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3年目のWordPress運営のリアル_アップデート・サーチコンソール・レンサバ・テーマ(WordPressでは書けないブログ運営論#22)

2017年に無料ブログからWordPressに移行してもうすぐ4年目となるWordPressサイトですが、Wordpress運営の実情を紹介します。
Wordpress運営のリアルが知りたいと言う方の参考になれば幸いです。

精神的に重いWordpress5.3-5.5のアップデート

Wordpressサイトでは、ソフトウェアとしてWordpressを使用しており通常はレンタルサーバー(レンサバ)に自動インストールされています。Wordpressはバージョンがアップデートされ続けるため、定期的にアップデートされる最新バージョンにサイト運営者が手動で更新します。

Wordpress5.3-5.5では、エディターやサイトマップの仕様が大きく変更されるため、事前調査やアップデート後のWordpressサイト対応が必要になります。

Wordpress5.3-5.5の主なアップデート内容

・ブロックエディタの変更
・プラグインとテーマの自動更新が選択可能
・サイトマップをWP側で自動生成するように変更
・lazyloadが標準装備され画像の遅延読み込みによる高速化
・jQuery関連の段階的な仕様変更

アップデートは必要な事ですが、5.3-5.5のアップデート内容は使用者からすると対応に厄介なものが多いです。そのためこれまで避けてきました。
ある程度時間が経ち解決策も出ているため、アップデートに踏み切りました。
Wordpress自体にも不具合が発生する事があり、使用テーマやプラグイン次第で不具合が起きることもあります。

アップデートする場合も事前調査、バックアップが欠かせず、場合によってはバグフィックスまでアップデートを待つかどうかの判断も必要になります。
特に怖いのは記事のページ崩れです。折角書いた記事もアップデート後に見た目が崩れる事があります。検索で訪れた読者は滅茶苦茶になったページを見て即離脱するでしょう。
そのため、Wordpressアップデート後はブラウザとスマホで記事をチェックしています。

テストサイトを作成してアップデートを検証

本番サイトでいきなりアップデートすると不具合時の対応が大変になるため、事前にテストサイトで確認した方がいいでしょう。
テストサイトは、Wordpressでは簡単に作成可能です。レンサバ契約時に無料のドメインをもらえるので、そのドメインにWordpressをインストールして本番サイトからエクスポートした記事をインポートする等して確認が可能です。

例えばtest-example.comという無料ドメインをもらったとすると、レンサバの管理画面でそのドメインを指定してWordpressをインストールします。
レンサバには「サイトコピー機能」があるので、本番サイトから複製が可能です。

複製されたサイトでWordpress管理画面にログインしてWordpress本体をアップデートし、ブラウザでtest-example.comにアクセスしてページが正常に表示可能かどうか確認します。

テストサイトはGoogleのクローラーが巡回しないようにインデックス回避設定をしたり、ベーシック認証(ディレクトリ制限)をかけて他の人が参照不可にします。
テスト後は複製サイトは残しておいてもいいし削除してまた作り直してもいいです。
複製用のプラグインを使っても同じ事が出来ると思いますがレンサバの機能であれば簡単にサイト複製が出来るのでお奨めです。

今回自分も、本番サイトへのアップデート前に、レンサバの余ったドメインでテストサイトを作って検証しました。
上記のようにconoha wingのサイトコピー機能でサイトをそのまま複製して複製サイトのダッシュボード画面でWordpressアップデートとプラグインアップデートを実行しました。
結果、特に問題なかったため、本番サイトをWordpress5.5.3にアップデートしています。

ブロックエディタ(Gutenbergエディタ)については慣れないのでプラグインのClassic Editorを使っています。Gutenbergエディタが苦手な人は当面Classic Editorで問題ありません。

今回は何も起きませんでしたが、本来はもっと問題が出て検証や調査になるかと思いましたが、やや拍子抜けと安堵が半々といった所です。
アップデート前に行う各種バックアップも地味に面倒で、自分は運営サイトが一つなのでまだ楽な方だと思いますが、サイトを複数や何十も運営している人は本当に大変だと思います。

WP標準サイトマップの自動生成を停止

サイトマップはプラグインのGoogle XML Sitemapsで生成しているため、競合を避けるためにワードプレス側で作られるサイトマップは以下のコードで自動生成を停止します。
Wordpressダッシュボード>外観>テーマエディター>子テーマを選択>functions.phpを選択し以下のコードを追記してファイルを更新を押します。

add_filter( 'wp_sitemaps_enabled', '__return_false' );

参考

レンサバのブラックリストにスパムアドレスを登録しすぎてサーチコンソールがクロール不可になっていた

自分はレンサバにConoHa WINGを使っていますが、レンサバのダッシュボードでWAF(ファイアウォール)のログを見ると常に大量のスパムアクセスを受けています。WAFをオフにした瞬間サイト非表示になったこともあります。

スパム元のアドレスを手動でレンサバのIPアクセス制限(ブラックリスト)に登録していますが、サーチコンソールの画面では30件以上の記事がURLのクロール不可とメッセージが出るようになりました。

レンサバ側で登録したブラックリストアドレスを解除するとクロール可能になったため、恐らくブラックリストに登録したアドレスの中にgoogleボット(クローラー)のアドレスが含まれていたのが原因だと分かりました。
今年に入り、投稿した記事で全くインデックスされないものが幾つもあったのですが、これが原因だと思われます。
が、大量のアドレスのどれがgoogleボットに該当するのか分からず、折角登録したスパムアドレスですがまた野放しになることになります。

