
/炎斬機ファイナルシグマ
この3体はレベル12なので基本的にはアルバゾアを福音による儀式召喚コストとして採用されています。墓地に落としても特に効果はなく、【深淵の獣】対策用に一応光と闇以外を選んでいます。3体いれてるのは強金で落ちると困るので3枚です。落ちるときは落ちるけど。
凄まじく稀にサンダーザキングとうららを使ってファイナルシグマだけ出ることがあります。

召喚するカードたち

ミレニアム・アイズ・サクリファイス/サクリファイス・アニマ
パラサイトフュージョナーを使って出す2体です。
ミレニアムは機巧弧から出すことで1妨害を相手展開中出すことがメインです。
アニマは素引きしたパラサイトフュージョナーを使用したり、使い終わったミレニアムを使って出すなどで使用します。相手の妨害を吐かせたり盤面をどかしながら打点を増やせるため、活躍すると一気にワンキルまで行けることが多いです。

フルール・ド・バロネス
前述したとおり神巫から上手くいったときに出します。あまり出番はないです。うらら+機巧狐でも出ます。

その他リンクモンスターたち
単純にエクレシアの効果を使うためにこのデッキ使いやすいリンク1と2を採用しただけです。

試合展開について

まずは後攻を選ぶというのを忘れずに。
そして手札6枚のうち、何を通すのかを考えて札を切るのが大切になってきます。
特に「灰流うらら」の妨害で止まるカードの
-妨げられた壊獣の眠り
-凶導の聖告
-天底の使徒
-強欲で金満な壺
の4種類は相手の妨害にどう当てるかが最初に考える必要があります。
加えて壊獣を引いている場合は1枚除去を使うことで選択肢を狭めることもできますが、強金はメイン1開始時のみなので注意を。
機巧狐の扱いに関しては、上記の通り妨げの効果を通せる状況であれば相手ターン中に使う必要はありません。
機巧狐だけを握っている場合は相手がリクルート効果使ったときに使うと盤面にモンスターを出して置くだけでバーンダメージを稼いだり、闇であれば1妨害を構えることもできるため出せるならお得です。

次に召喚権ですが
-宣告者の神巫
-聖導の聖女エクレシア
-機巧牙-御神尊真神
-パラサイトフュージョナー
のどれかになります。
基本的にはサーチするカードとなる上3つを使います。
神巫はサーチとして虹光を落とす場合はリブロマンサー展開につなぐときにのみ使用し、それ以外はヌトスを落として除去効果を使いつつリンク1に変換しエクレシアをSSするなどして使うのが多いです。
エクレシアは基本的にSSして召喚したいため召喚権を当てるの出来るだけ避けたいです。ただしこのサーチ効果が通ればマトリックスまで行けるので、召喚権として出してもある程度のアドバンテージを確保してくれます。
機巧牙はSSしたエクレシアを生贄に召喚や、魔法により場に出したモンスターを生贄などSSする効果を持つカードを複数詰んでいるため素引ても簡単に出ます。サーチ効果はこの3種の中でトップなので展開先を【ドラグマ】【リブロ】どちらも選ぶことができます。
フュージョナーはアニマで妨害を吐かせたり、押し付けた壊獣を打点として確保したりと意外に器用です。

ワンキルとターン3の妨害に関して
このデッキはワンキルに持っていく場合ドラグマが関与してる場合は大概フルルドリスとアルバゾアの2体で殴ることが多いのですが、これができない状況として多いのが墓地の光/闇を除外して出てくる【深淵の獣】になります。
過剰気味の火力ではないためモンスター1体で届かないことがそれなりにあるので、相手のデッキタイプと墓地状況を見てワンキルが難しいと判断した場合は、ターン3に使う妨害カードを集めれらる展開を意識します。
使うカード基本的に以下3つ
・フルルドリス
・ドラグマパニッシュメント
・リブロマンサー・インターフェア
これのどれか2つでもあれば相手のリソース次第ではありますが、凌げることが多いです。

デッキの総評及び改善点に関して

プラチナ帯で勝てたり勝てなかったりぐらいのパワーです。はっきり言えば強くない。烙印ビーステッド、ティアラなどには勝てることはそれなりあるのですが、上振れた盤面を形成されるとあと一歩届かずといった感じになります。その他にも過剰な制圧盤面を行うシンクロン系などに対して弱く、シーズン19の新パック登場以降【ラビュリンス】【蟲惑魔】など罠型のデッキが増えたのも相当向かい風となっています。
後攻としてのまくり札もそこまで機能しないためやはりファンテーマに近いのだと思います。ただ他のデッキにはない固有の動き方、【御巫】を入れることでどの程度上手く回るのか今後の改善できる要素は多くあるのかなと思います。
改善の方針として具体的には混ぜるテーマのどこに展開/妨害/除去/打点の役割を持たせるのかというのを考える必要があります。このデッキで言えば【機巧】と【壊獣】が展開と除去両方を持ち、儀式側の【リブロマンサー】と【ドラグマ】が打点と妨害の役割を主としています。
これを【御巫】でどうなるのかという話は実装されてから試行錯誤することになると思います。

おわりに

まぁデッキとしてはそこそこ楽しいというデッキでした。
試作品というか実験的な要素が強いデッキでしたが、以前つくた後攻型試作リブロマンサーよりは強いですね。機巧+妨げによるサーチ除去は思いのほか成立することやデッキ枚数バランス調整の手がかりにはなったので、次の構築の手がかりとして私は満足してます。まぁ本当に作るのはお勧めしませんが。あとは【御巫】が来たときに【リブロマンサー】【ドラグマ】がいなくなってしまうことが考えられるけれども、まぁそん時はそん時ということで。個人的には【機巧】のサーチと【リブロマンサー】の組み合わせは先行でも安定して出来る方法を模索してみたいと思っています。
またなんか投稿してもよさそうな備忘録かPSYフレームデッキに更新が必要になったらまたなんか記事にします。
それではまた。ノシ

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