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優秀でいられる場所と背伸びが必要な場所

職場選びについて

世の中には自分よりとてつもなく優秀な方もいれば、自分より未熟だと感じる方もいる、これは年齢や職歴に関わらずで、同じ職種の場合もあれば違う職種の場合もある。
組織で働く場合はたくさんの人と一緒に働く事になるので、優秀かどうかについては組織全体の平均値としても影響するし、自分自身がよく一緒に働く特定の相手がどうであるかといった観点もある。
転職だけに限ったわけではないが自分をどんな環境に置くのか、どっちの状態が自分にとって良いのだろうか、これは絶対的な答えというよりはその時の自分のステージや今後の進みたい方向によって全然変わってくる。
圧倒的に優秀な人と働くのはキャリアにとっては基本とても有効だがいろいろな理由でとてつもなく負荷がかかるケースがある。

どっちの場合も経験して

もうため息が出るくらい圧倒的なレベル差を感じつつ、自分には絶対真似できないと日々感じながら仕事をしたこともあれば、何をやっても認められて誉められて評価されるといったケースも体験してきたのでそれぞれのいいところを悪いところを自分なりには理解しているつもりである。
もちろん極端に差がなくある程度、自分と似たレベル感で働ける場合もなくはないのだろうがそれはどちらかというと認められる場所に近い。
自分と他者との差、これは職場選びとしては明確に意図して選ぶべきポイントの一つだと思っている。
どちらかしか経験していない時は、逆のパターンのことが魅力的に見えてしまう、個人的にはどちらも行き来きする事で自分の課題を明確にすること身につけた能力を定着、向上させる事が出来て来たと思っているのでそれぞれの状況の特徴、得るもの、辛いところまとめていきます。

「優秀でいられる場所」の場合

世の中のノウハウはすべての人に同時にもたらされるわけではなく、業界毎でも大きな差があるし、あらゆるコストを使ってリスクを取っている特定の会社から先に獲得が可能な事が基本となる。たまたまその会社に在籍する事で、その会社が得たノウハウを吸収出来る機会に恵まれる。
また個人でも会社同様に時間を使ってリスクを取っている人は新しい知識とそれに基づいた経験を持っている。その個人から学ぶ機会がある人も会社に在籍する事と同様に他者より早く新しいノウハウの獲得が可能となる。
この新しいノウハウを獲得した状態で部署移動や転職など新しい場所に移る時、スマートフォンをもってガラケーの時代に移るよう状況が発生する。
レベル差どころではない、根本的な違いを持って戦いが出来る状態。
そうなると、その新しい環境では非常に優秀な人間として仕事が出来る可能性が高まる、もちろんこのアドバンテージを活かせるかどうかは人間的な魅力や組織への対応力など知識以外の能力が必要になるので優秀でいられる人は実際に優秀であることは間違いない。
過去学んだ事を実際に活かして自分の能力として定着させる事にも非常に有益かつ、自分に対する期待、信頼、自信を身につける事にも非常に効果的な状態となる。

ただこの「優秀でいられる場所」の怖さ、慢心してしまう事にある。
自分の能力が高いと誤解してしまい成長意欲を失ったり、また学ぶきっかけが見つけにくくなってしまうという事だ。
キャリアプランの中でこの期間の設定を誤ると、その後少し挽回しにくい状況、「失われた20年」と言われかねない、成長が鈍い期間を過ごしてしまう可能性がある。

「背伸びが必要な場所」の場合

圧倒的に優秀な人と一緒に働くこと、まずそんな機会に恵まれる事自体は非常に奇跡的かつ素晴らしい状況だというのが前提である。
これまで20年以上働いているがそう感じる人は決して多くはない。
ただそのレベルが圧倒的なほど、また自身が生真面目であればあるほど、自分の未熟さを叩きつけられ、自尊心を傷つけられてしまう事がある。
その優秀な相手が、人の可能性を信じていて善意から成長を促す場合、結果としてそれが加速しとんでもなくストレスの大きい日々に突入してしまう。
この期間を数年経ってから振り返ると、おそろしく進化していると感じるし貴重な時間だったと思うのだが、その瞬間には微塵もそんなことは思えない、余裕もない状況だった。

この「背伸びが必要な場所」はついてはどんな期間、どんな働き方をしてもなんらかのきっかけは受け取れると思う、ただ同じ環境にいたからといって同じ事を学べる訳ではない、その人が受け止められる分だけとなる。
世の中に優秀な人をたくさん輩出する会社があるが基本、会社の仕組み自体が優秀である場合もあるが、一定数はこの個人の影響があるのはないかと思っている。
出来ない事を知る事がきっかとなる。
基本的にはまだまだうまく出来ない事がたくさんあるし、もっと仕事の能力を上げたい、効率を上げたいと日々思っている。
実際に自分の出来ない事を簡単に出来る事を見た時、知った時に自分の伸び代を感じる。

まとめ

決して転職しか環境を変える手段ではない同じ会社の中でも普段一緒に仕事をする人を変える方法はあるし、社外にそういった事を感じられる知人を増やすことも出来る。
そういった選択も含めて自分が今いる環境がどちらよりなのか、自分の5年後10年後、またその先の為に今はどっちが効果的なのか、そういった参考にこの駄文がお役に立てばよいのだが

筆者紹介

現在、都内ベンチャー企業で勤務
40代半ばの現段階で勤めた会社は8社目
ありがたい事に転職をする毎に待遇は上がって来ています。
最終学歴は高卒で、大学を中退したタイミングで小規模な広告制作会社の営業としてキャリアをスタートしました。
基本的には営業属性の仕事が多かったですが様々な業種に関わり、初めて転職した30代前半では苦戦の連続でした。
たまたま4社目の会社の仕事がハマって、そこから仕事の仕方が見えてきました。
そして業務の中で逆に面接をする機会も非常に多く持つ事が出来ました。
転職の両面に関わったからこそ感じている、いろいろな事をまとめてみると面白いかなと思い、コレを書いています。


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