根本解決には、レンサバの.htaccessでクローラーボットを許可し、他のアドレスを全拒否するように編集し直す必要がありますが、.htaccessを大きく編集しないといけないのでまだ手が出せていません。

エックスサーバー契約時はアクセスログ(アタックログ)が管理画面で生ログで表示されていたためたまにチェックしていたものの、手動でここまでスパム対策はしていませんでした。

サーチコンソールでインデックス登録操作が無効になっている

サーチコンソールは、サイトで投稿した記事URLのクロール巡回に密接に関連していて、検索順位を意識しないなら放置していてもいいですが、自分の書いた記事が少しでも検索結果に載って欲しいと思うなら必ず対応しないといけません。

Wordpress運営では、サーチコンソールを日々チェックして、エラーやクロール結果に問題があれば都度、対応が必要になります。

先日行ったサーチコンソール対応例(data-vocabulary.org スキーマ)

サーチコンソール画面のURL検査というメニューでWordpressに投稿した記事のインデックス登録を手動で行う機能があったのですが、今年に入り「ページの操作が一時的に無効になっています」という表示がされインデックスが手動で出来なくなっています。2020年10月14日頃から発生しているようです。

自分のように誤ってgoogleボットをアクセス拒否してしまったり、サイトマップがエラーになった場合はクローラーが再巡回するまで記事がインデックスされない状態になります。

最近Youtubeで通信障害が発生していますが、サーチコンソールの機能停止についてもGoogleが疾病対策で対応が難しくなっているのが理由だと思います。

Googleフォトの画像が参照出来なくなりレンサバへの画像移行作業が発生

先日無料期間の終了が発表されたGoogleフォトですが、それ以前からGoogleフォトのAPIの何らかの変更で、自分以外の使用者には画像が非表示になるように変更がされたようで、WordPress記事にGoogleフォトから画像表示している画像が一部見えなくなっていました。

そのためGoogleフォトを参照している記事の画像はレンタルサーバーに改めてアップし直す作業が発生しています。
数ヶ月前から少しずつ作業していますが、まだ終わっていません。

無料ブログの画像クラウドからGoogleフォトに相当数の画像を移行したにも関わらず、Googleフォトでも画像移行が発生したので、無料の画像クラウドに画像を入れて参照するのは良くないと分かりました。
今後は記事に使う画像は全てレンサバに保存することにします。

また、Googleフォトは画像の明度や彩度を変えるなどちょっとした編集も出来て便利だったのですが、これについては無料のデザインツールのCanvaを使っています。

Canva
https://www.canva.com/

Wordpressテーマのアップデート問題

Wordpressではテーマといって無料や有料のテンプレートがあり、これを利用する事で簡単にレスポンシブ対応(デバイス毎に自動で表示範囲を調整してくれる機能)が出来る等、Wordpressにおいては欠かせないものですが、自分の使っている無料テーマのLION MEDIAは更新が停止しています。

テーマもセキュリティ向上のためアップデートが必要ですが、通常はテーマ製作会社が行います。が、2018年以降LION MEDIAではアップデートが行われていません。これはテーマ製作会社の方で有料テーマに移行を促しているという事だと思います。
無料テーマを使う場合、アップデートが直近で行われているテーマかどうか調べて使ったほうがいいです。

また別の問題ですが、以前自分が利用していたテーマSTORKでは、2019年に新テーマSTORK19が発売されたものの、旧ストークからのアップデートではなく、STORK19を定価で新規購入する必要があります。

2019年に旧購入者へのセール期間があったようですが現在はセール期間を過ぎて通常価格に戻っています。
1テーマ購入した場合も、数年で新たなテーマが出てまた定価で買い直していくのはきついので、出来れば購入した1テーマを使い続けたい所ですが、LION MEDIAのようにアップデートが停止される場合もあります。
STORKについても今後STORKの新たなバージョンが出るたびに買い直す必要があるのであれば、購入し続けるのは躊躇われます。

テーマ購入する場合は、LION MEDIA製作のFITさんの方で出されている有料テーマ「THE THOR」という選択肢もありますが、LION MEDIAのアップデート状況の事も考えると、別のテーマを購入した方がいいと思っています。

有料テーマの候補は以下の2テーマです。

■ACTION(AFFINGER6 / STINGER PRO3)

■SWELL

Wordpressサイトアクセスは激減 noteの方がアクセスは伸ばせる

Googleのアップデートの影響の他、画像の非表示によるユーザビリティ低下、誤ったクロール拒否設定の間の検索順位低下等で、Wordpressサイトへのアクセスはブログ最盛期に比べると激減しました。
少しずつ手間をかけていくDIY的な面白さがあるので、Wordpressを直ぐやめる事はありませんが、ここまで減るとWordpressのサイトに存在意義があるのかと思えてきます。

単純にアクセスを出すだけならWordpressよりもnoteの方が出せるのではと思います。当noteは開始8ヶ月目ですがnoteへの投稿で多数のアクセスを頂いた記事があり、Wordpressのアクセス数をnoteが抜くのも時間の問題です。
GoogleアップデートでnoteはSEO的にも強くなり、内容次第ですが良い記事であればnoteで上位表示が見込めます。

noteは運用的にも楽で、サーチコンソールでのインデックスやクロールエラーは個人で対応したり調査する必要はありません。
noteユーザーはタグ等で内部からも見られる導線があるため、例え検索で上位表示されなくても沢山の方に見ていただく事が出来ます。
但し、noteにも脆弱性の問題が発覚した事も有り、どのプラットフォームを使うにしても一長一短があるのが現状です。

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