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『Voice of Cards ドラゴンの島』体験版インプレ

移動、戦闘、会話パートなどが全てカードで表現されるスクエニの『Voice of Cards ドラゴンの島』の体験版がPS4でプレイ出来たのでインプレを掲載します。

(出展:スクウェア・エニックス公式チャンネル)

プレイ時間は30分程度で、インプレとしては、今ひとつという感想。
戦闘ではダイスロールもあり、盤面のTRPGっぽい雰囲気は出ていると思ったが、ゲーム進行メッセージなど含めて全ての演出が常に「カードが画面に出る演出」が入るため、テンポが少し悪く感じた。

移動はカードのタイルをめくって隣のマスのカードや離れた場所のカードに移動する。移動では、チェスの駒を動かす感じの演出になっている。
ただ、フィールドが予想以上に広いので、移動についてもテンポが悪く感じる。

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ある程度クローズドなフィールドであれば、カードをめくりながら動くのは構わないと思うが、どれだけ広さがあるか分からないフィールドで、カードをめくりながら動き続けるので、もう少し小気味よく動けないかと感じる部分があった。

移動中に敵とエンカウントすると戦闘に入るが、戦闘では持っているスキルがカードで表示され、スキルや行動のカードを選んで敵にダメージを与える形式で進む。

ステータスはHP・攻撃・防御等があり、カードの数値に増減されてダメージが与えられる。
カードの種類によっては、実際にダイスがロールされるTRPGっぽい演出になる。
戦闘では他に、「ジェム」という要素もある。

ただ、「デッキを組んで山からカードをドローする」という普通のカードバトルではなく、飽くまでキャラクターが持っているスキル(カード)の中から選んで行動・攻撃するという形式なので、画面はカードバトルだが、実際には普通のRPGのコマンドバトルと同じといっていいだろう。
やはり、カードという要素を押し出すには、山からランダムにカードをドローして、行動や攻撃するというランダム要素があった方が良かったのではないか。
戦闘では雑魚戦も、一々スキルカードを選んで攻撃をするので、慣れてくると面倒に感じる。
雑魚戦には、オート戦闘を実装した方が良いと思う。

また、武器屋で武器・防具を購入して装備したり、薬草屋で薬を買って戦闘中にHPを回復させるといったRPGでは普通のシステムも導入されている。
逆に言えば、通常のRPGを踏襲したシステムにカードでの演出をしたゲームともいえる。

全体的には、ゲームのほぼ全てをカード演出するというアイデアは面白く、戦闘の盤面やダイスロール等の雰囲気もあるものの、ゲームのテンポが悪く感じる。

ゲームの全てに渡ってカードの演出をするのであれば、ユーザーが心地いいと感じるくらいスピーディーにゲームテンポを速めた方が良いと感じた。
やはり、ゲームプレイにおいて、レスポンスという要素は非常に重要で、プレイヤーがゲームからのレスポンスが悪いと感じると、如何に美しい演出や画面UIでも、不満を抱いてマイナスの印象を抱きやすい。
演出は重要だが、飽くまでフレーバーであり、ゲームシステムとしてはレスポンスを最重要視すべきだと思う。

後は、戦闘の部分に書いた通り、現状では、通常のRPGのコマンドバトルとやっている事が大差ないため、山からランダムにカードをドローして戦う通常のカードデッキバトルのシステムの方が良かったように思う。

インプレの内容では、自分は購入したいという所までは感じなかった。

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