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転職後の話:「良い部下になる」

環境の中で最大限の能力を出すには

はじめの第一歩は理想の部下を目指す

転職してすぐに意識している事は、自分の直接の上司にとってベストな部下にどこまで寄せられるのかという事です。
別に媚を売れって話ではないんですが、転職したばかりだと、組織全体の情報、特に人間関係など全くわからないところからスタートする事になります。そんな中で一番、コミュニケーションを取りやすくかつ情報を持っているのは直属の上司です。
もちろんガチャ的な要素はあるので、相性の良し悪しや能力の高い低いなど気になる点はいろいろありますが、いったんそんな事は全部無視をして(※言ったところで変化が起きない内容は時間と体力の無駄なので)
ここからスタートするようにしています。

安心感を作る、徹底した報告

マネジメントの経験をした事がある場合、あるあるかもしれませんが報連相がないメンバーの扱いが非常に面倒です。
状況がわかってさえいればフォローが出来るのにぜんぜん報連相が出来ない、出来ないにもいくつかパターンがあるんですが今回はその話はおいて、報告は業務をする上で最重要だと思っています。
結果が出ている場合も出ていない場合もこれが出来ないとはじまりません。
なので徹底的に少し過ぎる程度の報連相を行うようにします。
一つの基準は「もうそんなに細かく報告しなくてもよい」と言われるくらいだと思っています。
報告内容に問題がある場合、当然都度修正が入るので、報告しなくてよいは「基本的な業務における判断は問題ない」というお墨付きなのでここまで持っていくと後から、マイクロマネジメントされる事がなくなります。

決裁権を正確に把握する

仕事には決める権利「決裁権」が全てにあります。
自分の業務領域についてどこまで自分で決めていいのか、どこまで直属の上司が決めていいのか、どこから会社に申請承認がいるのかというルールがあります。
このルールがちゃんと文章化されているととても楽なんですが、ベンチャーなど小さい企業の場合決まっていない場合が多々あります。
仕事を行うにおいてこの決裁権をいかに正確に把握出来ているか、またそれに対してYESを取る事が出来るかが重要になってきます。
あいまいな場合はしっかり言質をとって、履歴に残して決裁権を明確化すると仕事がしやすくなります。

手柄なんてどうでもいい

ドラマなどで手柄をとる上司が成敗されてスッキリするシーンがあったりしますが、基本手柄は上司で問題ないと思っています。
別に自分が上司の時に部下の手柄が欲しいというわけではないです。
長い職業人生においてたまたま出たホームランについてはあまり意味はないと思っていて大事なのは、その手柄は意図して作られたものかどうかという点です。
「失敗は必然、成功は偶然」という言葉がありますが、しっかりロジカルに準備をしていたところでうまく行く事は偶然です、運が大きく影響します。
ただその準備がなければ成功はありません。
そして失敗には必ず理由があります。手柄が出来上がったプロセスにおける失敗や準備には学ぶものがたくさんあり、それは突き詰めていけば再現性になります。
この再現性が重要なのであって手柄なんておまけです。
優秀な上司であれば部下の手柄を活かして共有しチームの手柄を増やす
普通の上司であれば単純にチームの手柄として評価を受ける
ダメな上司の場合、手柄を自分のものにする
って感じになるでしょうが
どのパターンでも上司にとっては有益な部下という状況になります。
これを繰り返していくと、手放したくない存在になっていきます。
結果として上司が昇進し、自分も昇進するのが王道ですが。
そうならない場合は別の部署にうつるなり、転職するなりすればいいだけです。仮に上司が巧妙に情報を操作してさも自分がその結果を作ったといったとして、本当は誰がその結果に影響を及ぼしているか理解が出来ない組織に残念ながら明日はありません、原因がわからないと再現できないので。

演技でもなんでもよい

カタチからはいると近づいていく

心理学的にみてもカタチから入る事でその役割に近づいていくというものがあるようです、海外の実験で囚人と看守の役割になると次第に話し方や態度などがその設定に合わせて変わっていく、と言ったものが有名です。
別に一生そのキャラでいる訳でもないしあくまで自分が許容できる範囲に限るんですが相手の望むキャラクターを作るというのは案外楽な方法だと思っています。
これは恋愛とかでも同じだと思っているんですが、何をすると喜んで何をしたら嫌がって、何をしたら怒るのかを把握して可能な限り上司が好きな部下というキャラを作っていく、それと同時に業務におけるKPIを把握し最低限必要な実績を作る。はじめにここまでやっておくと後がとても楽になります。

困ったら頼られる状態になるとゲームクリア

最終的には、なにかあるとまず声をかけられる状態になった段階でこのゲームはクリアです。
どんな仕事であっても誰かの期待している事に対して期待同等または期待以上で応える事が基本になってきます。
これは社内でも同様で、直属の上司に対してそれが出来ない状態で他の人に価値提供が出来る事は基本ないです。
上司に噛み付くのが趣味なのかと思うくらいしょっちゅう揉めている人を見た事がありますが、そういったタイプで仕事が上手い人を見た事がありません。
決して上司が言う事が正しくて、それに従うのが当たり前だと言ういみではないです、上司くらい手懐けて自分の働きやすい環境を整える事が出来てもいいじゃないかって事です。

まとめ

個人プレーで仕事が出来る人の場合はこの限りではないですが、多くの人は社内外に味方がいる方が働き易い可能性が高いです。
その際の一つの仕事スタイルとして参考になれば幸いです。

筆者紹介

現在、都内ベンチャー企業で勤務
40代半ばの現段階で勤めた会社は8社目
ありがたい事に転職をする毎に待遇は上がって来ています。
最終学歴は高卒で、大学を中退したタイミングで小規模な広告制作会社の営業としてキャリアをスタートしました。
基本的には営業属性の仕事が多かったですが様々な業種に関わり、初めて転職した30代前半では苦戦の連続でした。
たまたま4社目の会社の仕事がハマって、そこから仕事の仕方が見えてきました。
いろいろな事をまとめてみると面白いかなと思い、コレを書いています。

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