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『頼られるWeb担当者になる! Googleウェブマスターツールの教科書』読後感想|げー読

Amazonのギフト券が少し貯まっていたので、ウィッシュリストを見て、「Googleウェブマスターツールの教科書」Kindle版を購入した。
自分のSEOに関する知識は2007年くらいで止まっていて、最近Googleが検索表示で何を重視しているのか知りたいと思ったのと、ウェブマスターツール(Google Search Console)に関して詳しい書籍がほとんど存在しないので、興味があったためだ。
Kindle版は2052円と少し高かったので、ギフト券がなければ買うのを躊躇していたと思う。

こちらが新版のようです。

※本記事は2015年6月29日に筆者のWordPressサイトに投稿した記事をnoteに移行した内容となります。なお一部を加筆修正しています。

読後感想

結論から言うと、ウェブマスターツール(Google Search Console)に関する記述はわずかで、内容の大半は、Google検索エンジンに関する基礎知識・周縁知識の話だ。

WEBの開発者が検索エンジン上位を意識する上で知っておいた方がいい知識について、図などはあるが、基本的には簡潔に書かれている。ページ数は目次・あとがきなど合わせて243ページ。

2000年から2007年くらいまで暫くは、SEOというのは検索エンジン上位を狙うテクニカルな話しばかりだった。強力なドメイン、高いページランクを持つサイトから被リンクを受け、自分のサイト評価を上げるといった検索エンジンの仕様の穴を衝くようなやり方が流行っていた。

現在では、そうした仕様の穴を衝くやり方は通じず、ページランク自体も、サイト評価に関してはそれほど重視されていない。

現在は検索エンジン自体が非常に高度というか人間の関心に寄り添うように変わってきているため、仕様の穴を衝く対応で上位を狙うという対策は全てGoogleに潰されるようになっている。
それがペンギンアップデートといわれる検索エンジンのバージョンアップだ。

また、品質が低いサイトを落とし分析や内容に高い評価を得ているサイトを上げる「白黒つける」意味でパンダアップデートといわれる検索エンジンのバージョンアップも行われており、これらに関する記述もたくさん書かれている。

この辺りの話しは、ネットでは断片的に見ていたものの、背景を余り知らなかったので、この本で初めて体系的に知ったという感じだった。
そういう意味では、知らない話の背景が分かったので買ってよかったという感想。
ほかには、HTML5の記述ガイドライン、スマートフォンサイトの作成指針、パフォチューなど、資料やネタとして役に立ちそうな話もある。

お勧めできる読者・読まなくてもいい読者

上記の通り、ウェブマスターツール(Google Search Console)について知りたいという人は、余り記述がないので注意すべきだ。アナリティクス(Google Analytics)の話も少し出てくるが、既にネットで情報を得ている人が新たに参考になるような部分はないだろう。

また、ブロガーだけど自分のブログの検索順位などはどうでもいいという人、アドセンスやアフィリエイトをやっていないという人は、特にこの本で得られる知識は知らなくてもいいものだろう。

反対に、ウェブの開発者、ブログの検索上位を狙いたい人、PVやUUが直接収益に直結するというアフィリエイターの方たちは、この本で得られる知見は少なくないと思う。

例えば、この本でaguse.jpというドメイン調査ツールがあることを初めて知ったし、セーフブラウジング判定サイトでサイトの汚染度をチェックできることも知った。

こうしたツールに関する話もこの本には沢山あるので、興味がある人は買って読んでみられることをお奨めする。

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