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ストリートファイターVワールドウォリアー日本大会決勝の展望と優勝予想(CAPCOM Pro Tour World Warrior Japan)

2022年8月から行われたストリートファイターVワールドウォリアー日本大会ですが、決勝大会の展望について記します。

ストリートファイターVワールドウォリアー

ストリートファイターV「ワールドウォリアー」は、CPT(カプコンプロツアー)の出場権利を賭けた大会です。

日本大会は5回に分けて予選が行われ、8人のファイナル進出者の中から優勝した一人だけがCPT出場権利を得る事が出来ます。
詳しくは以下で説明しています。

決勝大会の展望

決勝大会の展望について。決勝大会は2022年12月25日(日)に現地会場にて行われます。

ファイナルに残った8人はぷげら(バイソン)、ガチくん(ラシード)、ときど(ルーク/ユリアン)、ひぐち(ガイル)、Shuto(ユリアン)、竹内ジョン(コーディー)、藤村(ルーク)、ヤマグチ(ルーク)となります。

最終ポイントはこのようになりました。
ぷげら、ガチくん等が順当に積み重ねて上位。ときど選手も第4回で優勝して早々に決めたものの第5回で更にポイントを上積みしました。
逆にヤマグチ選手等は他力となりましたが、滑り込みで進出となっています。
■最終獲得ポイント
1位 ぷげら 136pt
2位 ガチくん 121pt
3位 ときど 120pt
4位 ひぐち 116pt
5位 Shuto 102pt
6位 竹内ジョン 93pt
7位 藤村 81pt
8位 ヤマグチ 76pt

各大会の優勝から5位までの顔ぶれは以下となっています。
★はSFL2022出場選手

■WW第1回大会結果
優勝 竹内ジョン★(コーディー):50PT
2位 大谷(ルーク):40PT
3位 ふ~ど★(ポイズン):35PT
4位 ガチくん★(ラシード):30PT
5位タイ クラッシャー★(バーディー):25PT
5位タイ もると(ダン):25PT

■WW第2回大会結果
優勝 Shuto★(ユリアン):50PT
2位 竹内ジョン★(コーディー):40PT
3位 ひぐち★(ガイル):35PT
4位 藤村★(ルーク):30PT
5位タイ 板ザン★(アビゲイル/G):25PT
5位タイ あきら★(キャミィ):25PT

■WW第3回大会結果
優勝 ひぐち★(ガイル):50PT
2位 Shuto★(ユリアン):40PT
3位 ぷげら★(バイソン):35PT
4位 ヤマグチ★(ルーク/ケン):30PT
5位タイ ときど★(ルーク):25PT
5位タイ マゴ★(ルーク/キャミィ):25PT

■WW第4回大会結果
優勝 ときど★(ルーク/ユリアン):50PT
2位 ぷげら★(バイソン):40PT
3位 ガチくん★(ラシード):35PT
4位 クラッシャー★(バーディー):30PT
5位タイ うりょ★(ローズ):25PT
5位タイ りゅうせい(ユリアン):25PT

■WW第5回大会結果
優勝 ぷげら★(バイソン):50PT
2位 ガチくん★(ラシード):40PT
3位 水派★(コーディー):35PT
4位 NISHIKIN(ブランカ):30PT
5位タイ YHC-餅★(ダルシム):25PT
5位タイ アンノウン(ガイル):25PT

SFL2022で好調なウメハラ選手やふ~ど選手もファイナルにいない事からこの大会の過酷さが分かります。

キャラクター的にはルークが3体いるものの、キャラパワー上位のキャラが集っているため、有利不利はそれほどないと思います。
ただ、ラシードがバイソン、ルーク、ガイル等にやや苦戦を強いられるのではないか、という面はあります。

SFVキャラティアー(筆者作成)

世代的にはこの中でベテランはときどと藤村。この2人は100戦練磨。
若手はひぐち、Shuto、ジョン、ヤマグチの4人。
ガチくんとぷげらは中堅の世代でしょうか。ガチくんはカプコンカップも取っているのでベテランと言ってもいいと思いますが。

オフラインの大会となる事で、普段のオンライン大会とはまた別の要素が加わってきます。
例えばデバイス(コントローラー)の置き方で、普段ときど選手はオンラインでは自宅で机にデバイスを置いてプレイしていますが、EVOのオフラインでは膝置きになったことで操作がし辛そうにしていました。

EVO大会にて左:ときど選手 右:カワノ選手

結果カワノ選手に敗れたのですが、通常のアケコンでなくレバーレスの小さいコントローラーだったので、膝の上では安定させ辛いのだと思います。
勿論ときど選手はその経験を踏まえて万全の対策をしてくるので、同じ失敗はしないと思いますが、現地対戦ではこうした事も考慮する必要があります。

