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#森美術館
アート鑑賞の記録[20]ー"彼は私には理解できない言語で、何か美しいことを言った。"
ベートーヴェンの弦楽四重奏第15番の第3楽章が流れていました。この楽章の名前は『Heiliger Dankgesang eines Genesenen an die Gottheit, in der lydischen Tonart』で、この楽章には美の究極形が凝縮されているように感じます。私も好きな曲で、映像作品は常にすべてを見るまでは分からないと思いつつ、集中力の欠如なのか興味の無さなのか
もっとみるアート鑑賞[16]リリ・デュジュリー
「手が触れたものは全て、私たちの記憶の中に残る。」
偶発的に生まれる形、曲線、動き。
静と動の間がプツンと途切れたようなイメージ。
動きに纏わるあらゆる形、例えば光が遮られる事であったり、空気が切られる事であったり、肉体が生きている様子だったり、脳として記憶しているものが全てではなく、身体のパーツ一つ一つがそれを記憶しているようなイメージ。美しい。
脳に映る投影として様々なものが
一方的な主張ではなく対話を通してぐるぐると解決に向かえれば良いなと考える。(アート鑑賞[15]スザンヌレイシー)
当事者でない人が、議論をするハードルは本当に高いと思います。
スザンヌ・レイシーさんのパフォーマンス作品「玄関と通りの間」では、ニューヨークの一角で300人以上の参加者が黄色いスカーフを見に纏い女性に関する問題について議論しており、約2500人の人々が傍聴したそうです。
美術館でも黄色をモチーフとしたメッセージが展示されていましたが、このご時世で無ければ、ここでも同じように美術館に訪れた人達
歳を重ねる毎に自由に表現する事が難しくなる文化から脱却したい(アート鑑賞[14]オスカームリーリョ from 森美術館)
コロンビア出身のアーティスト、オスカームリーリョさん。世界中の子供たちに学校机を届ける「Frequencies」プロジェクトの中で、日本の小学生に「深く考えず、思いのまま自由に」描いてもらったモノを繋ぎ合わせ、作品にしていくというアートです。
自由な発想、そして表現は小さい頃は必ずあったものだと思います。唯、これと同じ企画を大人達でやるとすると難しそうにも思います。
絵が下手、面白くない
アート鑑賞[13]宮本和子さん fromアナザーエナジー展
現在森美術館で開催中の「アナザーエナジー展」より。
展覧会自体の感想はもう2,3度足を運んでからまとめたいと思います。
ビジュアル的に一番感動したのは「宮本和子」さんの「黒い芥子」という作品。角度によって物質の集合具合、「疎」と「密」が視覚的に大きく変化する美しさや、一つ一つの線の緊張感に美しさを感じました。
物の見方によって変化する美しさと、基本的な存在と緊張感は変化しない美しさのバラ