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だいぶ調子が良くなってきて、一時退院の時期が見えてきた。

血球の回復具合や、次の治療開始スケジュールを考えると、長岡祭りの期間を自宅で過ごすか再入院するか微妙な感じだ。

長岡祭りは8月1日の夕方に慰霊祭が行われ、有名な花火は2日、3日の夜、2日間行われる。

入院病棟は花火会場のすぐ近くなので、再入院していればトイレの心配も感染のリスクもなく、病院の高層階から観覧できるからいい部分もあるけれど、家族と一緒に見ることができないのは残念だ。


17時過ぎに高校時代からの親友が2回目のお見舞いに来てくれた。

実は彼、病気をFacebookで発表してすぐに駆けつけてくれている。その時は面会時間を過ぎての訪問だったのだが、彼が看護師さんにどう説明したのかわからないが、事情が事情だから特別にと面会が出来た。

手土産に彼デザインのオリジナルのニット帽を持ってきてくれた。作ったのは彼と同じ会社に勤務している、私たちの先輩。先輩は6月25日にお見舞いに来てくれている。

先輩との合作。ありがたい。

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リバーシブルで、配色と素材と編み方の違いで2パターン用意してくれた。

2人から見て似合いそうな色を選んでくれた結果、私が好きな色だったのがさらに嬉しい。

いつも同じ病衣で過ごしているので、お見舞いに来てくれた人と面会するときくらいは、せめて帽子でおしゃれしたいなと思っていたので、ありがたかった。

夕食の時間が近づいていたので、体調と今後の治療のスケジュールを手短に話して面会を終えた。


夕食後、面会時間終わりぎりぎりに、仕事でお世話になっているお客様がお見舞いに来てくれた。

仕事の打ち合わせで話していた時に、同世代だったからなのか、たまたま共通の趣味があることが分かり、それ以来世間話も沢山するようになり、公私とも仲良くしてもらっている、本が好きで文具好きの方だ。

私は仕事柄、スケッチを描いたりメモをたくさん書く必要があるため、文具はいろいろと試しているが、この方のアドバイスでボールペンや万年筆を選んだりしていた。

お見舞いに持ってきてくれたのは万年筆。入院中の日記用に使ってほしいと渡された。

消耗品のインクはプレゼントで、万年筆本体は、使い込んだ後に元気になって復帰した時に返却してほしいと言われた。

他人の書き癖が残った万年筆を使ってみたいという、マニアックな目的があると言われた。

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私が元気になって復帰することを前提としたユーモアのあるお見舞いに、笑わせてもらった。

こういう計らいも前向きになれて良いなと思った。

続く

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