こうした事を加味すると、基本的には現地会場(オフライン)での対戦に慣れているベテランの方が有利です。
特にときど、ガチくんの2人はオフラインの世界的大会で優勝している事から一日の長があります。
(ときど選手……EVO2017で優勝)
(ガチくん選手……Capcom Cup 2018で優勝)
反対に若手世代はオフラインの大会経験が少ないため、若干不利になると予想します。

現地会場とオンラインの違いとしてはモニターの高さや視野角、照明の明るさ、椅子や机の高さ、デバイスを机置きか膝置きかといったプレイ環境に加えて、ラグや入力速度の違いもあります。
決勝で使われるプラットフォームがPCかPS4になるのか分かりませんが、恐らくPCでの対戦になると思います。

普段のオンライン大会では、ラグや入力速度の遅延込みで操作していますが、現地会場だとボタンを押す反応速度等も微妙に異なってくるため、環境のあらゆる変化にフィットする必要があります。
そのため、現地大会での経験が多い選手の方が有利となります。

またファイナル進出の8人は全てSFL2022出場選手ですが、勢い的にはときど、Shuto、ひぐち選手等に感じられます。
ときど選手はSFLを通じて後半しり上がりに勝率を上げ、ルークをほぼ薬籠中のものにし、潜在的なキャラパワーをかなり引き出せるのではと思います。
ときど選手はSFLではほぼルーク一本ですが、WWでは対バイソンにユリアンのピック等も成功し、WWファイナルを見据えて対策している事が伺えます。

ときど選手優勝の第4回大会

Shuto選手も、去年の不振が嘘のように今年は地上戦や差し返しが上手くなっています。
ひぐち選手のガイルも、ウメハラ選手特有の理不尽且つ変幻自在の動きを取り入れるなどして完成度が高くなっています。

Shuto選手優勝の第2回大会

大会の安定感で言うと、136ポイントで1位のぷげら選手になりますが、ぷげら選手は常にベスト4に入るイメージがあり大会上位の常連ではあるものの、ここ一番の大会での優勝が中々ありません。
一時期、シルバーコレクターと呼ばれていたふ~ど選手のような立ち位置でしょうか。
今大会で優勝し、そのイメージを払拭したい所です。

ガチくんも大会上位の常連ですが、ファイナルではバイソン・ルーク・ガイル等への苦戦が予想されるのと、WWで優勝がなかったため、上位キャラが集まる中で戦うのはやや厳しいのかと思いました。
特にバイソンに対してはワールウインド・ショットを止められると攻め込む手段がなくなってしまうため、その弱点をファイナルまでにどう準備してくるかにポイントがありそうです。

日本決勝大会優勝者予想

さて優勝予想ですが、ときど選手とShuto選手の決勝になり、Shuto選手が優勝と予想します。
今のShuto選手のユリアンは、何かコツを掴んだのだと思いますが、地上戦でほぼ全ての相手に圧勝してきており、誰も止めることが出来ません。
対空は元々高確率で出せるため意識を割く必要がなく、地上だけ見ればいいShuto選手特有の強さもあります。
ときど選手も対Shuto戦で苦戦を強いられている事から、Shuto選手が優勝する確率が高いと予想します。

■決勝大会予想順位
優勝 Shuto
準優勝 ときど
3位 ぷげら
4位 ガチくん
5位タイ ヤマグチ
5位タイ ひぐち
7位タイ 竹内ジョン
7位タイ 藤村

World Warrior Japan 日本大会決勝結果

ウィナーズのままグランドファイナルに行った藤村選手と、ルーザーズプールから勝ち上がったぷげら選手の決勝になり、ぷげら選手が6-0で負け無しで藤村選手を破り、見事優勝となりました。

CAPCOM CUP IXは、先に出場を決めているももち選手、カワノ選手に加えて今大会優勝者のぷげら選手の3名が日本から出場します。

ぷげら選手は予選でのポイントレースで1位という結果通り優勝となりました。
ルーク、ガイル、ラシードにも互角以上に戦えるバイソンのキャラパワーと、バイソン全一と呼ばれるぷげら選手のスキルが出た結果だと思います。

個人的に、今最も地上戦が強いShuto選手の優勝と予想していましたが、ルーザーズファイナルでShutoユリアンを下したのが、ぷげら選手の勝因だったと思います。

■最終順位
優勝 ぷげら
準優勝 藤村
3位 Shuto
4位 ヤマグチ
5位タイ ガチくん
5位タイ ときど
7位タイ ひぐち
7位タイ 竹内ジョン

World Warrior Japan 日本大会決勝(2022/12/25)

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