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ゲーム×ホロライブコラボに価値はあるの?(成果とセルランの記録)

こんにちは、Game-iです。

ホロライブや、にじさんじなどのバーチャルYouTuber(VTuber)の人気はすっかり定着し、ゲーム業界とのコラボも増え投資家の注目も熱くなっていると思います。

今回は実際のゲームアプリ事例をもとに「ゲーム×VTuber」コラボの価値について考えてみたいと思います。

ホロライブ(カバー【5253】)
にじさんじ(ANYCOLOR【5032】)

スマホゲームのコラボ

運営型のスマホゲームは、さまざまなアニメやIP作品とのコラボを通じて、新たなプレイヤーの獲得や既存プレイヤーのエンゲージメント向上を図っています。

人気アプリ「モンスターストライク」などのイベント運営と業績からも分かるように、コラボは売上の原動力となる重要な要素です。

【モンスト×進撃の巨人】コラボ第2弾

モンストは毎月何かしらのアニメとコラボして好調をキープしています。

モンスト2022年コラボ
銀魂、呪術廻戦、ワールドトリガー、鬼滅の刃、名探偵コナン、スパイファミリー、ジョジョの奇妙な冒険、ワンピース、タイガー&バニー、魔法少女まどかマギカ、チェンソーマン、リゼロ

モンスターストライク公式サイト

また、モンストでは行われていませんが、アニメ以外にもコラボのバリエーションはあり、冒頭で触れたVTuberとのコラボが様々なゲームで実施されています。

VTuberはアニメ系のIPと違いリアルタイムでのコラボが可能であり、ゲームのイベントとの相性も良く広告宣伝の効果も期待されます。

タワーオブスカイ×ホロライブコラボ

先月から今月にかけて、モンストのスピンオフゲーム「タワーオブスカイ」と「ホロライブ」のコラボが開催されました。

『タワスカ』×『ホロライブ』コラボ

開催期間:2023/5/30(火)17:00~6/13(火)13:59

※タワーオブスカイについては公式サイトをご覧ください。


タワーオブスカイのコラボ内容は、コラボガチャ、コラボクエスト、コラボログボ、コラボ記念パック、Twitterキャンペーンなど多様な仕掛けを組み合わせて開催。さらにホロライブ5人のコラボ生配信が行われました。

・コラボガチャ

【ホロライブタレント5名がガチャに登場】

・コラボクエスト

【コラボキャラ入手&育成が楽しめる】

・コラボ生配信

【5日間連続 VTuber生配信】

そして、コラボ前から先行イベントを告知&開催する万全の協力体制。

【コラボチャレンジ ホロライブの挑戦状】


売上ランキングと集客

コラボ期間中、タワーオブスカイのiOS総合トップセールスランキング(セルラン)は最高順位56位を記録。平均順位も70位という好成績を収めました。

Google Playの日別インストール数もコラボ中に累計5万DL以上を記録し、iOSも合わせると10万人を優に超えるユーザーが登録したものと推測できます。

ホロライブの人気と熱狂的なファン層がコラボに大いに寄与していますね。

【iOSトップセールスランキング】

2023年5月~2023年6月【Game-i】

5月下旬にiOS総合200位圏外から62位に大幅ランクアップ。
コラボ中は二桁順位をキープし大盛況であった事が分かります。

【Google Playインストール数】

2023年4月~2023年6月【Game-i】

インストール数は、コラボ10日前の5/21から徐々に増え始めコラボ中はデイリー平均3500DLほどをキープ。6/5には一気に2万DLも増加しています。

短期的な効果と長期的な戦略

前出のグラフをご覧頂いてお気づきかと思いますが、コラボ終了後にセルランやインストール数はびっくりするほど低下しています。

これはコラボの効果が一時的なものである事を示しています。
ゲーム×コラボが真の意味で成功するためにはコラボ終了後にもユーザーに継続的にプレイ&課金してもらう事が重要です。

売上とインストール数の増加要因はコラボのみではありません。
運営会社による広告投下も大きく影響しています。

コラボ終了後に1週間で日別インストール数は平均275DLまで低下。コラボ中の10分の1以下にまで落ち込んでいます。そしてセルランにおいても新規プレイヤーの減少による影響と考えられる売上低下が顕著です。

2023年5月~2023年6月【Game-i】

コラボ自体が成功しても、ゲームアプリ自体の収益性や集客性が継続的に確保されるわけではありません。投資における業績判断としては短期的なドーピング効果に惑わされず将来性を見極める必要があります。

ホロライブ側の影響は?

ゲームとのコラボはVTuber側には様々な収益をもたらします。

アニメやIPなどのコラボではコラボ先にMG(最低保証金)と売上に対するロイヤリティ(料率)が設定されます。

今回の件でホロライブは、コラボを実施するための固定報酬に加えてガチャやパックの販売に応じて収益が発生している可能性があります。※条件次第

また、イベントの中にはライブ配信も組み込まれています。ホロライブは再生数に応じた収益があるのは当然ですが、ライバーによる配信自体にも宣伝費としての予算が組まれていると考えられます。いいとこ取りですね。

Youtube検索「タワスカ ホロライブ」

余談ですが、タワーオブスカイの運営会社はモンストと同じくmixiです。コラボとしては十分な成果が出ていますので、今後モンストのコラボにも採用される可能性がありますね。

まとめ

・「タワスカ×ホロライブ」事例ではコラボ自体は成功している
・タワーオブスカイのセルランやインストール数の上昇は明らか
・短期的なドーピングになってしまっている事にも注目しておきたい
・ホロライブ側は結果も出したしビジネスもバッチリ!!

Vtuberファンの支出としては、推しへの投げ銭(課金)がありますので、ゲームに配分される割合は必然的に少なくなるはずですが、今回のコラボ事例では、目に見えて売上に繋がる事が確認できました。

タワーオブスカイのようなゲームが収益性や集客性を継続的に確保するためには、モンストが毎月アニメIPとコラボしているように、様々なVTuberとのコラボを計画的に実施するのが効果的なのかもしれません。

今後もゲーム×Vtuberコラボには注目してきたいと思います。

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